こんにちわ。わらびです。
今回の記事は、「ケニア航空職員大暴走事件」に引き続き、自分の旅行史上で最悪のフライトとして双璧を成す「チュニスエア24時間遅延事件」について紹介します。
最悪のフライトで幕を閉じることとなったアフリカ旅行ですが、よくよく考えてみたら始まり方も最悪のフライトで幕を開けていました。
始まりも終わりも最悪なんて、これがオセロだったら途中も全部最悪になってしまいます?
世界最悪の航空会社「チュニスエア」
スペイン巡礼終了後、マドリードからチュニジアへ向かい3日間滞在。
その後エジプトへと向かったのですが、この時利用したのがチュニジア国営の航空会社「チュニスエア」。
この会社はレガシーキャリアでありながら、世界最悪の航空会社のひとつに名を連ねるとにかくヤバい航空会社だったのです。
乗る前は全く知りませんでしたが、調べればえげつないほどの激やばエピソードが出てくる会社で、私の乗る予定だった便は丸1日の遅延。
その後職員からガチ目の暴行を受けロストバゲージするなど散々な目に遭いました。
とりあえず、チュニスエアがどんな感じにヤバいか有名なエピソードをいくつか紹介していきます。
①定時運行が不可能
チュニスエアを代表するエピソードとして挙げられるのが「遅延の多さ」。
定時運航率は50%とされていますが、チュニスエアが本拠を置くチュニス・カルタゴ空港では特に酷く、その遅延率はほぼ100%
…( ゚Д゚)
逆に定時通りに運行されることの方が珍しいんです。
フライトスケジュールが表示されているモニターには、チュニスエアの部分だけ軒並み「DELAYED」の文字。
丸1日待機していたのでフライトスケジュールを何度も見ていましたが、定時で運航されていた便はひとつもありませんでした。
3~5時間ほどであれば普通に遅れます。
他社航空会社との自己での乗り換えもそうですが、チュニスエア内でも乗り換えは絶対に避けた方がいいみたいです。
②24時間の意図的な遅延
チュニスエアのトラブルの中でもたまにあるのが「24時間の遅延」。
最悪なことに私はこれに当たりました。
調べてみたら定期的に発生…、というか、これは航空会社側が意図的に行っているもののようです。
なぜ24時間ピッタリ遅れるかは分かりません。
おそらく、溜まりに溜まった遅延のツケを別の同型機を飛ばすことで解決。しかしその差し替えに使った飛行機のフライトは24時間の遅延する。
大方そんな所でしょう。
チェックイン時に荷物の預け入れをカウンターではなく、何故か別の場所へ持って行くように指示され、挙句ロストバゲージしたことから、既にこの時乗る予定の飛行機が無かったのでしょう。
24時間後のフライト予定だったので、チェックイン時ではまだ荷物を積み込めなかった。
しかも荷物はそのまま放置されロストバゲージ。
遅れたところで一切の保証もないし、何とも恐ろしい…
③返金はしない主義
チュニスエアは集団訴訟を起こされたりもしています。
理由は単純、返金しないから。
規約で返金不可となっているのではなく、返したくないからギリギリまでゴネるというスタンス。
なので、集団訴訟を起こされ、やっと返金に応じるというとんでもない会社。
しかも返金までには平均で2年ほどかかるというのだからぶっ飛んでる。
言わずもがな、チュニスエアの遅延で乗り換えに失敗しても基本的に返金されないようです。
それどころか、欠航しても裁判を起こさない限りは返金されないそうです。
まあ国営の会社だからなのか分からないけど、とにかくヤバい対応で有名なんです。
遅延、暴行、ロストバゲージ!地獄のフライト
チュニスからカイロまでの移動当日。
出発予定時刻は22:00。
空港に到着しチェックインを済ませます。
この時普通のフライトであれば、カウンターでそのまま荷物を預け入れますが、別の所へ持って行くように指示されました。
思えばこの時、24時間の遅延が決定していたのでしょう。
飛ばす飛行機が無いし、どの飛行機が飛ぶか分からないので荷物の預けようがない。
搭乗券は一応発行されたけど、飛ばないのでただの紙くず同然。荷物に付けられたタグも、あとで別のフライトに切り替わるので全く意味が無い。
そりゃロストバゲージする訳ですよ。
あとは待合ロビーで鳴かず飛ばずの飛行機を待ち続ける。
カイロには深夜着の予定だったし、むしろ大幅に遅れてくれた方が日が昇ってから着いて助かると思っていましたが、まさか24時間丸々遅れることになるなんて。
幸い制限の無いWiFiもあったのでそこまで退屈はしませんでした。
4時間ほど遅延した時点で水の差し入れ。
この時まだラッキーという程度にしか思っていませんでした。何なら、もうちょっと遅れてくれると助かるとまで考えていたくらい。
遅延から8時間経過した翌朝の6:00ごろ。
もう普通に寝ちゃっていましたけど、周囲が騒がしいので目が覚めてしまいました。
どうやら乗客たちがキレ始めているようでした。
なぜ遅れているのか説明が一切ないし、チュニスエアのスタッフもまともに対応していない様子。
アラブ人の女性は感情的になりやすい人が多いのですが、多くの女性客が泣きながら喚いていました。
せっかくの夏休みのバカンスがいつ飛ぶか分からない飛行機のせいで台無し。
自分は目的地がカイロなのでまだマシですが、中にはトランジットする予定だった人もいるのでこれは居た堪れない。
さすがに8時間の遅延なんてどうかしているし、さすがの楽観主義の私ですら疑問に思い始める。
そして急遽、トルコのイスタンブールまで飛び、そこで乗り換えてカイロへと向かうという案内がされました。
あまりにも急だし航空券が無い。ビザが必要な人だっているかもしれないのにそんなことできるの?
という疑問を胸に、職員に案内されイスタンブール行きの搭乗口へと。
いざ飛行機に乗り込もうとするも、当然誰一人イスタンブール行きの搭乗券は持っていない。
なので搭乗は出来ない。当たり前である。
そう、クレームに対応した職員は面倒くさかったのか、それとも矢面に立つのが嫌だったのか嘘を吐いて仕事を丸投げ。他の職員へと全責任をなすり付けたのです。
あまりにも無責任で無茶苦茶な対応。
とうとうここ何人かがブチ切れる。
100%相手側に非があるので当然と言えば当然。
搭乗ゲートの前でスタッフと大声で口論に発展。
殺人まで発展しそうな勢いだし、一人はヒートアップして熱中症でぶっ倒れる始末。
チュニスエアの職員なら何人死んだところでまるで問題は無いけど。
で、ここまでの対応を見てきて、この航空会社ヤバいんじゃないか?と思い検索してみたら、次から次へと出てくる悪評。
日本語でこんだけ出てくるんだったらと思い、英語で検索してみたら更にヤバい情報が沢山出てくる。
ここで世界最悪の航空会社に選出されたことや裁判を起こさないと返金されないという情報を入手。
この後フライトが飛ぶかも分からないし、欠航したところで裁判を起こさない限り返金はされない。
とりあえず、裁判に備え役に立つか分からないけど口論の様子を証拠用の動画として撮影。
これが口論する職員の目に留まってしまい、今まで目の前の相手に向かっていた怒りの矛先が自分に変わり、押さえつけられ叩かれスマートフォンを没収される。
溜まった怒りが自分への暴行で発散される。
どう考えても叩く必要は無かったはずだ。
まさかの刑事事件レベルの暴行を受けました。
この時、目のあった中国人はドン引き。
欧米系の若い女性は、この状況を前に涙を流しながら「もう無理だ、ここにはいれない…」と、どこかへ立ち去りもう戻ってくることはありませんでした。フライトをキャンセルしたようですが、おそらく返金はされていないでしょうね。
チュニジア人か分からないけど何人かのアラブ人たちは職員に変わり自分に謝罪。証拠の動画と共に警察へ行くように勧めてきました。
最終的に別の職員の手に渡ったスマートフォンは動画を削除することで返してもらいました。
残念ながら警察に持って行く証拠が消失してしまいました。
私を暴行した職員は、今でも親類縁者含め全員苦しんで死ねばいいと願っています。
口論と暴行がひとしきり済んだ後は、一度ロビーまで戻り次の対応を待ちます。
ここまで来るとほとんどの乗客は一旦空港から出ていったみたいでした。
彼らには24時間遅延するということが伝えられていたみたいですが、可能な限り早くカイロへ向かいたいという人はそのままロビーに残り続け、まったく当てにならない職員を問い詰めます。
そしたらまだ凝りもせず、次はサウジアラビアのジッダ経由でカイロに向かうとか訳の分からないことを言い始めました。
当然これもその場しのぎの嘘。
もうこれには誰もまともに聞く耳を持たず、完全に呆れ果てていました。
職員はまるで使い物にならないしゴミだし、もはやロビーに残り続け完全に途方に暮れるしかありません。
一応、ロビー待機組には無料の食事が配られたり、ラウンジを無料で開放したりとある程度の配慮はあるみたいですが…、こちとら暴行受けてんだ。
そんなので腹の虫がおさまるかよ。
それはそうと食事は食べるしラウンジも利用する。
どうでもいいけど、空港のラウンジって初めて使った。
………
……
…
次に動きがあったのは遅延から18時間経過した16:00ころ。
結局新たな航空券が発行され、24時間遅延することが決定。
最初から決まってたんならそう言えばいいのに。なぜ訳の分からない嘘を吐いて自らトラブル起しに行くのか?
ここで、航空券が変わったので荷物に付いているタグも付け替えなければいけず、その必要ないのか聞いてみましたが、こっちで対処するので必要はないと返答されました。
まあ結局何もしていなかったので、ロビー待機組はみんなロストバゲージしましたけど。
結局丸一日以上空港でずっと過ごし、終いには暴行されただけとなりました。
高いけどビール買って6本一気に飲み干して、下がりもしない留飲を飲み下す。
そして、搭乗の時間となりましたが、ほとんどはゲートが開いた途端喜びで歓声を上げる人ばかり。
いやいや、君たち散々な目に遭ったばかりでしょうに。
飛行機に乗り降りする際は必ず挨拶をする自分だけど、このフライトだけは挨拶どころか乗務員とも目を合わせることはありませんでした。
帰りのフライトは是非堕ちてくれと願わずにはいられない。
チュニスエアだけは今後何があっても絶対に使わない。
そう決意しカイロに降り立った私は、ロストバゲージの事実を前にただ呆然とするしかないのでした。
おわり
悪い評判だらけのチュニスエア。
信じられない事だけど、この記事に書いてあるえげつないほど悲惨なことは誇張無しの完全なる事実。
冗談抜きでチュニスエアは本当に使わない方がいいみたいです。
もし、この記事を読んでいる人の中にチュニスエアのフライトを控えているという人がいたら震えて眠れ。
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