こんにちわ、わらびです。
連なる奇岩と水墨画のような風景、壮大なカルスト地形が広がり陸のハロンとも称される「ニンビン」。ハノイから日帰り観光も可能で、気軽にアクセスできるベトナムの人気観光地。
今回は、自然と歴史、両方が詰まったニンビンのアクセスや観光情報についてお伝えしていくそうです。
この記事は2024年4月の情報に基づき作成されています。
もくじ
ニンビンとは?
ハノイから南へ約100km、ニンビン省の省都「ニンビン」。
「陸のハロン」とも称されるこの地は、約2億4000万年前に形成されたカルスト地形からなり、石灰岩の山々が川や田園風景に囲まれ、独特の景観が広がっています。
鍾乳洞を潜り抜け寺院を巡る「チャンアン」、田園風景の中をボートで進む「タムコック」など、広大なエリアにわたる複雑な地形、奇岩が連なる風光明媚な景観を巡るボートツアーが観光では人気となっています。
それ以外にも、ベトナム初となる独立王朝の都「古都ホアルー」が置かれた地でもあるので、壮大な自然はもちろん、深い歴史を感じることもできます。
ハノイから片道2時間ほどなので、日帰り観光もおすすめです。
「チャンアン名勝・遺跡群」として世界遺産に登録
アクセス
①ハノイ発の日帰りツアー
ハノイからニンビンまでは、約2時間ほどでアクセスできるので、各旅行会社による日帰りツアーが催行されています。
- チャンアン(ボートツアー)
- タムコック(ボートツアー)
- ホアルー
- ムア洞窟
- バイディン寺院
ニンビン主な観光名所は上記の5か所で、その中から3か所を周るというのが一般的なプラン内容となっています。
- チャンアン
- ホアルー
- ムア洞窟
時間の都合上、ボートツアーの「チャンアン」と「タムコック」はどちらか片方しか参加できません。
②ハノイからバス
日帰りツアーではなく、ニンビンに宿泊して観光する場合は、バスでアクセスするという手段もあります。
ニンビン行のバスは、ハノイの南にある「Giap Bat Bus Station」から出発します。
- ハノイ→ニンビン
- 料金・80,000VND=480円
- 所要時間・2時間半
到着場所は駅の北側1kmくらいのところにあるバスターミナルになります。
観光のシーズン
ニンビンの観光シーズンは1~6月。
1~3月は雨も降らず基本的に過ごしやすい気候。1、2月だと寒いこともあるので防寒具も必要になるかもしれません。5月から雨季に入りますが、曇り空の時こそ水墨画のような風景が広がります。
稲の収穫期が5月末から6月。この時期のタムコックは黄金色に染まり特に美しいとされる時期です。
4月は熱波が到来しやすい季節になり、体感温度は40℃以上まで上がるので、観光は非常に難しくなります。
ホテル情報
私がニンビンで宿泊したのは、駅のすぐ近くにある「トレインステーションバックパッカーズ」。
ホテルからタムコックまでは6km、チャンアンまで10kmほどなのでバイクをレンタルすれば、1日でホアルーを含む3か所を観光可能です。
設備は綺麗で良かったのですが、駅前の好立地かと思いきや、意外にも周囲にお店は少なめ。ニンビンの駅前は、ほとんど栄えていませんでした。
安さと清潔さという面では申し分ない宿です。
タムコック周辺には多くのホテルが集まり、レストランも多いので、利便性を優先するのであればそちらの方が良いかもしれません。
- ドミトリー1泊・150,000VND=900円
- レンタルバイク・150,000VND
主な見どころ
ニンビンの観光で特に人気が高いのがチャンアンとタムコックの2か所。
ハノイからの日帰りツアーでは、時間の都合上どちらか片方しか訪れることができないので、どちらも観光したいという人は、ニンビンに宿泊することになるでしょう。
上記の2か所に次いで、古都ホアルー、ムア洞窟、バイディン寺院などがあります。
私は2日かけて、チャンアン、タムコック、ムア洞窟、ホアルーの4か所を観光してきました。
チャンアン
ニンビンを代表する観光スポット「チャンアン」。
川と隆起した石灰岩の山々が広がる絶景エリアで、観光ではボートツアーが一般的な楽しみ方。奇岩に囲まれた中、洞窟を通り抜けながらのクルーズは、多くの観光客に人気。ツアーでは3つのルートが選べ、それぞれ異なる洞窟や寺院を巡ります。
風光明媚な景観とそこに溶け込む歴史的建造物、曇りの日は水墨画のような景色になるなど多くの見どころがあります。
ニンビンは映画「キングコング:髑髏島の巨神」のロケ地でもあるので、撮影セットを再現したエリアの近くも通りかかります。
壮大な自然と歴史、エンタメも堪能できるナイスなスポット。
- チャンアンのボートツアー
- 料金・250,000VND=1,500円
- 所要時間・2時間
- バイクの駐輪代・10,000VND=60円
タムコック
ニンビンではチャンアンと並ぶ人気の観光地「タムコック」。
タムコックという名前は「三つの洞窟」を意味し、川下りでは名前の通り3つの洞窟(カエ洞窟、ハイ洞窟、バ洞窟)をくぐり抜けます。
稲作地帯でもあるので、ボートツアーでは季節によって異なる田んぼの景色を楽しむことができます。特に稲が黄金色に染まる収穫期の5~6月は、観光のベストシーズンとされ、美しい田園風景の中を進むボートツアーは、チャンアンと人気を二分しています。
周辺の田舎道を自転車で巡るツアーも人気があり、長閑な風景を堪能しつつ、ベトナムの農村生活に触れることができます。
- タムコックのボートツアー
- 料金・250,000VND=1,500円
- 所要時間・1時間半
ムア洞窟
ニンビンを一望できる展望スポット「ムア洞窟」。
この場所の観光でメインとなるのは、実際には洞窟というよりも、ムア山の頂上にある展望台と、そこに至る道のことを指します。
洞窟自体の規模は小さく、登山道の入口付近に位置しているものの、多くの観光客は素通りしてしまうようです。
山頂までは500段の険しい石段を登らなければなりませんが、登りきったときの達成感と景色の美しさは格別。タムコックの田園風景や蛇行する川を一望した時の感動は
夕陽の展望スポットとしても有名なので、夕方には多くの人が一斉に訪れ、山頂では混雑が発生するので注意。
- ムア洞窟
- 料金・100,000VND
※正規の駐輪場あり。付近のレストランと駐車場所に関するトラブルに注意。
古都ホアルー
「古都ホアルー」は、ベトナム初の独立王朝である「ディン朝」が968年に建都し、その後の前黎朝がハノイに遷都するまで40年間に渡って都が置かれたベトナムの歴史が始まった地です。
現在残されている建造物は17世紀に再建された重要文化財で、それぞれの中には、皇帝と皇族たちが祀られています。
規模はそこまで大きくありませんが、ベトナム初期の王朝時代の歴史を今に伝える非常に重要な遺産。
- 古都ホアルー
- 料金・20,000VND=120円
- 駐輪代・10,000VND=60円
おわり
ハノイから日帰りツアーも可能で割と気軽にアクセスできるニンビン。
日帰りツアーで観光するのも良いのですが、チャンアンとタムコックにはそれぞれ違った見どころと良さがあるので、できれば2,3日宿泊してどちらも堪能したいところですな。
また、季節ごとに違った顔を見せてくれるので、今度は黄金色に染まったタムコックの田園風景を見てみたいものです。