タンザニアからモザンビークへの移動。世界一腐敗した国境で怒りの入国拒否‼

こんばんわ、わらびです。

ザンジバルでの滞在を終えてダルエルサラームに帰還。

帰りのフェリーでは隣の席の人がゲロを吐き、現実逃避することで難を逃れたけどまあそれはいい。

次はここから南下し、モザンビークを目指します。

タイトルにある通り、入国拒否されて戻って来ちゃいましたけどね。

タンザニアからモザンビークへの移動

ダルエスサラームからモザンビークを目指します。

まずは、ダルエルサラームからバスで南の街「ムトワラ」まで向かいます。

バスの出発場所は、街の南にある「Temeke Mwisho Stand」から。

  • バス料金は33,000TZS=1980円
  • ムトワラまでの所要時間・9時間

ムトワラの国境は18:00で閉じてしまうので、その日の内にモザンビークまで行くことはできません。ムトワラに一泊し、翌日モザンビークを目指します。

ムトワラからキランボ(国境)

国境方面へと向かうバスは、下のマップの学校の斜め前あたり。

バス停の看板も立っていてバスを待つ乗客もいるので分かり易いかと。

バスの行き先は「キランボ|Kilambo」。別方面へのバスもやって来るので間違わないように注意。
国境までのバス料金は5,000TZS=300円

極限まで荷物を詰め込んだバンに乗って1時間ほどかけて国境まで向かいます。

国境の越え方

今回越える国境は川なので船を使って渡ります。

まずは、タンザニアの出国審査。

日本人がモザンビークに入国するためのビザは不要。特にチェックもされず出国のスタンプを押され、軽い手荷物検査が終わったら終了。

イミグレーションから国境の川までは距離があるので、再び同じバスに乗り込んで船乗り場へと向かいます。

今から渡る先はかなりの辺境の地なので銀行もATMもなし。

両替商がいるので、ここでモザンビークのお金を手に入れなければなりません。レートは悪く手数料が1割ほど。

川を渡るための船賃は10,000TZS=600円。その分だけ残して後は両替してしまいましょう。

この川は海から数キロの河口部分のため、満潮干潮の影響を大きく受け、干潮時は干上がり歩いて渡らなければなりません。

いよいよモザンビークへ

さあ今回の記事のメインのお話が始まります。

国境の川幅は1kmほど。

非常に浅い川なので船で通れるルートは決まっている模様。直線ではなく、大きく迂回しながら30分かけてモザンビーク側へと渡ります。

もうタイトルに書いてあるのでお分かりとも思いますが、私はこの先、モザンビークでは入国拒否をくらいタンザニアへと引き返してきました。

入国拒否の理由は、

賄賂を渡さなかったため

……

そんな事あるの?

ってくらい酷い理由ですが、モザンビークは汚職が深刻な国。かなり腐っています。

入国拒否を食らうエピソードの前に、モザンビークの汚職問題と今回渡る国境について軽ーく説明しておきましょう。

汚職の国モザンビーク

モザンビークといえば汚職天国。

やるほうは天国なんでしょうけど、やられる側からすると地獄。

政治家はもちろん警察による汚職が世界でもトップクラスに酷い。国民の大半が警察に賄賂を支払ったことがあるというくらいの腐りっぷり。

しかも、その理由が何も悪いことはしていないのに、いちゃもんを付けて金を巻き上げるというカツアゲ方式なのだからとんでもない。

外国人観光客であっても国民同様警察に呼び止められ、賄賂を要求されるというのはもはや当たり前の話。

違法も何も関係ない。金が欲しいから奪い取る。警察がカツアゲを行うというのがこの国の日常。

汚職警官だらけで腐敗が深刻な分、警察がまともに機能していないので、どんな犯罪を犯しても警察に金を払えば解決可能。

それが常識。そういうゴミみたいな国なんです。

最近では政府による汚職撲滅キャンペーンなるものも展開されているようですが、効果のほどは焼け石に水。

世界一腐敗した国境

モザンビークの国土は縦に長く、首都であるマプートは南端に位置します。

今回入国する予定の国境「Namuiranga」ボーダーはモザンビークの北。国土の端の端に位置し、マプートからもっとも離れた場所にある国境なんです。

首都からもっとも離れているので政府の目も届かない。

つまり、ただでさえ汚職が酷いモザンビークの中で最も腐敗した地域となっています。

その腐敗っぷりはすさまじく、他の地域の比ではありません。なんたってこの国境を越えるための絶対条件として必要なのが賄賂。

地元の人たちは拒否したら殺害される可能性だってあるので誰もが大人しく従うほかない。

とにかくやりたい放題好き放題。

イミグレーションの建物内では、無駄に複数行程にも分けられた賄賂部屋というものもあるくらい。

外務省のHPには賄賂の要求に対しては、

モザンビーク政府は汚職撲滅運動を展開しており毅然とした対応が重要です

と、書かれていたので言葉通り毅然とした態度で対応していたら、入国拒否をくらいました。

ビザが必要だった数年前は、どれだけ汚職が酷かろうが政府が正式に発効したビザは無視できないので、外国人もこの国境から難なく入国することができていたみたいです。

しかしビザ免除になって以降は、すべての判断が現場に委ねられてしまったがために、職員たちが暴走をし始めました。

モザンビーク~入国拒否までの道のり~

二人の警備兵

タンザニアから船を渡り、モザンビーク川へと到着。

船から降りるとそこには軍服を着た二人の警備兵が待ち受けています。

まずはここで持ち物検査が開始。

と、その前に一度パスポートが没収されます。何で没収されるか理由は後述。

一度カバンの中の荷物をすべて取り出し、この袋の中身は何か?など一通り軽く確認して終了。

そこまで詳しく検査をしないので、アディスアベバのトラムで受けた荷物検査よりは簡単。

他の国で使い切れず余った硬貨は小銭入れにまとめて入れているのですが、それを見つけた警備兵たちは異常な興味を示し「これはどこの国の金」、「いくらくらいの価値?」と次々質問してきました。

結局それが大した価値のない硬貨であると知ったらすぐに興味を失っていました。

持ち物検査が終わったので次へと進みたい。なので預けたパスポートを返してもらわなければならない。

さあここから汚職大国モザンビークの洗礼が始まります。

パスポートを持った警備兵が、

「返してほしければ自分たち2人に水代を寄こせ」

と…

当然賄賂を渡さなければパスポートは返ってきません。

だが私は腐敗には屈しない!

外務省のHPに書いていた通り、ここでは毅然とした態度で臨むのみ。

ここでは金を払わずともパスポートを取り返せる確信があったので、そのまま歩を先に進めることに。

言わずもがな、ここでパスポートを没収されたままだと、

「賄賂を要求して断られたのでパスポートを奪った」

という事実が成立してしまい、そのままだと大使館直行コース。

国際問題になりかねないし、これでもし政府から目を付けられたら、周囲の汚職警官から恨まれ殺害される可能性もあります。なので相手には返す以外に選択肢は無いのです。

思惑通り、しばらくしたら後を追いかけ返しに来てくれました。

やったね。まずは第一関門クリア!

ちなみに、地元民たちは私のようにはいかないので全員賄賂を支払っていました。

相場は100メティカルくらい。

日本円にして200円ほどだけど、それを2人分払うので収入の低い現地民からするとかなり痛い出費。

イミグレーション

持ち物検査を終えたら、近くの村で待機しているバスに乗り込みイミグレーションまで向かいます。

そしてイミグレーションでパスポートにスタンプを押したら入国完了。

しかしここでは持ち物検査の時のようにはいきません。

このイミグレーションは無意味に複数の行程に作業が細分化され、その都度賄賂を渡さなければ次へは絶対に進めません。

まずはカウンターのある建物へと進み、壁の影になって外からは見えない場所に座っている職員がいるのでそこに向かいます。

この職員が入国審査を行い審査が完了したら賄賂を渡す。

次にカウンターへと向かって、賄賂を渡しスタンプを押してもらいます。

スタンプを押してもらったら隣の賄賂部屋へと向かい、何をしているのか分からない、ただ突っ立ているだけの職員に賄賂を渡します。

賄賂部屋には真ん中に仕切りがあり、向こう側にもただ突っ立ている職員がいるので、そこでも賄賂を渡したらやっと入国完了となります。

賄賂の受け渡しは、壁の影など周囲からは見えないとこで行われ、直接金を寄こせとは言ってこない。完全に周知の事実なのに隠す意味なんてあるのだろうか?

ボートを降りてから合計6名に賄賂を渡すことになり場合によっては更に人が増えることも。

賄賂の額は完全に相手の気分次第。

渡された額に納得しなければ次には絶対進ませない。

見た限り地元民たちは徹底的に搾り取られていました。

そりゃそうです。入国の可否は全てここの職員次第。彼らはすべての権限を握っているのでいくらでも強気に出てきます。

それにここはモザンビークで最も腐敗したエリア。法なんてあって無いようなもの。

地元民は、一言も発せず黙って賄賂を支払う。もっと出せと言われたら出すしかない。

彼らの反応を見るに、拒否したら殺さる可能性だってあるのでしょう。誰もが大人しく従っていました。

まるで尋問か何かをしているかのような緊張感が漂う現場です。

一方、外国人である自分は危害をくわえられる危険性は低いので、毅然とした態度で臨みます。

まずは、一人目の入国審査係のクズのもとへ。

パスポートを提出すると、「入国には許可証が必要」や「許可証が無い?俺なら発行できるけどでもそのためには、分かるよな?」などと、あくまでも直接金を寄こせとは言ってきません。

一方こちらは、ビザは不要で許可証も必要ないと毅然とした態度で断り続けます。

この問答の途中、他の係がやって来て「ブライブ?」みたいなことを言ってきて、当時は「勇気を出して金を払え」という意味かとも思っていましたが、後で調べてみたらその意味は「Bribe|賄賂」とのことでした。

最終的に痺れを切らした相手は、目的地であるマプートに行くまで滞在する全てのホテルの予約証明書(支払い済み)と、そこまでの移動手段を証明できないのであれば入国させないという強硬手段に出る。

確かに入国時にホテルの予約証明を求められるというのは良くあること。

しかし滞在中の全て、それも支払い済みとなると訳が違う。

移動手段なんてバスを使う予定だったし、当然こんな条件どうやってもこの場で満たしようが無い。

それを見越して「お前を助けたいけど、それには100ドル必要だ」と、とうとう直接金を要求してきました。

完全にただでは通すつもりが無いみたいですね。

一応この時500ドルほど持っていたので払えないこともありません。しかしここで自分の所持金を明かすと、以降の人たちに同じ額か全て搾り取られることは明白。

相手からすると金を持っている外国人。大金をせしめる機会をみすみす逃すという考えは絶対にありえません。

たかだかモザンビークの入国にそんな大金かけて入れないので、手持ちのメティケル2,000円ほどでどうにかならないか相談しても無理と断られる。

今手持ちがほとんど無いので、近くのATMのある町まで行きそこで金を降ろすと言っても、だったら入国はさせないと完全に手詰まり。

この国境を抜けるのに最低でも400ドルかかるという馬鹿げた状態。

まさか賄賂にも外国人料金があるなんて。

払えないこともないけど、こんなやつらには一円たりとも渡しくないので、モザンビークへの入国は諦めてタンザニアへ戻ることになったのです。

怒りの入国拒否である。

タンザニアへ帰還

川を渡って再びタンザニアへと戻ります。

船の料金は1,200円。来た時の倍。

賄賂で搾り取られたのでもうないと適当ぶっこいたら定価の600円に戻りました。

川は干潮だったので大部分が干上がり歩いて渡る始末。

戻ってきた後もムトワラまでの帰りのバスが無くなってしまい、村に一軒だけあるボロッちい宿では足元を見られ、掘っ立て小屋に泊りたければ3,000円払えと言われる。

宿の主人が気に食わないのでムトワラまで50km。月明かりもあるし、遅くとも翌朝までにたどり着ける距離なので歩いて向かうことに。

村を出て1時間ほどすると、後ろからやって来たバイクが停まり、荷台に乗った男が話しかけてくるではありませんか?

誰かと思ったらタンザニア側のイミグレーションの職員でした。

暗い夜道を大荷物抱えて歩く自分を見て心配して声をかけてくれたみたい。

その後モザンビークで入国拒否になった事を話したら、彼は一切悪くないのに何度も何度も謝罪。

最終的にバイクタクシーでムトワラまで送り届けられることになったけど、申し訳ないので料金は払わせてくれと申し出てきました。

まあ、さすがにモザンビークのクズのせいなのにそこまでしてもらう訳にはいかない。その気持ちだけで本当に充分なのです。

捨てる神あれば拾う神あり

ではないけど、ドクズもいればこの方のような善人だっている。

無関係な善人にここまで罪悪感を抱かせるなんて、モザンビークの汚職の酷さには沸々と怒りが湧いてくる。

しかし、嫌な思い出に怒りを向けるより、この方の優しさに感謝と祝福を。

ムトワラに帰ったら、あえて一泊8,000円の高いホテルに宿泊し怒りの贅沢。

モザンビークの土を踏んだのはわずか数時間。人生初の入国拒否を食らってしまいました。

別ルートでモザンビークを目指すこともできますが、もう行く気はなくなってしまったので、ここからはマラウイへと向かうことにします。

おわり

今回利用した場所はマイナーな国境なので一日に渡る人数はそう多くなく、地元の人間が50~100人ほど。

そして、一人の職員に渡す賄賂の平均額は200円ほど。

ザル計算だけど、ここの職員は賄賂だけでも、一日で10,000~20,000円ほど儲けているという計算になります。

すべてが自分の懐に入るという訳ではなく、上司のもとへある程度上納されるのでしょうが、それでもかなりの額。

少なくとも、賄賂だけでモザンビークの平均年収の数倍というとんでもない額を稼いでいるのです。

日本に置き換えて考えてみると、賄賂で数千万の収入を得ているということ。

政府の目が届かないのをいいことにやりたい放題。どれだけ狂っているかが分かります。

是非、フィリピンのドゥテルテ大統領にはモザンビークの大統領も兼任し、汚職警官を徹底的に処刑して欲しいものである。

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