こんにちわ。わらびです。
サパの誇る美しい棚田と少数民族。
棚田を眺め少数民族の集落を巡る。これら二つをともに堪能できるという事もあり、サパではトレッキングが人気。
今回は、サパの街から日帰りで行くことのできる、人気のラオチャイとタヴァンへのトレッキングに出かけてきました。
サパでのトレッキング
サパ周辺には複数の民族の村が点在し、それらを巡るトレッキングが人気です。
個人で自由気ままに歩くもよし。ガイドを雇って少数民族の暮らしを詳しく見聞きし見識を深めるもよし。美しい棚田を堪能しながら、サパの人々の暮らしを感じてみましょう。
数ある村の中でも、特にアクセスしやすく人気が高いのが、「ラオチャイ|Lao Chai」と「タヴァン|Ta Van」の2か所。
サパの街からラオチャイまでは約7km、タヴァンまでは約10km。距離が距離なので面倒な場合は、現地までタクシーで向かいそこから村巡りというのも全然問題ありません。しかし、サパの街を出てしばらく続く下り坂からの景色は非常に素晴らしいものです。
時間と体力に余裕のある方は、是非とも街から歩きで向かってみましょう。
ガイドは必要?
サパでのトレッキングは、少数民族のガイドを雇うか旅行代理店、もしくは自力で行くことになります。
ガイドの有無にかかわらず景色は問答無用で綺麗なので、綺麗な景色を堪能できればいいという方は自力で、村の生活や少数民族の特徴を詳しく知りたいという場合はガイドを雇うのが良いでしょう。
ガイドはサパの街にいる少数民族の方に声をかけて雇うか、現地の村にも工芸品を販売している女性たちがいるので、彼女たちにお願いして、近くの集落を案内してもらうというのも可能。その場合の料金はチップ、もしくは彼女たちの販売する工芸品を購入するというのが定番となっています。
トレッキングの様子
サパから自力でラオチャイとタヴァンの2か所へトレッキング開始。
実は、6年前に来た時もその2か所には訪れています。ベトナム人の友人夫婦と共にタクシーで観光しましたが、今回は歩きです。
さあ!街を出てすぐ、この驚くほどの視界の悪さ。
本来であれば右側には棚田の美しい景観が広がっているはずでした。
この白いもやもやは霧ではなく山間部に流れ込んできた雲。サパ周辺は複雑な地形に雲が流れ込むため、数十メートル先には雲がかかっていないという事も良くあります。
もう少し下ると、少し雲が薄くなり、少々霞んでいるものの棚田が見えてきました。
サパの街を出て1時間半。
ラオチャイの集落が見えてきました。
ラオチャイの少し手前には展望台があり、そこで少数民族の女性たちが工芸品の販売も行っています。
これは6年前に訪れた時に撮影したものですが、この方たちは元気にしているでしょうか?
ラオチャイ
「ラオチャイ|Lao Chai」は、主に黒モン族の住むエリア。
棚田の中にいくつかの民家が密集したエリアがいくつもあり、ガイドがいる場合は、その人の住むエリアなどを紹介してくれます。
正確なトレッキングルートは分かりませんが、多分これがメインなのではないかという、隣のタヴァンまで続くルートへ進みます。
水の張った棚田がすぐ目の前、せっかくなので棚田の中へ。
普通に考えたら田んぼの畦道を歩く外国人なんてヘンテコ極まりないけど、ここではそんなことをしている観光客なんて珍しくもないので、道行く人々も特に気に留める様子もなし。
私の地元青森県では、平日の日中に外を歩いていたら通りかかった車が速度を落としドライバーが顔を覗き込んでくる、日没後に歩いていたらまるで犯罪者かのような扱われ方をするなど、普通にしてても狂人扱いされるというのに…
同じ田舎でも大違いである。
橋を渡り、隣のタヴァンへと至ります。
タヴァン
赤ザオ族、黒モン族、ザイ族の3つの民族が暮らすエリア「タヴァン|Ta van」。
ホームステイなどの宿泊施設も多く、民族衣装に身を包んだ女性たちも多く見受けられます。アクティビティもいくつか存在し、観光地化されつつある場所。
メインストリートには土産物屋が軒を連ね、各民族の特徴的な模様をあしらった工芸品が並んでいます。
水牛。
もうすぐ田植えの時期。
田畑を起こし、水を入れる準備をしています。
旧宗主国であるフランスからの観光客が多いのか、フランスではおなじみの宿泊施設Giteもあるみたいです。かつて、スペイン巡礼のル・ピュイの道では幾度となくお世話になりました。
サパの街を出てここまで来るのに約3時間ほど。
少し休憩するために立ち寄った雑貨店でとあるものを発見。
そこで見つけたのがこちら…
出ました!ペットボトルビール。
旧ソ連や旧ユーゴスラビア、ベトナム、ルーマニアなど何故か社会主義圏で多く見られるペットボトルビール。
私は共産ビールと呼んでいます。
休憩がてらお店の中でビールを飲んでいたら、お店の方が旧正月であるテトに作る伝統的なお菓子を分けてくれました。
「バンザムダム|Banh GiamDam」というものらしく、餅の中に餡を入れたお菓子なんだそう。作り方は各家庭や地域で違い、ここで食べたものの中にはサパ名産の栗が入っていました。
味や食感など似ているものに形容できませんが、意外と美味しい。
ビール、お茶、餅菓子。
しかし、何という組み合わせでしょうね?
ビールと餅菓子の合わないことといったら。
餅菓子に続きすすめられた竹の水タバコ。
こちらもいろいろな所で吸っている人がいたので気になっていました。
シーシャみたいなものかと思って今したが、結構重く肺に響く感じ。タバコをやめて久しい私には中々ヘビーでした。
休憩も終わりお店の外に出たところ、少数民族の女性に話しかけられ、あれよあれよと巧みな話術で丸め込まれる。気が付いたら彼女の後に続き別の集落へ向かっていました。
途中でこれはガイド料が必要になるに違いないと気が付き、申し訳ないが断りを入れて踵を返す。当然相手もなかなか食い下がらないので、安いミサンガを購入して納得してもらうことに。
双方痛み分けの結果と相成り、トレッキングは幕を閉じました。
おわり
2度目のサパ。前回も今回もガイドなしでラオチャイとタヴァンを巡りました。
次来る機会があれば、ガイドを雇い更なる見識を深め、知識人ぶりに磨きをかけてみたいものです。
そうですね、次は稲が実る季節に来たいものですね。
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