散らばる骨、衝撃の光景!タナトラジャの奥地で忘れ去られたお墓を発見

こんばんわ、わらびです。

ロンボク洞窟。

タナトラジャにある観光スポットの中では大分マイナーなほうなのだが、この地で訪れた中では、ランブソロの生贄と並び特に衝撃を受けた場所になります。

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この記事は2024年7月の情報に基づき作成されています。
※10,000IDR=100円

衝撃のお墓、ロンボク洞窟

タナトラジャにある洞窟墳墓「ロンボク洞窟」。

ここは、トラジャ族の数ある古いお墓の一つに過ぎないのだが、何と言っても遺骨が散乱する異様な光景が特徴的で、一度見たらもう忘れることはできません。

タナトラジャの観光スポットの中では知名度も低く、急な坂を上った先の民家の敷地にあるので、場所も非常に分かりにくく自力でアクセスするのは難しい。

辺鄙な所にあり、もう使われてもいないので、地元の人たちからもどことなく忘れられているような感じ。

観光したければガイドを雇うしかないというそんなところに御座います。

といっても、タナトラジャ観光でどこに訪れるかは定番どころを除けばガイドによりけり。

ボリの近くにあるので、衝撃的な光景を見てみたいという方は、近くに立ち寄った際は是非ともガイドに伝えてみよう。

ロンボク洞窟観光

ロンボク洞窟のある場所。大分辺鄙な所。

一見すると人の家。

まあ実際に人の家なんですが、この民家の敷地内を抜けた先に洞窟墳墓があります。

このお墓を管理する…?管理されているのかな?

実質放置されているので、土地の所有者らしき人の家で入場料30,000IDRを支払い洞窟へと向かいます。

人の家なので、周囲には特に看板も何もない。ガイド無しでは訪れる難易度が高い場所。

骨が散乱する衝撃の光景!

開けた洞窟…、洞窟というよりは、大きな岩の裂け目なんですけど、目の前には崩れた古い棺が沢山ある。

ここにやって来るとき、ガイドからはここがどんな場所かは聞いていませんでした。

木の棺が沢山あることからタンパン・アロと同じような洞窟のお墓なんだろうと思っていましたが、中の方へと少し歩みを進めてみると…

入り口からでは棺の陰になって見えなかった場所に、大量の積み上げられたカルシウムもとい頭蓋骨が…!

タンパン・アロでも、散乱した遺骨は一か所に集め飾っていたりもしていましたが、数はその比ではない。

タンパン・アロでは20あるかどうかだったのに対し、こちらは優に100を超えている。

積み上げられた大量の頭蓋骨。

一見すると、ルワンダやカンボジアのジェノサイドメモリアルのような光景。しかしここは単なるお墓で、悲劇的な過去など一切ない。

異様としか表しようのない、本当にすごい光景である。

遺骨が大量ということは、当然それを収めていた棺もたくさんある。

木材が何年で劣化し崩れるかは分からないけど、棺の数から考えるに、トラジャ族の歴史の中でも特に古い時代から使われてきたのではないでしょうか?

故人を模した人形タウタウが無いことから、貴族階級ではなく、一般市民のお墓みたいです。

朽ち果てた棺の中には主に頭蓋骨以外の部分の骨が詰め込まれている。

洞窟の一番奥。

大きな岩の上には頭蓋骨が飾られているが、何かしらのヤバい儀式のようにも見える。

少なくとも、何も知らずにここへ来ていたら決して近付きたくはない光景。

はるか昔に亡くなったトラジャ族の方の遺骨。

タナトラジャ観光では、牛の生贄やら骨やらいろいろ見てきたので、今更このくらいでは何とも思わなくなった。

タナトラジャではいろいろなものを見て慣れてしまったので、特に怖いとかそこまでショッキングという感覚はないけど、改めて考えると本当に衝撃的な光景が広がっている。

何故こんなことに?

この洞窟墳墓のロンボク、衝撃的な光景が広がっているが、何故このようになっているのか?

トラジャ族の埋葬方法は、時代と共に合理的に変化してきました。

最初期は地面の上に棺を放置していたそうだが、それだと動物に荒らされてしまうということで、どこか別の場所を探さなければならなくなった。

平地の少ないタナトラジャでは、貴重な平地は居住や農業に充てるため、必然的に使い道のない土地、つまりは洞窟が選ばれたのです。

ただ、そのまま洞窟に棺を放置しても今までと同じように動物に荒らされてしまうので、木の足場を作り動物の登れない高所に棺を安置するようになったのです。

当然、足場と棺は木でできているため経年劣化で崩れ落ち、洞窟内に遺骨が散乱してしまったのである。

これが原因で、この洞窟への埋葬方法は徐々に廃れ、決して崩れることのない岩窟墳墓へと移行していったとされています。

そして、先祖を敬うトラジャ族の方々は、遺骨が散乱したままにしておくのはさすがに気が引けたのか、まあこれに関してはトラジャ族でなくとも気が引けるでしょうけど、頭蓋骨は一か所に集めて飾り、それ以外の遺骨は崩れた棺の中に収めているのです。

おわり

山の隅にひっそりとある墓地ロンボク。

洞窟の中に遺骨が散らばる光景は言うまでもなく衝撃的。

定番の観光スポットボリの近くにあるので、近くに寄ったらガイドにおねだりして連れて行ってもらってね。

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