こんばんわ、わらびです。
インドネシア中部に浮かぶ変わった形の島「スラウェシ島」。
この島には、死者と共に暮らし特異な死生観を持ち、そして祭りのように豪勢な葬儀を行うトラジャ族と呼ばれる人々が住んでいます。
そんな彼らの住む「タナトラジャ」は、山奥に位置するのでしばし秘境とも形容される場所なんですが、この島で最も有名な観光地でもあります。
今回の記事では、マカッサルからタナトラジャまでのアクセス方法について解説していきます。
この記事は2024年7月の情報に基づき作成されています。
※10,000IDR=100円
もくじ
マカッサル→タナトラジャ(ランテパオ)への移動

トラジャ族の住む地、「タナトラジャ」。
といってもこれは県の名前で、タナトラジャ観光で拠点となるのが「ランテパオ|Rante Pao」という町になります。
で、この町に向かうには基本的に、スラウェシ島の玄関口で最大都市であるマカッサルからになり、その距離およそ300km。
アクセス方法としては、飛行機やカーチャーターなどがありますが、最も一般的なのが長距離バスによる移動となっています。
バスターミナルの場所

マカッサルへの長距離バスが出ているのは「Terminal Daya」。
街の中心からは10kmほど離れアクセスには少々難があります。それと、何故か3,000IDRの入場料が必要。
大半のバスは別の場所にあるオフィスから出発し、このターミナルで乗客を乗せていく経由地点なので、ホテルの近くにバス会社のオフィスがある場合はそちらから乗った方が良いでしょう。
バスターミナルへの行き方


マカッサル市内を循環する交通機関に軽バンがあるので、路線番号[D]に乗っていけば、バスターミナルの近くまで簡単にアクセス可能。
軽バンは、大体10~20分に1本ほどの間隔でやってきます。
- 市内中心→Terminal Daya
- 料金・10,000IDR(現金のみ)
- 所要時間・30分
軽バンの乗り場

Terminal Dayaへ向かう軽バンは「Seberang Makassar Mall」が始発となっているようです。
ここは、他の軽バンも経由している場所なので、乗る前にしっかりと行先を確認しましょう。Terminal Dayaが直接の行き先と経由地点になっている訳ではありませんが、一応、近くを通るのでターミナルに行くかどうか聞いても問題ありません。
自分の場合は乗客が自分だけだったという事もあり、直接ターミナルまで送り届けてくれました。
バスの出発時間
タナトラジャ行のバスは午前7:00~9:00までの間に出発する便が複数本あります。
朝の早い時間に到着しても問題ないという場合は、21:00くらいに出発する夜行バスもあるのでそちらをどうぞ。
自分の場合は、9:00発のバスを利用しました。
夜行バス
タナトラジャまで夜行バスを使いたいという場合は、複数のバス会社があり、有名どころだと「Bus Litha&CO」や「Bus Primadona」、「Sinar Muda Bus」があるみたいです。
↑Bus Litha&COのターミナル。
↑Sinar Muda Busのオフィスの場所。
↑Bus Primadonaのオフィスの場所
いずれも市内循環の軽バンの[D]でアクセス可能。
チケットの買い方と料金
ターミナルの入り口付近にはチケットの販売オフィスもあるようでしたが、こちらは事前予約のみなのか、直接ターミナル内で購入するように言われました。
マカッサルからランテパオへの長距離バスのチケット料金は300,000IDR。
事前に調べた情報よりも高かったのですが、地元の人の話によると、もっと早い時間帯、7:00~8:00に出発するバスであれば250,000IDRのバスもあるとのことでした。
このバスターミナルは非常に評判が悪く、もしかしたら騙されていたのやもしれませぬ。他の外国人旅行者たちも渋々、自分と同額のチケットを購入していました。
所要時間は12時間前後
マカッサルからタナトラジャまでの所要時間は8~10数時間と非常に大きな開きがあり、この原因となっているのが、タナトラジャまで続く主要幹線での道路工事(2024年時点7月)。


この区間では未舗装の悪路も多く、交通の便をよくするために拡張や整備の道路工事が行われ、その影響で片側交互通行となっている場所が何か所もあります。
工事現場には誘導員がいるわけでもなく、交通整理も全く行われていないので、とんでもない渋滞が起きることもしばしば。自分の場合は、一か所で2時間以上立ち往生することになりました。
交通量の少ない夜行バスであれば8時間ほど着くかもしれませんが、日中の便であれば大体12時間前後かかると考えておきましょう。
いずれ、道路が拡張されアクセスも格段に良くなるのでしょうけど、それも何年後になるか分かりません。
休憩は2度ある
タナトラジャまでの道中2回の休憩があります。


一度目は昼休憩。多くのバス会社が立ち寄る海沿いのレストランで少し長の30分ほど。
焼き魚定食を頂きました。

2度目はトイレ休憩なので10分ほどになります。
短いので食事はできませんが、売店はあるので、お菓子や果物は購入可能。
ランテパオでの到着場所
ランテパオの到着場所は、とりあえず、町のメインストリートを突っ切って北上するので、自分の宿泊するホテルの近くになったら、スタッフに声を掛けて停めてもらいましょう。
Manu backpackerに宿泊するのであればKFCの付近で降りると良いでしょう。
ランテパオで宿泊したホテル
ランテパオは、スラウェシ島随一の観光地という事もあり、山奥にありながらホテルも多く、宿泊の選択肢には困りません。

私がランテパオで宿泊したのは「Manu backpacker」。
自分が訪れた当時は、シングル一泊170,000IDR=1,700円でした。
また、バイクのレンタルや宿のスタッフが観光ガイドも行っており、料金はそれぞれ以下の通り。
- ガイド・1日/500,000IDR(参加者が複数人いる場合は人数で分割)
- ランブソロ参加料・200,000IDR(タバコ代)
- バイクレンタル・1日/100,000IDR
ランブソロ(トラジャ族の葬儀)をガイドしてもらう場合は、タバコ1カートンを持参するのが通例となっていて、こちらの料金も参加人数で分割します。
まとめ
- タナトラジャ行のバスが出発するのは「Terminal Daya」
- バスターミナルへは軽バンの[D]でいける(10,000IDR)
- バスのチケットの料金は250,000~300,000IDR
- バスの出発時間は7:00~9:00
- 日中は道路工事の影響で12時間前後
- 夜行バスもある