トビリシの日本人宿「コンフォートプラス」【失踪者情報求ム】

こんにちわ、わらびです。

オマーンからイランへのフライトに搭乗拒否、行き先を変更しアゼルバイジャンへ。そこから災害級の運の悪さに見舞われながら辿り着いたジョージアの首都トビリシ。

ここからイランビザの取得に本腰を入れることになるのだが、今回の記事ではトビリシの有名な日本人宿「コンフォートプラス」での日々についてつらつらと書き連ねていくよ。

最後のほうに失踪者に関する情報提供も受け付けているので是非

↓の記事の続きになります。

トビリシの日本人宿「コンフォートプラス」

ジョージアの首都トビリシ、ビザなしで入国できビザランも容易なため手軽に長期滞在可能。

特に首都トビリシは物価が安くいろいろ揃って割と快適、古くから日本人バックパッカーの間でも有名な沈没スポット。最近ではノマドの人たちにも人気の滞在先なんだそう。

そんなトビリシにおいて有名な日本人宿「コンフォートプラス」。

立地が少し悪く坂の上にあるので歩いて行くのが面倒、しかし何故だか日本人に大人気という快適な安宿。

以前トビリシに来た際も5日ほど滞在し、今回は12日間滞在することになった。

宿泊料

私が滞在したのは2023年の3月。

当時の宿泊料は一般外国人は1泊600円ほど。

一般外国人」の料金とは何ぞや?

となるかもしれないがこれには深い理由がある。

2022年から始まったロシアとウクライナの戦争、これを機に多く人たちが隣国へ避難したのだが、中でもビザなしで長期滞在ができるジョージアは人気の避難先。

そしてコンフォートプラスにも多くのロシア人の若者が宿泊していたのだが、いつ戦争が終わり祖国に帰れるかも分からない彼らを、1泊400円という値段で宿泊させてあげていたのだ。

ちょっといい話?

か分からないが、何故か彼らと同じ料金で宿泊していた臭い日本人もおり、「なんだこいつ?気持ち悪い、臭い!」と思っていた。

まあ、これに関しては後述する。

宿の設備

宿の設備は6人用のドミトリーが二部屋と個室が2部屋。部屋の人数構成はちょくちょく変わるので詳しくは不明。

あとは自炊可能なキッチンとシャワー、トイレが2つずつ。

シャワーはお湯の調整が難しいので注意。

キッチンにある洗濯機も無料で使用可能。庭には洗濯物を干すロープも張っています。

設備でも何でもないが、だいたいどの時期に行っても面倒な日本人の宿泊者がいる。

花粉症の人は注意

日本人の国民病「花粉症」。

あまりにも患者数が多く独立した病気と思っている人もいるかもしれないが、樹木の花粉を原因とするアレルギーの一種。

海外でも花粉由来のアレルギーは意外と認知度が高く、春先にくしゃみをしていても木を指さすと普通に認識されるくらいには有名。コロナとか言われずに済む。

そして、ジョージアにも杉の木が多く生えており、ほぼ日本と同時期に花粉が飛散する。

コンフォートプラスの庭にも杉の木が生えているのでこの時期に行く人は薬とや点眼薬を忘れないように。

コンフォートプラスでの出来事

急遽やって来たトビリシ。

イランビザの申請以外にやることないし、イランではお酒を一滴も飲めないので、ここで安くておいしいジョージアワインをたくさん飲もうと思っていた。

ジョージア物価安いしね…

しかし、物価が安く快適なジョージアというのも過去の話。

ロシアとウクライナの戦争を機に戦争から逃れる人々が多く流入、ロシア人富裕層も多くいるので不動産バブルも始まり、物価の上昇も著しい。

未だ過去の情報を鵜呑みにし「安い安い」と騒ぎ立てる人も多くいるが最近はそこまで安くない。

というか、もはや安いという感覚はない。

そんな中、わざわざデジタルノマドの拠点に選ぶ人がいるというのだから驚き。

デジタルノマドとか言っておきながら情報が一切更新されないのはさすがにヤヴァイ。

サポート終了したOSとか使用してそう。

無能ノマドはさておき、ここからはコンフォートプラスでの短くも濃密な時間の思い出を書き連ねていこう。

思い出①ドバイ人とチャチャ

まずひとつ目の思い出「ドバイ人とチャチャ

コンフォートプラスの宿泊客の中の一人にドバイ出身の弁護士がいた。

彼は後述するヤバい日本人「タカシ」と同じドミトリーに宿泊し、同じ部屋のよしみでひとりぼっちのタカシの相手を唯一してあげる優しい男。

優しくて面白いし、よく分からないタイミングでご飯を作り周りに振舞う変人寄りの人物で、基本的に害は無いのだが、彼のお酒に付き合わされるとまあ大変。

ジョージアには「チャチャ」というお酒がある。チャチャというのは、ワインの搾りかすなどから作られる蒸留酒で度数が高く50~70度と結構ヤバい。

ちなみにチャチャの飲み方はストレートオンリーで何かで割るなんてちゃちな真似はしない。

ドバイ人は近くの商店から仕入れたチャチャをタカシとよく飲んでいて、私も初日に彼らの飲み会に付き合ってみた。

記憶が無いので詳細は書くことができないが、ストレートで5杯ほど一気飲みしたら記憶が飛んだ。

ストレートで飲むのはともかく、そんな強い酒一気飲みするなと思う。

以降はこの飲み会には付き合わないようにしていたが、後にタカシとドバイ人が事件を引き起こす。

思い出②アントニーとミソスープ

宿にはロシア人の若者が多くいたが、中でも印象的だったのが「アントニー」という大柄の若者。

彼も戦争から逃げてきたロシア人の一人で、仕事を探しながらやることが無い時は室内の同じ場所をずっと往復しながら歩いているのだが、何をしていたのかというと運動。

つまりはウォーキング。

宿の周りが坂なんだしそこでやればいいと思ったのだが…、そんな野暮は無しだ。

アントニーとはよく顔を合わせ、たまに会話する程度の関係だったのだが、見たところ彼は食べるのが大好きな様子。

といっても、料理もほとんどできないのかいつもシリアルやパンなどの質素な食生活を送っていた。

戦争から逃れ、蓄えを切り崩しながら生活する中で自分の好きな「食べる」という行為が大きく制限される。

そんな彼を不憫に思い、またある事件では世話になったので、そのお礼にハンガリーのグヤーシュというスープ料理を味噌汁と偽って提供してみたところ、それを本当に味噌汁だと信じ込んでしまった。

マッシュルーム、ニンジン、タマネギ、お肉の入ったグヤーシュなのだが、初めて味噌汁を飲んだと思いこみ感動する彼を前に、冗談でしたと訂正するのも申し訳なくなり言い出すことができなかった。

締めのパスタも美味しそうに平らげ、久しぶりに満足いく食事をしたらしき彼を見て思ったのが

世間では「ロシア」として一緒くたに批判されているロシア人だが、彼らも被害者なんだと、戦争とはなんて悲しいものなんだと思った記憶がある。

思い出③ヤバい日本人「タカシ」

さあ、いよいよ本命タカシの登場だ!

コンフォートプラスに訪れたのが2023年の3月中頃、そこから12日間滞在しました。そしてこの時、1年以上滞在しているという「タカシ」というとんでもなくヤバい奴がいた。

経験上、日本人宿には常に厄介な長期滞在者がいることが多く今回もそうだった。

以前お邪魔した際はコバヤシ、通称「コバ」という日本人が滞在し、

自分は長期滞在者なので俺がルールだ!

みたいな感じに傲慢な態度で周りに接していたのですごく嫌われていた。

彼はGoogleマップのレビューにも書かれているので探してみてね♪

さて今回の厄介な長期滞在者タカシという男は今まで出会った人間の中でもトップクラスに狂っていてる。

そう、まさに狂人だった。

私は周囲から温厚そうや怒らなそうとよく言われ、自分のふがいなさに怒りを覚えても他人に怒りをぶつけないという人間だが、そんな私を怒らせた数少ない人間。

知り合ってから5日目で怒りが限界に達し、それ以降はずっと無視。

さてタカシの何がどうヤバいのか?

それは挙げればきりが無いのでかいつまんで説明していこう。

まず衝撃的だったのが、出会って間もなく会話もほとんどしていない状態で、突然スマホの画面を見せられFXで勝利したという収益のチャートを延々と説明されたことだ。

曰く、FXの分析ツールを3つ開発しただの、日本に帰ったらこのノウハウを動画にする、もう一生働く必要が無い、俺は1日1000ドル稼ぐなど酷い妄言を吐き散らすではありませんか?

40万→200万まで増やした俺はとにかく凄いんだ!と力説するも、当時はドルが上がり続けていた時期なので、まあそういうことなのだろう。

そんな彼だが何故かジョージアで困窮した生活を送り、クラウドワークスで動画編集を受注しギリギリで食いつないでいた。

FXで稼いだお金を口座に収益化するには日本の住所が必要らしく、日本に住所が無いのでそれができず、日本へ帰国するための航空券を買うお金もないそうだ。

孤児で身寄りも無いので誰もお金を貸してくれない。

こういう時大使館に行けばお金を貸してもらえるのだが、動画編集で得ている収入があり何とか生活ができている状況なのでお金を貸してもらえないと言っていた。

しかし、よくよく話を聞いてみるといろいろおかしい?

本当に日本大使館に行ったのか質問してみると「実際には行っていないとのこと

どうやら収入を理由に断られるというのは、日本大使館に行った場合に実際に起こりうる彼の想像上の出来事なのだ。

ヤバイ!心底気持ち悪い

会話をしていくうちに気付いたのだが、タカシは妄想と現実の区別がついていない。いわゆる虚言壁というやつだった。

分析ツール開発もそうだが、FXで勝ったというのも彼の妄想だろう。

怖い。

風呂に入っていないので臭いし、室内にネコを招き入れドミトリーで放し飼いにする、人のものを遠慮なしにバクバク食べる。

せっかく作ったカプレーゼを少し分けてあげたら自分より食べるし「本当に何だコイツ?」となった。

縄文人の火おこしの方法に対して「あれね、頭悪い」と言い放ち、自分だったらキャンプ用の着火キットを使って火を起こすと訳の分からないマウントを取ったりもする。

挙げれば本当にキリが無い、とにかくヤバい。

あと会話が成立しない。

どんな会話をしていても、辻褄や脈絡なんて関係なし!

強制的に「FXで勝った話」、「電子レンジでお米を炊ける自慢」、「日本に帰れば金持ちになる」、「ドバイ人の愚痴」のどれかに繋げてくる。全然繋がっていないけど。

自慢なのかすら謎過ぎるけど、彼の中では電子レンジで調理できるということはかなりレベルが高く三ツ星シェフよりもスゴイことなのだろう。

会話ができても話が通じないという人間には何度かあったことがある。

しかし、会話もできないし、話も全く通じないという人間には初めて会った。

タカシは英語も全く話せないので周囲とは関わることができない。相手をしてくれるのは向こうから話しかけてきてくれるドバイ人くらい。

日本語の通じる私という存在は彼の寂しさを紛らわす格好の的だったのか、とにかく執拗に関わろうとしてきた。

こちらの様子を逐一観察し、お茶を沸かしに立つと「おっ?」と反応し何が何でも関わろうとしてくる。無論ガン無視だけど。とにかく寂しがりで是が非でも関わろうとしてきて本当に気持ち悪い。

くっせえから近寄るなといつも思っていた。

尋常ではなく気持ち悪いので徹底的に無視を決め込んでいたら、最終的にこちらの出すわずかな物音にも「おや?」「あれ?」と大げさに反応し話しかけてくるようになった。

そして話の内容は上述した4つのいずれか。

これを一日に何度も何度も繰り返す。

2日目で話の内容をすべて覚え、3日目からは反応すらしなくなる。4日目は無反応な私を特に気に留める様子もなく同じ話をし続ける。

5日間…

とうとう私はキレた。

ちょうどこの日ある事件が起きたのを境に存在を認識しないレベルの完全無視するようになったので、以降はタカシから話しかけてくることはなくなった。

思い出④ドバイ人流血騒動

コンフォートプラス5日目の出来事。

この日は新しく日本人がやってきたので、日本人3人とドバイ人で飲み会となった。

ちなみに新しくやって来た人は女性で青森県出身、つまりは同郷。私はよく青森県のことをディスっているのだがこの日もいつも通りディスっていたら少し怒られた。

この人は青森県の女性なのでここでは「森ガール」と呼称する。

飲み会が始まりドバイ人がいる以上はチャチャも当然出てくる。

私は初日に痛い目を見てるので、事前に水の入ったコップを用意しておき、こっそりコップを入れ替え水を飲んでいた。

森ガールは普通に断っていた。

しかしタカシとドバイ人はそうもいかずチャチャをグイグイ飲みまくる。

強い酒に耐えきれなくなったタカシはその場で酒を吹き出す。

森ガールから「汚いからあっち行け」と言われても是が非でもその場から離れない。更に、面と向かって「臭い」や「風呂入れ」とか言われていたのだけども、特に動じる様子もない。

森ガールも気が強いというかちょっと厳しめの人、相手がタカシなのでどうでもいいけど出会ったばかりの人に罵声を浴びせるなんて…

強いて言うなら、「もっと言え」と思いながら見ていた。

私もこの機に乗じて「お前本当に頭悪いよな」とか罵詈雑言を投げかけた。

「お前」とか言っちゃってるけども年齢はタカシが一番年上で私が一番下。

一切話が通じないタカシに対し、さらにヒートアップした森ガールから厳しい言葉が飛んでくるも特に効いてる様子もなく、その場に根が生えたかのように絶対に動こうとしない。

寂しんぼうここに極まれり。

その後お酒が無くなってしまったので24時間開いているお店に買い出しに行くことになったのだがその道中、ベロンベロンに酔ったドバイ人がタカシを巻き込む形で地面に倒れ込んだ。

これを見た瞬間「やった、タカシ大怪我してくれ!」と少し興奮。

地面に倒れ込み動かなくなる2人。

タカシは死んでいたら面白いので放置し、ドバイ人のほうだけ助け起こすと…、頭部からは出血していた。

これがタカシのほうだったら帰るけど、ドバイ人に関しては頭を打って心配なので急いで宿に戻り、清潔な布、二人を運ぶ人手を手配を済ませ救護に戻る。

宿から呼んできた人たちと共に二人を運び、自前の消毒液で応急処置も澄ませドバイ人をベッドに寝かせる。

この時やってきてくれたのがアントニーで後日グヤーシュを味噌汁と称しお礼にあげるんです。なぜ自分が彼らの代わりにお礼をしなければならないのか甚だ疑問。

とりあえずこの事件では、緊急時にもすぐさま適切な行動をとる自分の優秀さが際立つ結果となった。

そしてなんと!

2人が転倒した時、タカシのかけていたメガネがどこかに飛んでいったらしく

森ガールと現場に戻って探していたところ…

発見!メガネの残骸。

タカシのメガネ壊れてる。

倒れ込んだ際に下敷きになっただけでここまで完膚なきまで壊れているなんて、これは本当に面白くて森ガールとその場で爆笑。

思い出⑤タカシ失踪

さあ、これが最後の…、いや!「最期」の思い出。

この話のキーパーソンとなるのは宿に新しくやって来た50歳くらいのギリシャ人。

この日もタカシは平常運転、彼に対してもFXのチャート表を見せて自分が金を持っていることをアピールしていたのだがこれがまずかった。

ギリシャ人は金に困っていたらしく、そんな矢先に大金を稼ぐ日本人が現れたのだ。

となれば行動は早い。

すぐさま酒を飲んで打ち解ける。ある程度仲良くなったら「金あるなら俺にくれよ、娘のためなんだ!」としつこく金の話を持ち掛け、タカシのほうもこれに二つ返事で了承しお金を渡す約束を取り付けていた。

これは普通にヤバいね。

そして事件は起きた。これは私が宿をチェックアウトする2日前の出来事。

いつも通りチャチャを飲みかわしベロベロに酔うドバイ人とタカシ、ギリシャ人。そしてここに新たに初老のジョージア人男性が仲間に加わる。

彼は、常にベロンベロンに酔っぱらっているような「壊れた人間」という表現がぴったり。地元の人なのか知らんが土地勘があるみたいで、その日は彼の加入を切っ掛けに夕方から外へ飲みに出かけることになった。

これにはドバイ人は不参加。というか、タカシだけがふたりに連れ出されたという形?

彼らとは距離を置いていたので詳細は分からないが、その日の内に彼らが帰ってくることはなかった。

翌日の夕方、丸一日経った頃ギリシャ人とジョージア人が帰って来た。そしてそこにタカシの姿は無かった。

もしやと思いタカシのことに尋ねてみても「知らない」という返答のみ。

おやおやおや?

寂しんぼうのタカシ君は普段ひとりじゃ外出もしないようなやつだぜ?

究極の寂しんぼうともいえる奴が別行動をとるなんてありえるのかな?

…これは、まさか⁉

その日の夜、2日もタカシの姿が無いことを心配したドバイ人が周囲の人たちに聞いて周っていた。当然誰も居場所なんて知らない、おそらくギリシャ人たちは知っているだろうけど。

あんなウンコとほぼ同義のやつの心配をするなんてドバイ人は優しい。しかしその優しさはトイレに流すのではなく別の人たちへ向けるべきであろう。

結局タカシが失踪してから2日経過した状態でチェックアウトしたが、その後の顛末が気になってしょうがない。孤児らしいので捜索願なんてものも出されないだろうしいったいどうなったのやら…

ギリシャ人が金目当てで何かやったのは確実でしょう。

彼はボクシングをやっていたそうなのである程度の攻撃力はあるでしょうし、妄想の中でしか強靭な肉体を持ちえないタカシでは到底太刀打ちできない。

そもそも逃げられないように酔わされてから連れ出されてるし、連れ出したはいいが「金持ってるのは妄想の中だけでした」なんてふざけたことが分かったら殺害されている可能性もあるっていうね。

正直タカシのこと嫌いだから生死に関してはどうでもいいんだけど、やっぱり気になる。

この事件は2023年3月の終わりに起きたので、読んでいる方の中にそれ以降にコンフォートプラスへ訪れたという人がいたら是非とも連絡ください。

勘違いしないでほしいのが、別にタカシのことが心配という訳じゃない。

ただ死んでいたら面白いから気になるだけ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です