済州島オルレの始まり。27コース、437kmの踏破を目指す第一歩。

こんにちわ。わらびです。

島を歩いて1周するロングトレイル済州オルレ。

いよいよ始まる訳ですが、サンティアゴ巡礼とは違い、拠点は変わらないし毎日バスに乗って島の各地へ移動して歩くだけなので、なんだか始まるって感じがありません。

島の自然をゆっくり歩きながら楽しむのが目的なので、まあ、ゆるーく歩きましょうか?

そんなつもりは毛頭もありませんけど。

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オルレ初日スタート

いよいよ始まる済州オルレ。

これから2週間かけて27コース、総距離437kmを歩いていきます。

ちなみにこのとき9月。南国のリゾートである済州島はまだまだ夏真っ盛り。気温は30℃前後となる中、身軽な格好と言えど歩くのは中々につらいものがあります。

かつて歩いたサンティアゴ巡礼では、初日には「そうかいよいよ始まるのか…」という、楽しみと緊張感の入り混じった感覚がありましたが、このオルレではそんなことは一切ありません。

毎日同じホテルで寝起きしてバスでコースの始点まで向かう。

‟歩きはするけど移動しない”

世界にロングトレイルは数あれど、400km以上歩くのに拠点はずっと同じままという、なかなかに珍しいトレイルが今、始まります。

コース16

オルレではコースを番号通りに歩く必要はありません。

明確なスタートもなければゴールもない。あくまで自分の好きなように自由に歩ける。

ということで、オルレの初日は済州市の西側にあるコース16と17を続けて歩き、そのまま済州市まで帰ってこようと思います。

ということで、バスを使ってコース16のスタートまで行きます。

トレイルって言ってんのに初っ端からバス移動。不思議。

オルレでは、スタートと中間、ゴールにある3つのスタンプを押すことで、歩いたことを証明します。

そして、スタンプはこの馬型のモニュメントに入っています。

このお馬さん、「カンセ|간세」と言い、済州島の方言で「野生の馬」を意味します。オルレではシンボルとしてコース上にいくつも設置されています。

ちなみに、キーホルダーもあるので、こんな感じでホタテ貝と一緒にカバンにぶら下げて歩きます。

さて、コース開始のスタンプを押していよいよオルレが始まる!

…と、行きたいところですが、その前にインフォメーションセンターの人にご挨拶。

意気揚々と、カバンにぶら下げているホタテ貝を見せ、自分がサンティアゴ巡礼の経験者であることをアピールしに行きましょう。

オルレは未だできてから日が浅いこともあり、参加者のほとんどは韓国人。日本人且つ、巡礼経験者というのはかなり珍しいらしく喜んでいました。

さて、悦に浸ったところで歩き始めましょう。

コース16は全長14.8km。

まずは海沿いを歩き、その後オルムと呼ばれる小高い丘を歩く。

一つのコースで海と山、済州の自然の移り変わりを楽しめるのである。

曲がり道には青とオレンジの矢印があるので、道を間違うようなこともありません。

青が時計回り、オレンジが反時計回り。多くの参加者は時計回りで歩くけど、別に逆回りで歩いても問題はない。

と言っても、なんやかんやで皆律義に時計回りで歩いていました。誰ぞ反時計回りで歩こうという、反骨心溢れるオルレウォーカーなど殆どいません。

オルレでは島の自然を堪能することが目的なので、通りから逸れて、未舗装路を何度も歩く。

しかし、歩きにくいし距離も伸びるので、面倒であれば普通に舗装されている通りを歩いても問題ありません。それどころか、正規ルートを歩く参加者というのは実はあまりいない。

それでも自分は可能な限り正規ルートを歩こうと思います。

済州島は火山の噴火でできた島なので、海岸は黒い玄武岩で覆いつくされています。

それにしても、海を見るとテンションが上がる。

三方向を海に囲まれた青森県に生まれながら、最寄りの海までは50km。子供の時からおいそれと見ることのできなかった海とは、遠足や修学旅行の時しか見ることのできなかった特別な景色なのである。

海沿いを数キロ歩いたら次は住宅街へ。

ここから少ししたら済州島の方言で「オルム」なる小高い丘?小さな山へと入ります。

このオルムというのは、済州島の火山活動で生まれた100~200mくらいの小さな噴火口で、島内に360個ほど存在します。

オルレのコース付近にもたくさんあり、正規ルートでは可能な限りこれを登るというルート選定になっていて、オルムがいくつあるかによってコースの難易度が変わってきます。

オルムへ入山。

数十分もあれば抜けられるが30℃以上の中上り下りするのは正直しんどい。

初日から軽く後悔したのであった。

オルムを下る途中でブランコを見つけました。

子供のころであればブランコでテンションが上がったでしょうけど、私は齢30を超えた大人。いくら人目が無いとはいえ、ブランコに乗るなんて恥ずかしくてできようはずもありません。何より、木からロープをたらし板を括り付けただけの粗末な手作りブランコなど、安全かどうかも分からないし怖くて乗れようはずもない。

決して。

まあなんやかんや言って乗るんですけどね。

オルムを降りた後は梨のゼリーとビールでお昼ごはん。コース付近にコンビニがたくさんあるというのは有難い。

夏のサンティアゴ巡礼は気温は高くてもカラッとしていました。オルレでは身軽な格好で歩いているものの、湿度があり大量に汗をかくこちらの方が過酷に感じる。

中間チェックポイント。

両脇に建っている2対の石像は「トルハルバン」と言いまして、カンセやオレンジと並ぶ済州島のシンボルの一つでもあります。名前の意味は「石の爺さん」。

中間チェックからゴールまではわずか3km。30分ほどで到着です。

コース16終了。

ここまで16kmくらいしか歩いてないのに4時間もかかってしまった。暑い。まことにつらい。来るんじゃなかった。

全盛期であれば25kgの荷物を持ちながらであっても、3時間くらいで歩けたというのに…

少し前までの自分ってどう考えても人間じゃないな。本当に。

そしてまた飲んでる。どうやら巡礼中の感覚が戻ってきたみたい。

コース17

続くコース17は全長19.5km。

オルレの中ではほぼ最長距離のコースに近いが、内容としては全体的に平坦。済州市に差し掛かり、殆どが海沿いの舗装路を歩くことになるので、距離とは裏腹にかなり楽。

楽なのはいいけど、珍しい景色や変化もほとんどないので、そういった面ではちょっと面白味はありません。

唯一の見どころは、コース終盤にある空港を見下ろすことのできるオルムくらいでしょいう。

オルレは島を挙げての観光プロジェクトなので、コースの随所に距離を表す標識が設けられています。

距離が分かるのはいいとして、時折、あまりの進まなさ具合に心を折られることも。

仕事中に時計を見たけど、全く時間が進んでいなくてビックリする。その時の感覚に似ています。

コンビニでビールを買って水分補給。私のトレイルは常に酒と共にある。

ここからは徐々に市街地へと。

未舗装路も自然もなくなり歩きやすくなってきます。

日本と何ら遜色のないビーチの光景。

どことなく神奈川の海沿いっぽさがありますね。由比ガ浜とか鵠沼海岸とか。いずれも私のランニングコースである。

コース17も半分を通過。

単純に海沿いの市街地を歩くだけ。恐らくこのコース、オルレではもっとも見どころが無いのではなかろうか?

少なくともトレッキングをしているという感覚はない。

率直に言おう、飽きた。

やってまいりました。コース17最大の見どころである空港を見下ろすオルム。

オルレのコースですが、空港が見える展望台ということなので、他の観光客もたくさんおりました。

済州国際空港は、面積自体は大きくはありませんが、韓国では仁川空港に次ぐ利用者数を誇ります。

また、ソウル金浦国際空港と済州間の就航便は世界一旅客の多い路線でもあるんだそう。

発着本数がかなり多いので、日中であれば大体5分に1本くらいのペースで離着陸しています。

なので、少し待っているだけでこんなアングルの写真を何枚も撮れてしまいます。飛行機好きにはたまらないのではないでしょうか?

どうでもいいけど、電車を撮る人たちのことを撮り鉄と呼びますが、飛行機を撮る人たちのことを「スポッター」と呼ぶらしいです。

ゴールまであとわずかという所で雨が降ってきました。

雨宿りするか、そのまま歩き続けるか判断に悩む降水量。

まあ気にせず進みましょう。

コース17終了。

ゴールのカンセは済州市内にあるのですが、盗難防止のためでしょうか?

17時を過ぎると中の朱肉が回収されてしまうらしく、スタンプは押せませんでした。

面倒だけど、そのうち時間のある時にスタンプを押しに来ましょう。

おわり

初日はコース16と17を完歩。どちらもハードな箇所は無く、無事34.3kmを歩き抜けました。

サンティアゴ巡礼から1年。巡礼では自他共に認める化け物として、フランスとスペインの大地を、軍隊の行軍以上の荷物を抱え駆け抜けました。

しかし、オルレでは身軽な格好で歩いたにも関わらず、巡礼の時以上の疲労感。ただ単に鈍ったのか、それとも老いなのか?

少々先が思いやられます。

それはさておき、

ゴール地点から近かったということもあり、済州島グルメの一つであるコギグクスを食べてから帰ります。

おいしい。

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