こんばんわ、わらびです。
ミーアキャットを見るべくやって来たグウェタでは、何だか嫌な予感がしたのでツアーには参加せず。
翌朝には豪雨が降っていたので、見事、その判断が功を奏したようです。
しばらくこの不運は続きそうなので、ひとます移動に専念し観光は止めることにします。
グウェタからマウンへの移動
ミーアキャットツアーには参加できず、何をしに来たのか分からないまま幕を閉じるボツワナ観光のハイライト…、になる予定だったグウェタ。
ただ何もせず、1泊9,000円という高いロッジに泊っただけ。
ちなみにこの旅行では最高額の宿泊代金。
釈然としないまま自分を宥めすかし、次は西へ200km。マウンという街へと移動します。
一応、マウンとナタの間を行き来するミニバスが一日に何回か来るようですが、バスの時間を待ってられない人向けに、街まで向かう人がいた場合は同乗させてくれるみたいです。
私も辛抱堪らず、マウンまで向かう人の車に同乗させてもらいました。
そしてこの移動では思いもよらない出来事に遭遇するのでした。
- グウェタ→マウン
- 料金・70BWP=770円
- 所要時間・3時間
実質サファリの移動
ボツワナはアフリカ最大のゾウの生息地。
アフリカ南部地域では23万頭が生息しているとされ、中でもボツワナには半分以上の13万頭が生息しています。
ボツワナで像を見るとなるとチョベ国立公園でのサファリが定番。
しかし、サファリに参加せずともマカディカディ塩湖周辺、特にナタとマウンを結ぶ幹線道路沿いでもゾウを見ることができるんです。
ゾウだけではありません。
ダチョウも多く生息しています。
ところで、私はダチョウの刺し身を食べたことがあります。
意外と癖もなく普通に食べれましたけど、とりわけ美味しということもなく、また食べたいと思えるほどではありませんでした。
食べておいてなんて失礼なことを言っているのでしょうね?
最大時速80km。
飛べないけど走ることに関しては陸上動物の中でも群を抜くダチョウ。この日は運よく自動車に並走して走ってくれました。
単なるファンサービスか、それとも足には並々ならぬ自信を持つゆえ、高速で走る自動車への対抗心からか。
いずれにせよエンジン駆動と渡り合うなんてさすがとしか言いようがない。
他にもシマウマやインパラも見つけましたが、あまりに一瞬の出来事でカメラに捉えることはできませんでした。
ここで本日のメイン、ゾウを発見!
サバンナでゾウを探すコツはふたつ。形と色に着目して重点的に探してみましょう。
草木ばかりでサバンナには存在しない丸いフォルム、そして木々の色とかけ離れた白い象牙。
デカいのもありますが、この二点に着目すると比較的楽にゾウを発見できます。
一度発見したら次々と現れ始めるゾウたち。
ゾウを見つけると速度を落として写真を撮りやすいようにしてくれる運転手さん。
これは非常に有難い。
道路沿いに設けられたコンクリート製の人工物。
ここに雨水が溜まるらしく、ゾウの水場になっているのでそれを求めてやって来るそうなんですね。
この容器は一定距離ごとに作られているので、水を求めたゾウが道路沿いを移動しています。
これが幹線道路沿いで多くのゾウが見られる理由。
一時は狩猟によりその数を減らしていたアフリカゾウ。
近年ではその数を大きく回復し、毎年6,000頭という急速なペースで増えています。
しかし、増えたはいいがそれを管理する手段が無く、ひたすら増え続ける一方。今では人間の集落や作物が襲われ被害が出ることもしばしば。
外から来た観光客からすれば物珍しい動物かもしれないが、現地の人からすれば人の命を脅かす危険生物。
これが年々とんでもないペースで増え続けているというのだから堪ったものではない。
ボツワナでは個体数をコントロールための狩猟も2019年から解禁。象牙を海外へと輸出しています。
しかし、現地の人々が直面する危機を知らない欧米諸国はこれを批判。
主な輸出先のドイツでは象牙の輸入の禁止も議論されて、それに対しボツワナ大統領は「じゃあ、ドイツにゾウ2万頭送るからな?」と皮肉を飛ばすほど。
まあ本当に、外に住む国の人では到底分からないので仕方ないのかもしれないけど、今回の移動でも一時危うい場面に遭遇しました。
巨大ゾウの恐怖
道路沿いで水を飲むゾウをカメラに収めながら進んでいくと…
数十メートル先に現れた、この日見た中では最も巨大なゾウ。他のゾウよりも一回りも二回りも大きい。
今まで見てきたゾウたちは車に注意なんて向けてきませんでしたが、明らかにこちらを見て警戒しているではありませんか?
ドライバーはこれを見るや否や車を停止。いつでも逃げられるようにシフトレバーをバックに入れて待機していました。
こんな大きい生物に襲われたら自動車だってひとたまりもない。
あれ?これちょっとヤバいかもと車内に漂う緊張感。
しばし像との睨み合いが続くも、その後何事もなく道路を横切りサバンナへと去っていきました。
街に向かう途中で巨大ゾウと遭遇。
これが一国の幹線道路で頻繁に起きているというのだからおっかないものです。
今回は何事もありませんでしたけど、もし対向車線から車が来ていたら、ゾウがパニックを起こし襲い掛かってきていたかもしれません。
日本では檻の中でしか見ることができず、賢くおおらかで親しみやすいイメージのあるゾウ。
ボツワナでは人間の生活圏に現れたびたび命を脅かす危険な生き物として考えられています。
動物愛護の精神は結構ですが、ボツワナの狩猟について批判していると、東京にゾウが送り付けられて来るかもしれませんね。
マウンのホテル情報
マウンで宿泊した「Royal & Hilton Guesthouse」。
中心からは2kmほど離れているけど充分徒歩圏内。周辺にお店は無いけどそこは止む無し。
シングル一泊340BWP=3,700円。
一泊5,000円以上が普通のボツワナではかなりコスパが良い宿です。
おわり
ボツワナに来て3日目。今日が最終日。
実質サファリの移動で野生のゾウと遭遇したことを除けば、観光も何もせず、国土を横断したのみ。
次はナミビアを目指します。
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