こんにちわ。わらびです。
ベトナムの人気観光地ホイアン。
かつて、日本人も住んでいた旧市街は世界遺産に登録され、多くの歴史的建造物が残されています。
見どころが多すぎてどこを見ていいのか分からないという迷える方もいるでしょう。
そんな方のために、旧市街観光ではお勧めの観光スポット5か所を紹介していこうかな?
この記事の情報は2024年3月時点でのものになります。
もくじ
ホイアン旧市街
ベトナムの人気観光地ホイアン。
旧市街は、16世紀から19世紀にかけ東南アジア有数の国際貿易港として栄え、日本と中国をはじめ、ポルトガルやスペイン、オランダ、インドからの船舶が渡来していました。
各国からの文化が流入した中でも特に日本と中国、旧宗主国であるフランスの影響が濃く、ホイアンの特徴的な要素は、狭い通りに並ぶ中国、日本、フランスの影響を受けた伝統的な家屋となっています。
朱印船貿易が最も盛んな時期には1,000人を超える日本人が住み日本人街も形成されていました。また、日本人によって作られた日本橋(来遠橋)は、街のシンボル的存在となっています。
ホイアンの古い家々や寺院、会館などは、往時の多文化的な商業都市の姿を今に伝えています。
「古都ホイアン」として世界遺産に登録
チケット料金と売り場
ホイアン旧市街には無料で立ち入ることができますが、日本橋や旧家を見学するには専用の共通チケットが必要となります。
旧市街の入り口に10か所以上のチケットブースがあり、一番分かりやすい場所はホイアン橋の南側か日本橋のすぐ隣。
チケットの料金は120,000VND=720円
※1,000VND=6円
これ一枚で旧市街にある施設に5か所まで入場可能となっています。
日本人であることを伝えると、日本語で書かれたパンフレットを貰えるので忘れずに進言しましょう。
一枚のチケットで見学できるのは5か所
旧市街にある見学可能な施設は全部で25か所。
※2024年3月時点
その中から5か所を選んで見学することになり、それ以上見たいという場合はさらにチケットを購入する必要があります。
- 日本橋
- 福建会館
- タンキーの家
- クアンタンの家
- フーンフンの家
- ダックアンの家
- 民族博物館
- 貿易陶磁器博物館
観光のコツ
旧市街の名所は全部で25か所あり、一枚のチケットで入場できるのは5か所のみ。
かなり数が多いので、どこを見学しようか決めるのがなかなか難しい。
それでも各施設は以下のように4種類に分類が可能。
- 日本橋
- 商人の建てた旧家
- 中国会館
- 博物館
一番人気が高い日本橋はマストとして、旧家を2か所、博物館と中国会館を一か所ずつ見学するのがバランスが良いかと思われます。
旧市街で見学した場所
私がホイアン旧市街で観光したのは以下の5か所。
- 日本橋
- 福建会館
- タンキーの家
- クアンタンの家
- 貿易陶磁器博物館
どれも人気の高い場所で、攻守ともに隙の無い布陣となっています。
ぼくがかんがえたさいきょうの旧市街観光プラン。
①日本橋(遠来橋)
「日本橋(遠来橋)」は、ホイアンではもっとも有名な観光スポットで、街のランドマーク的存在。その知名度はホイアンのみに収まらず、20,000VND紙幣にもその姿が描かれています。
橋の全長は約20mで、東側の旧中国人街と西側の旧日本人街を結んでいます。
16世紀末に日本人によって架けられた橋と考えられ、その頑丈な構造は、地震にも耐えられるようにという意味合いがあったようです。
現在残っているものは1817年に再建されたもので、鎖国の開始に伴い、日本人が引き揚げた後に再建されているので、見た目はベトナムと中国風。
ホイアンでは毎年洪水が起きるため橋の老朽化が激しく、過去何度も修復が行われてきました。
私が訪れた時も、改修工事が行われていたので残念ながらこの有様。
地震には耐えれても、洪水には耐えることはできなかったようですね。
本来はこんな姿をしています。
大部分が差し替えられて、テセウスの船みたいな状態になってしまっていますが、まあ、人が渡る橋なので、修繕や管理はしっかりとしないといけませんからね。
②福建会館
華やかな装飾が目を引く「福建会館」。
この会館というのは、華僑の人々の集会所で現在も活用されています。
名前から分かる通り、福建省出身の華僑のために作られた会館で、「媽祖」という船乗りの間で信仰されている女神の祭られた寺院でもあります。
天井からぶら下がっているバネ状のものは線香で、2週間も燃え続けます。
真ん中には願い事を書いた札をぶら下げ、線香が燃えている間は、ずっと祈りを捧げているのと同じ効果があるとされています。
③タンキーの家
旧市街にある旧家の一つ「タンキーの家(進記家)」。
約200年前に、広東省出身のお茶と香辛料貿易で財を成した漁師の家。
ところどころ日本と中国の建築様式が混ざり合っているらしいけど、見たところで分かりません。
残念なことに私は、日本と中国の建築様式には明るくないのです。
壁には何かを計ったような跡が残されています。年代がバラバラなので子供の成長ではないことは確か。
海抜の低いホイアンでは雨季になるとよく水没するので、毎年こうして最高水位を記録しているみたいです。
日本であれば家の柱に子供の成長を刻みますが、ホイアンでは洪水の記録を刻むのです。
④クアンタンの家
旧市街に現存する中では最も古い建物とされている「クアンタンの家(均勝號)」。
福建省出身の商人により建てられ、300年ほどの歴史があります。
ホイアン旧市街の家屋の特徴は、間口が狭くて奥に長く、中庭のあるところだそうです。
この家を建てた初代は、生薬で商いし、この中庭で商談も行っていました。
奥にはキッチンがあり、そこではホワイトローズと揚げワンタンが調理されています。
内部には飲食スペースも併設されているのでそこで注文することが可能。
庭の池に咲いていた蓮の花が印象的でした。
⑤貿易陶磁器博物館
ホイアンで貿易されていた陶磁器を展示している「貿易陶磁器博物館」。
ここにある陶磁器は、旧市街周辺で発掘されて物や沈没船から引き揚げられたもので、日本産の備前焼と有田焼も展示されています。
日本と中国産の陶磁器は、蒐集品や実物資産として欧州と西アジアの王侯貴族に好まれました。
陶磁器以外にも船舶の模型や取引先の地図など、そこまで広くはないけど意外と展示は充実しています。
この博物館は民家を改装されたもので、2階部分にも立ち入ることが可能。
ところどころ、一階部分とつながる吹き抜けのような場所があります。これは、洪水で一階部分が水没したとき、素早く2階へと家財道具を引き上げるためのもの。
洪水の多いホイアンならではの工夫が見て取れます。
博物館としてだけではなく、旧市街の民家の構造を理解するのにもおすすめの場所。
おわり
日本橋が工事中だったことを除けば満足だったホイアン旧市街観光。どこを見ればいいのかお悩みの方は、私の観光プランを是非とも真似してみてください。
それと、日本橋は2024年8月に工事が完了しリニューアルオープンされました。
これはまた行かなければなりませんね。