ダナンの数少ない観光スポット、「五行山(マーブルマウンテン)」の見どころ紹介!

こんばんわ、わらびです。

ベトナム中部のビーチリゾートダナン。

割と有名で名は知れているけど、来たはいいが実は観光名所はほとんどないという…

という訳で、今回はダナンの数少ない観光名所である「五行山」について紹介します。

この記事の情報は2024年3月時点でのものになります。

五行山とは?

五行山」は、ダナンの南東に位置する5つの石灰岩の山々からなる地形です。

この山の名前は、グエン朝第2代ミンマン帝がそれぞれ陰陽五行説にちなみ「火山(ホアソン)」、「水山(トゥイーソン)」、「木山(モックソン)」、「金山(キムソン)」、「土山(トーソン)」と名付けました。

山が大理石でできていることから「マーブルマウンテン」という別の呼び名もあります。

これらの山の中で観光客が訪れることになるのが、一番高い山である水山(トゥイーソン)。そのため現在では、水山=五行山という風に認識されています。

高さは108mで、山の中には複数の寺院と洞窟があり、古くから人々から信仰を集めてきました。べトナム戦争では、山の中にある洞窟が解放民族戦線の隠れ家として使われ、アメリカ軍の爆撃でできた大きな縦穴も残されています。

古くから人々の信仰を集めてきた、ベトナムの仏教やヒンドゥー教の影響を受けた歴史的、宗教的な遺産です。

アクセス

五行山はダナンの中心部から南へ約10㎞。

Grabバイクでは50,000VND=300円くらいが相場。

路線バスでは[16]か[02]のバスで行けますが、最寄りの停留所から500mほど離れてます。

入場料

五行山には入場料が必要な場所が2か所あり、料金は以下のようになっています。

  • 五行山・40,000VND=240円
  • アムフー洞窟・20,000VND=120円

※1,000VND=6円

水山(トゥイーソン)の見どころ

トゥイーソン内には、複数の寺院と洞窟があり、最も大きなアンフー洞窟は別途入場料が必要。

山の中は複雑で、一応観光案内用のマップもありますが非常に分かりにくい。地図には載っていても、見どころなのか何なのかわからない場所がいくつかあるので、ここでは主な見どころについて紹介していきます。

タムタイ寺院

五行山で最も有名な寺院である「タムタイ寺院」。

山への入り口は2か所あるのですが、エレベーター側ではない方から登っていくと、一番最初にたどり着くのがこの場所になります。

17世紀に建立されたこの寺院は、仏教徒にとって重要な巡礼地で、特にベトナムの歴代王朝に保護されてきた歴史があります。

敷地内には古い塔や仏像があり、周囲の山々と調和した美しい景観が広がっています

多くの観光客は、こことは反対にあるリンウン寺院側から入山するので、こちら側はそこまで人は多くなく静かで神聖な雰囲気が漂っています。

近くの展望台からは他の4つの山も一望できます。

できれば全部登ってみたいという冒険精神の持ち主もいるかもしれません。私もそうです。

しかし残念なことに、どれも切り立った山なので2番目に低い金山以外は登ることができません。

フェンコン洞窟

五行山の一番奥まったところに位置している「フェンコン洞窟」。

この洞窟は縦に長く、内部にはいくつかの仏像と祠が置かれています。どことなく神聖な空気が流れるそんな感じの空間で、お祈りに訪れるベトナム人も多くいます。

天井を見上げるといくつかの穴が空いています。これらは自然にできたものではなく、ベトナム戦争でアメリカ軍の爆撃によってできたもの。

五行山は解放民族戦線の隠れ家や病院も置かれていました。

太陽が真上になる正午くらいだと、天井の穴から光が差し込む神秘的な光景を見ることができます。

リンウン寺院

五行山の中で最大の寺院である「リンウン寺院」。

リンオン寺院は仏教徒にとって重要な巡礼地、入り口から近いということもあり、観光客や瞑想、祈りを捧げる人々で賑わっています。

寺院の裏手には「タンチョン洞窟」があります。

この洞窟は、古くから仏教的な修行や瞑想の場として使用されてきました。内部は広々としており、自然の石灰岩の彫刻が美しく、仏教徒の信仰の対象となっている祭壇や仏像が点在しています。

アンフー洞窟

トゥイーソンにある中では最も大きな洞窟である「アンフー洞窟」。ここは別途入場料(20,000VMD)が必要。

地獄の洞窟」とも呼ばれ、独特な雰囲気を持っています。

まさか、そこまで大きいわけではない岩山の中に、これほどの空間が広がっているとは思ってもみませんでした。

この広さを活かし、ベトナム戦争中は野戦病院としても使われていた歴史を持ちます。

この洞窟が「地獄の洞窟」という異名を持つ理由が、仏教の死後の世界の概念を表現した彫刻や展示。これによって、訪れる人々はそれを通じて善悪や輪廻転生についての教えを体験することができるのです。

地獄なんてどうせ死んだら行く場所なので、わざわざ生きているうちから体験せずとも良いかもしれません。もしかしたら制作サイドは、死後みんなが天国へ行けるとでも思っているのでしょうか?

洞窟の奥へと深く暗い道が続き、その途中には地獄の亡者の姿が。

一方で、光差し込む外への出口には仏様や天女が。これは地獄からの救済という意味でしょう。

物価高騰、少子高齢化、エネルギー問題、年金制度、戦争危機、、

現在、日本に留まらず世界規模で大きな問題が山積みですが、死後なんてどうでもいいからできれば生きてるうちに救済されたいものである。

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