ネワール芸術の宝庫パタン王宮広場の見どころ紹介!

こんにちわ。わらびです。

カトマンズにはかつて3つの王国が存在し、それぞれに王宮広場が作られ、世界遺産にも登録されています。

今回はその内のひとつ「パタン王宮広場」について紹介していきます。

パタンのダルバール広場

パタン王宮広場(パタンのダルバール広場)」は、16~18世紀にパタン・マッラ朝によって発展した、王国の中心地。

マッラ王朝の王たちは、この広場を王宮として使用し、さまざまな寺院や建築物を建設しました。広場は、王の住居としてだけでなく、宗教儀式や文化的な活動の場としても機能しました。

ネワール族が独自に発展させてきた建築や彫刻技術がふんだんに使われたパタン王宮広場は「ラリトプル(美の都)」とも呼ばれ、ネワール建築を堪能できる芸術の宝庫でもあります。

世界遺産「カトマンズ盆地」の構成資産

入場料

パタンのダルバール広場の入場料は1,000NPR=1,100円。

※1NPR=1.円計算

入場券は数日間有効。

アクセス方法

パタンへは、ラトナパークから出ているローカルバスでアクセスすることが可能。

ただし、最寄りの停留所は広場から500mほど離れた場所になります。

詳しくは下の記事に書いています。

パタン王宮広場の見どころ

パタン王宮

「パタン王宮」は、広場の中心に位置し、かつてのパタン・マッラ王朝の王宮として使われていました。

現在は、パタン博物館として一般公開されており、ネパールの美術や工芸品、歴史的遺物を展示しています。

庇の支えの一つ一つには精巧な装飾が施された仏像。

ネワール文化の受け継がれてきたパタンでは、一般家屋の窓などにも細かな彫刻がびっしりと彫られていますが、ここは王宮というだけあって特に豪華な作りとなっています。

古い建築物の多く残るパタン地区において、特にネワール建築の美しさを堪能できる場所となっています。

王宮内からは少し高い位置から広場を見渡せるようになっていて、それほど眺めが良いという訳ではありませんが、

まあその…、

このような感じで正面にある寺院が見えます。

タレジュの鐘

タレジュの鐘」は、王宮前に掛けられた巨大な鐘。

これは時刻を告げる鐘としてではなく、市民が抱いた不平不満を王に訴えかける警鐘として使われていたそうです。

「税金下げてくださーい!」とか、この鐘を叩きながら王宮前で堂々と不満を訴えかけることができたのかはいささか疑問。

日本であれば、首相のことを「増税メガネ」と罵っても特に問題ないしむしろもっと言えと思うくらいですが、もしロシアや北朝鮮だったら処刑されちゃいますねこれ。

クリシュナ寺院

クリシュナ寺院」は、1673年にシッディ・ナラシンハ・マッラ王によって建てられたシカラ様式のヒンドゥー教寺院で、石造りの精巧な彫刻が特徴です。

木造とレンガ造りが主なパタンではひと際目立つ特異な存在。

この寺院は特定のヒンドゥー教の神様に捧げられている訳ではなく、一階は寺院の名前にもなっているクシュリナ神、二階がシヴァ神、三階にはロケシュワールが祀られています。

正面には柱に乗ってクシュリナ寺院を見つめるガルーダ像。

この寺院は2015年の地震で大きな被害を受けましたが、2024年時点では既に復興済み。

ビムセン寺院

広場の北側にある「ビムセン寺院」。

寺院の名前にもなっている「ビムセン」というのは、ヒンドゥー教の叙事詩マハーバーラタに登場するパンダヴァ兄弟の一人で、力と勇気の象徴とされています。

ネワール族の人々は彼のことを商人や貿易商の守護神としても崇拝しています。

商売の神を祀る寺院だけあって、金の装飾が施され他よりも少し豪華。

確かに商運が上がりそうで、取り付けられた像も恵比寿様に見えてきます。

全然商売繁盛とは関係ないけど、実家の田んぼから石油か金鉱脈が発見されることを真剣にお祈りしておきました。

夢はでっかく石油王の息子。

ゴールデンテンプル

王宮広場から北へ行ったところにある「ゴールデンテンプル」。

12世紀に建立された仏教寺院で、正式名称は「ヒランヤ・ヴァルナ・マハービハール」と言います。

その名前から分かるように、寺院は金の装飾で覆われています。

「革靴をはいたままおはいりないで下さい」

ちょっと後半がぐちゃっとなっていますが、日本語で注意書きがあるので革靴を履いている場合は脱いで上がりましょう。

黄金の仏像と仏塔、そして詳細な彫刻が施された金属製の窓や扉。

とにかく至る所に豪華で精巧な金細工が施されています。

これこそが、ネワール族が発展させてきたネワール文化なのでしょう。

ダルバール広場とは入場料が別。100NPRがかかります。

おすすめのレストラン

王宮広場の南側、道を挟んだ向こうにある名店「Yummy Laphing Center」。

グルメ気取りの私イチオシのローカルレストラン。

ちょっと分かりにくいところにありますが、味は確かで何より安いので観光終わりにでも立ち寄って下さい。

おわり

ネワール芸術が色濃く残るパタン王宮広場。

パタン王宮広場は、カトマンズの歴史と文化が色濃く残る場所。この広場を訪れることで、ネパールの豊かな伝統と遺産を肌で感じることができます。

壮麗な宮殿や寺院の数々、地元の人々の日常生活が交錯するこの場所は、観光客にとって忘れられない体験になることでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です