チャウドックのボートツアー、カラフルな水上集落と少数民族の住む村へ

こんにちわ。わらびです。

ベトナムとカンボジアの国境付近にある「チャウドック」。

あまり有名ではないため、知っている人は少ないかもしれません。

それでも、近年観光に力を入れている水上集落を観光するべくやってきました。

この記事の情報は2024年3月時点のものになります。

チャウドックとは?

メコンデルタに位置する「チャウドック」。

カンボジアとの国境に近い場所にあり、この地域は豊かな自然環境に恵まれ、水上生活が根付いた独特の文化が見どころとなっています。

水上集落は、木材や竹で作られ、浮きを使用して川に浮かんでいます。杭で川底に固定されていることもあり、洪水や水位の変化に対応できるという自然環境に適応したシステム。

住民たちは水上での生活を営んでおり、魚の養殖や漁業が主要な生計手段。収入的に陸で暮らすのが厳しいので、船上で生活しているという人もいます。

アクセス

チャウドックへのアクセスは、ホーチミンのミエンタイバスターミナルからでているバスで約6時間。カントーまでは3時間かかります。

移動の起点となるのは、街の南にあるバスターミナル

市内からは3kmほど離れていますが、「FUTA BUS」のピックアップシャトルが運行されているので、宿泊しているホテルのスタッフに呼んでもらいましょう。

チャウドックからカンボジアのプノンペンまで運航される船もあり、ビザの取得も国境で可能となっています。

水上集落のボートツアー

チャウドックの見どころは、水上集落とサム山の2つがあります。

今回は水上集落のボートツアーについて紹介します。

チャウドックの水上集落は、ここ数年観光促進のために、一部がカラフルに塗られ注目を集め始めています。

水上集落自体は、街にかかる橋からでも見学可能ですが、カラフルに塗られた集落を見るにはツアーに参加するのが一番です。

出発場所

水上集落巡りのツアーボートは、川沿いのリバーサイドに集まっています。

看板など出ているわけではありませんが、通りかかると、客引きが声をかけてくるかと思います。

ツアー料金

ボートのレンタル料金は、自分以外に2人の参加者がいて150,000VND=900円でした。

※ガイド料込み

人数が集まらず1人で参加する場合は3,000円くらいになるみたいです。

私は運良く人が集まりましたが、チャウドックはそこまで有名な観光地ではないので、タイミング良く人が集まるとは限りません。

ツアー内容

ボートツアーは、カラフルな水上集落を船上から観るだけではなく、以下の内容も含まれます。

  • 水上集落の養殖場見学
  • チャム族の村見学

全工程で1時間半〜2時間ほどになります。

ツアーの様子

ボートに乗り込んですぐに見えてくるこのカラフルな水上集落。ボートツアーで見ることになるのは主にこの部分。

ここ数年で、観光資源開発のためにカラフルにペイントされたエリアになります。

水上集落の歴史は意外に浅く、その始まりは1960年代。

川沿いに住み、淡水魚の養殖に従事する世帯が集まったのが始まりで、最初は数軒の家が点在しているだけでした。

その後、豊富な資源と養殖場の発達により、徐々に大規模な水上漁村が形成されました。

最盛期には2,000世帯以上が住んでいたが、近年では多くの住民が他の職業に転向したり、陸上での生活を選んだりしたため、その数は大幅に減少しているそうです。

収入が少なく陸に家を持つのが難しいという理由で船上生活している家庭もあります。

各家庭の様子

ツアーでは、ボートの所有者の知り合いの家にもお邪魔します。

水上集落といっても、家の裏から陸に橋で繋がっている家もあれば、完全に浮島のように孤立している家庭もあります。

近くの家屋同士は板を架けただけの簡単な橋で連結。

心許ないし、酔ってたら落ちそう。

ベトナム人はアルコールの摂取量が多いし、ベロベロになるまで飲む人も沢山なのでこれは大変。

各家屋では、このように床の板を外すと、真下が魚の生け簀になっています。

家にいながら魚に餌を与えることが可能となっています。

小学生の時分、生物委員会に所属していたので、玄関ホールの水槽でこうやって餌を与えていたのを思い出します。

たまに忘れていましたけど。

単純に住むという点においては、水の上なので多少不便かもしれないけど、養殖業に従事するには合理的なのかな?

どこからか迷い込み陸に帰れなくなったネコ。

チャム族の村

養殖場を見学した後は、船から降りてチャム族の村を訪問します。

このチャム族というのは、マレーシアから伝わったイスラム教を信仰する少数民族の方々。

この村には約400人ほどのイスラム教徒が住んでいるそうです。

イスラム教は、ベトナムどころかインドシナ全体で見ても超少数派。

私が訪れた3月は乾季。

今は水がありませんが、川沿いにある村なので、雨季になると水没します。

それゆえの高床式。

ベトナムに限らず東南アジアでは、そこら辺に生えている草が実は食べられる草だったりします。

名前は忘れましたがこれもそう。

そのまま食べてみたけど普通に美味しくなかった。

民家の柱には、毎年どこまで水位が上がったかを示すマーキングがあります。

今のところ1996年が過去最高。だいたい2mくらい。

チャム族の村には、モスクがある以外に特に変わったところはありませんが、イスラム教の伝統衣装に身を包んだチャム族の人々を見かけます。

社会主義に傾倒していたベトナムでも、お祈りを欠かさない敬虔な信徒もいるのですね。

おわり

チャウドックの水上集落は、ここ数年、そこはかとなく観光に力を入れているらしいので一見の価値ありです。

もしかしたらそのうち、民泊とかレストランもできるかもしれませんね。

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