バックパッカーに予防接種って結局必要なの?経験ベースで分かりやすく解説

こんにちわ、わらびです。

海外旅行の準備といえば、航空券にホテル、装備の調達や現地グルメの下調べ。やることは山ほどあるけれど、その中で意外と後回しにされがちなのがワクチン接種」。

正直なところ、「本当に必要なの?」「なんか大げさじゃない?」と思っている人も多い事でしょう。

けれど、行き先が変わればリスクも変わるのが海外。
日本ではまず聞かないようなものから命にかかわる感染症が、ありふれた日常として存在している地域もあります。

この記事では、海外旅行前のワクチンについて「結局どうすればいいのか?」をできるだけ分かりやすく整理していきます。

海外旅行の予防接種について

言いえて妙、とはまさにこのことかもしれません。
「安かろう悪かろう」という諺がある通り、物価の安い地域ほど感染症のリスクは高くなる傾向があります。

旅費を切り詰めるため、食事は安価な屋台で済ませる。
それはバックパッカーにとってはもはや日常風景。その一方で、本来いちばん高額なワクチンを必要としているのも、実はそんな人たちだったりします。

節約したいからこそリスクを取り、リスクを取るからこそ高い対策が必要になる。

なんとも皮肉なジレンマである。

正月やGWなどの短期旅行であれば「そこまで必要か?」と聞かれると、正直やや微妙なラインではありますが、滞在期間が1〜2週間と限られているからこそ、その間に体調を崩してしまえばすべては一瞬で崩壊します。
せっかくの海外旅行が部屋とトイレの往復で終わる未来。これはさすがに避けたいですよね?

確かに予防接種は高いです。財布に優しいとはとても言えない。

しかし、ワクチンによっては効果が10年以上続くものもあります。

そう考えれば、これは単なる出費ではなく、向こう十数年の旅行を守る先行投資とも考えることができます。

ちょっと勇気を出して何本か打っておくと、未来の自分がどこかの屋台でよく分からないものを食べて笑顔になっているかもしれませんね。

結論:ワクチンは「渡航先と旅行のスタイル」で決める

いきなり結論から言うと、ワクチンを打つべきかどうかは一律ではありません。

大事なのはこの2つ。

  • どこに行くか
  • どんな旅行をするか

例えば、ヨーロッパの都市を1週間観光するのと、東南アジアを長期で回るのとでは、感染症のリスクはまったく違います。

まあ何の結論になっていないじゃないかと思う人もいるかもしれません。
ですが実際に、渡航先と旅行スタイルによって予防接種の要不要が変わって来るので、そうとしか言えないんですよね。

予防接種のメリット

予防接種のメリットとして一番大きいのは、やはり感染症リスクを下げられること。

まあこれは当然ですよね。

汚染された水や食物を食べることで感染するA型肝炎や腸チフスなど、日本ではほぼ気にしないでいいような病気でも、地域によっては一般的なリスクとして存在しています。

そして、地味に大きいのが安心感。

旅行中に体調を崩すと、旅程が大きく崩れ旅行の満足度は一気に落ちますが、事前に対策しているというだけで精神的な余裕がかなり違ってくると思います。ローカルな屋台の食べ物にだって挑戦可能でしょう。

考えてみて下さい。
もし旅行中に病気になってしまったとして、体調がすこぶる悪いというのに、すぐに診療を受けることができない、言語の壁から症状をうまく伝えることができず適切な医療を受けられない、など…

また、発展途上国では注射針など医療機器の使いまわしでB型肝炎などの二次感染を引き起こすリスクもあり、治療を受けているというのに別の病気に罹ってしまうという事も全然ない話ではありません。

まあ、そう考えるとやっぱ大事ですよね。予防接種って。

予防接種のメリット
  • 感染症リスクを大幅に下げる
  • 渡航先での行動の幅が広がる
  • 医療行為での二次感染リスクを下げる

デメリットと注意点

一方でデメリットも無視できません。

まず、というかこれが一番ですけど、
海外渡航用ワクチンは基本的に保険適用外なので、1本数千円〜数万円と費用が高額になってしまう。

渡航ワクチンとしてメジャーなA型・B型肝炎、腸チフス、狂犬病など、日本で感染リスクが著しく低い物ばかり。国内では感染リスクがほぼ無いので国の補助も下りません。

例えば、狂犬病の暴露前予防は1本15,000~20,000円なので、それを3回打つとなると、良いホテルに泊まれたり、ヨーロッパまでの航空券の値段くらいにはなってしまいます。

滅多にないけど副反応のリスクも。多くは軽い発熱やだるさ程度だけど、人によってはしんどいらしいです。私はなったことないので分かりませんけど。

そして意外と厄介なのがスケジュール。
ワクチンによっては複数回接種が必要だったり、効果が出るまでに時間がかかったりする。
出発直前にやっぱり打っとくかとなったとしても、だいたい間に合いません。

予防接種のデメリット
  • 高額な費用
  • 副反応
  • 接種スケジュールが長め(渡航の2~3カ月前から必要)

渡航先別推奨ワクチン

地域感染リスクの高い感染症主な感染源ワクチン費用目安
東南アジアA型肝炎 / B型肝炎 / 腸チフス / 日本脳炎 / 狂犬病 / 破傷風水・食事、血液・医療行為、蚊、動物、土壌・外傷Twinrix:17,000〜20,000円腸チフス:10,000〜13,000円
日本脳炎:6,000〜8,000円 狂犬病:15,000〜19,000円
破傷風:3,000〜5,000円
南アジアA型肝炎 / B型肝炎 / 腸チフス / 日本脳炎 / 狂犬病 / ポリオ / 破傷風水・食事、血液、蚊、動物、接触感染、土壌・外傷Twinrix:17,000〜20,000円腸チフス:10,000〜13,000円
日本脳炎:6,000〜8,000円
狂犬病:15,000〜19,000円 ポリオ:8,000〜10,000円破傷風:3,000〜5,000円
アフリカ黄熱 / A型肝炎 / B型肝炎 / 狂犬病 / 髄膜炎 / 破傷風蚊、水・食事、血液、動物、飛沫、土壌・外傷黄熱:18,000〜22,000円 Twinrix:17,000〜20,000円
狂犬病:15,000〜19,000円
髄膜炎:18,000〜25,000円
破傷風:3,000〜5,000円
中南米黄熱 / A型肝炎 / B型肝炎 / 腸チフス / 狂犬病 / 破傷風蚊、水・食事、動物、土壌・外傷黄熱:18,000〜22,000円
Twinrix:17,000〜20,000円
腸チフス:10,000〜13,000円
狂犬病:15,000〜19,000円
破傷風:3,000〜5,000円
ヨーロッパ・北米A型肝炎 / B型肝炎水・食事・医療行為・血液Twinrix:17,000〜20,000円

渡航先に関係なくA・B型肝炎の混合ワクチンTwinrixは接種推奨。

それと、現地の人との恋愛や風俗とか行きたい人はB型肝炎ワクチンはマスト。
性別やパートナーの有無に関係なく、海外ではっちゃける人ってかなり多いんですけど、そういう人たちに限って打っていないんです。

まあ、後悔先に立たず…、とだけ。

接種するワクチンはどうやって決める?

予防接種を受けようと思ったはいいものの、結局どれを打てばいいのか分からない問題。これは全員一度はぶつかる壁だと思います。

結論としては、あまり悩まなくていい。

渡航先に関係なくA型・B型肝炎は接種が推奨されているのでまずはここを押さえ、あとは旅行期間と行き先を伝えれば、「じゃあこれ打っときましょうか」と、お医者さんがいい感じに組み立ててくれます。

無知に等しい素人がネットの海で溺れながら考えるより、プロに丸投げした方が圧倒的に早いし確実。そのための診察料である。

ちなみに、過去の接種歴も重要な判断材料になるので、母子手帳が手元にある人は忘れずに持参し、見当たらない人は実家に眠っていないか親に聞いてみましょう。意外ともう打っていたというケースもあります。

どこで予防接種するか

日本で渡航用ワクチンを受けられる場所は残念ながら都市部に偏りがあり、特に首都圏には集中している一方で、地方だと選択肢はかなり限られてきます。

青森県民である自分も例外ではなく、地元では対応している医療機関がほぼないため、関東にいる間にまとめて打つスタイル。

自分が毎回お世話になっているのは、トラベルクリニック新横浜。慣れてしまえば流れ作業のようにサクサク進むのでこういう専門クリニックはやっぱり楽ですね。

海外で打つという選択肢

実は、ワクチンは海外でも接種できます。

バックパッカー界隈で有名なのが、タイ・バンコクにあるスネークファーム(Queen Saovabha Memorial Institute)。
ここは料金がかなり安く、日本で打つよりもだいぶ財布にお優しい。

自分も黄熱病ワクチンはここで接種しましたが、ちょっとした旅行のイベント感すらありました。

バンコクに立ち寄る旅行者は多いでしょうし、軽いノリで済ませられるのも海外接種のメリット。
費用を抑えたい人や長期旅行者なら、こういう選択肢も普通にありだと思います。

自分のワクチン履歴

  • 2017年5~6月(欧州、東南アジア、中東)
    • AB型混合ワクチン×2回
  • 2018年5月
    • 黄熱病

タイ・バンコクのスネークファームにて。確か当時の価格で4,000円くらいでした。

  • 2022年10~11月(南アジア、中東、アフリカ、東南アジア)
    • AB型混合ワクチン×2回
    • 狂犬病×3回
    • 腸チフス
    • 破傷風
    • ポリオ

全部で10万円くらい。超高かった。

  • 2026年4月(東南アジア、南アジア)
    • AB型混合ワクチン(一応2022年のブースター接種)
    • 腸チフス(2022年のブースター接種)
    • 日本脳炎

40,000円でした。

ワクチンは積み重ねなので、打てば打つほど持続期間が長くなり、もし次に海外へ行く機会があったとしたら、その際は何も予防接種せずに海外へ行くことでできちゃいます。

まとめ

長々と書き連ねておいて、こんな結論しか出せない自分の弁論能力が本当に情けなくなってしまうのですけど、

結局のところ、海外旅行前のワクチンは、「絶対必要」でも「完全に不要」でもない。

大事なのは、自分の旅行にとって必要かどうかをちゃんと考えること。
そして、もし少しでも不安があるなら打っておく。これが一番シンプルで後悔しない選択だと思われます。

旅行は楽しいけど、体調を崩した瞬間に一気にしんどくなる。どうせなら、最後までちゃんと楽しめる状態で行きたいところである。

最近では予防接種しない人も多いみたいですけど、私個人の意見としては、「打っておくのが正に身のため」。

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