こんにちわ、わらびです。
青森県を差し置いて秘境と呼ばれるスンバ島。
美しい自然や独自の伝統文化が色濃く残り、意外と観光向けの島。どこも画になる場所だけど、聞いたことのある人はきっと少ないことでしょう。
観光情報はともかく、移動についてはほとんど情報がないのでここでは、スンバ島の観光スポットや役立つ移動方法などいくつか紹介していきます。
スンバ島への行き方
↳ビマからスンバ島へペルニフェリーを使って移動【料金・チケットの買い方】
この記事は2024年7月の情報に基づき作成されています。
※10,000IDR=100円
もくじ
秘境スンバ島

秘境「スンバ島」。インドネシア島嶼群の中でも南の方に位置する辺境の島。
地理的な条件によりアクセスが少々面倒。インドネシアの中でも発展が遅れ、そのため秘境などとも呼ばれているって訳である。
最寄りはスンバワ島とフローレス島だが、いずれの島も発展している都市やフェリーの寄港地は島の北側、スンバ島からは反対に固まっているため、航路の関係か他の島に比べてフェリーの寄港頻度は低い。
今でこそ他島との行き来も容易になっているものの、やはりその不便な立地ゆえか、隔絶までとはいかないまでも他の文化が混じりにくい環境があります。
そのため、「マラプ」という先祖の精霊信仰。インドネシア各地に伝わるアニミズム信仰の一種が強く根付き、それが一般家庭の建築方式にも表れている。
案外観光スポットとしては魅力的な場所が多いのですけど、悲しいかな移動が不便でアクセスしにくいところばかりというのが実情。
アクセス方法
スンバ島には空港と港が2か所。
東部の「ワインガプ|waingapu」と西部の「ワイクロ|waikelo」にどちらも1つずつ。
島の玄関口となるのはワインガプの方なので、基本的にそちらに降り立つことになります。
飛行機
現在ワインガプへと就航している路線は、バリ島のデンパサール発かティモール島のクパン発の2便のみ。
フェリー
- スンバワ島・ビマ、エンデ
- フローレス島・ラブアンバジョ
- ティモール島・クパン
※一番アクセスが良いのがスンバワ島のビマからで、週3便ほど運航。所要時間は約14時間。
ワインガプには港が3か所。航路や運航する企業によって出発場所が違うので間違えないように。
島内の移動方法

スンバ島はバリ島の2倍ほどの大きさでありながら、人口は10分の1程度。
さすがは秘境と呼ばれるだけあって移動が不便。私の地元もJRがないのでこの島民の気持ちは大いに分かります。
まあそんなんでも一応、都市間を移動するバスはちゃんと運行されています。
ここでは、ワインガプ⇔ワイカブバク間の移動について解説していきます。
この区間の移動は、途中一回の休憩を含め4時間ほどで到着します。
ワインガプ→ワイカブバク
ワインガプのバスターミナルは街の中心に位置し、ここからバスに乗るのが一番わかりやすい。
もしくは、フェリーの到着に合わせ港にバスが待機しているので、港から直接ワイカブバクへの移動も可能です。
早朝であってもバスがあるのは有難い反面、この時間帯は企業ではなく個人が運営しているのか、企業のバスの倍以上の値段がします。

自分の場合は、早朝4時に港に到着して乗り込んだ上の画像のバスで150,000IDRでした。
車内は満席でぎゅうぎゅうにも拘らず、それがこの島では普通なのか、周囲の乗客はタバコを吸っているという状態。
身じろぎするにも一苦労の状況なのに、火をつけたまま寝ていたりするのですからとても危険。
妙なスリルはあります。
ワイカブバク→ワインガプ

ワイカブバクにバスターミナルなどはないため、バスに乗る場合は幹線道路沿いに突っ立て、バスが来たら手を挙げて止めるというのが一般的。
運行スケジュールは曖昧でよくわかりませんが、確実性を期すなら午前中。9時くらいであればベストかと思われます。
また、日中は国営のバス会社DAMRIのバスが運行されているのでそれに乗るのが一番でしょう。
料金は70,000IDRで、港から乗り込んだ個人運営のバスの半額以下。
ワインガプでの到着場所はバスターミナルになります。
観光スポット
スンバ島は秘境と呼ばれ、滝や丘陵地帯など手つかずの自然が見どころの一方で、公共交通網が整備されていないので、車などをレンタルしない限りはそれらにアクセスするのは難易度が高め。
島の南には「ニヒスンバ」という世界有数のリゾートもあるのですが、お値段なんと一泊30万ほど。超高額なので私やこのブログの読者には関係ありませんね。
てなわけで、一番アクセスが簡単なワイカブバクの伝統集落について説明しておきますね。
ワイカブバクの伝統集落
スンバ島の内陸部の町「ワイカブバク」。
海沿いではなく内陸で山の中という立地のためか、島の外部との交流が行われ始めても、交流が制限されてきたのでしょう。
そのため島に伝わる伝統が強く残る地域で、「マラプの家」という先祖の魂を祀った集落が見どころになります。
プライ・イジンの集落
スンバ島の伝統集落といえばここ「プライ・イジン|Prai Ijing」の集落。
おそらくスンバ島の観光スポットの中では最もメジャーなのではないでしょうか?

先祖の魂を祀った尖塔状のかやぶき屋根は、まるで映画のセットのようにも見える。
集落を見下ろす展望台からの眺めが特に人気で、スンバ島を代表する景観がここといっても過言ではありません。
一応今でも人の住んでいる集落ですが、どことなく観光地化されている感じがひしひしと漂っています。
入場料50,000IDR
伝統衣装をレンタルしての記念撮影も可能です。
タルンの集落

プライ・イジンノ次に規模の大きい「タルン|Tarung」の集落。
一応、土産屋などありますが、そこまで観光地化されていないため、伝統集落のリアルな生活を垣間見ることができます。

集落の人々は外からやって来る観光客に興味津々。
フレンドリーに話しかけ、腰刀を自慢したり手相占いをしてくれたり村の説明などもしてくれました。

私はここに訪れた際、偶然にも葬儀の生贄儀式を見ることもできました。
おわり
私は船のスケジュールの関係でスンバ島に3日間しか滞在できず、訪れたのもワインガプとワイカブバクの2か所のみ。
移動は全体的に不便ではあるものの、島内の美しい自然や興味深い伝統文化などが色濃く残り、観光地としてのポテンシャルは高いと感じました。
※1日1便