こんばんわ。わらびです。
ラホールに次いでやって来たパキスタンの桃源郷フンザ。パキスタンに来る前から実は結構楽しみにしていた場所であります。
風の谷のナウシカの舞台のモデルにもなったと噂されていた場所で(実際には中央アジアの乾燥地帯がモデルだそう)、春はあんずの花が咲き乱れ、夏は山々が緑に覆われ、秋は紅葉で大地赤く染まる。
そして冬…、冬は特に見どころないや。
今回はズバリ!
特に見どころが無い、、どころか曇天に覆われ曇りっぱなしの冬のフンザのリアルな様子についてお伝えします。
もくじ
冬のフンザ観光
私がフンザに訪れたのは2月初め。
3月に入ったころからあんずの花が咲きはじめ客足も多くなりますが、冬にフンザに行く観光客などほぼ皆無。
ラホールで泊まっていた宿の人の「今行っても何もないよ」という言葉を無視してフンザ行きを決行。
「人の話はちゃんと聞くべき」
と、結構大事なことを学校の先生が言っていましたが、ちゃんと聞いていなかったのでどんなこと言っていたかイマイチ覚えていません。
まあ、とりあえず後悔しましたね。
私のような者が今後出ないことを祈って、以下に冬のフンザがどんな感じなのかをご紹介。
冬のフンザはずっと曇り
冬のフンザの気候は、当然山なので寒く日中は常に10℃以下。雨も雪もあまり降りませんが、空は常に厚い雲で覆われ辺り一面灰色の世界が広がっています。
稀に雲が途切れ太陽が山を照らしたりします。3日間滞在しましたが、太陽がのぞいたのはわずか数十分のみ。
冬のフンザは基本的にずっと曇りと考えたほうがよさそうです。
街の様子
冬のフンザは街の活気は全くありません。
冬しか行ったことが無いので他のシーズンはどんなものか知りませんが…
バルティットフォート近辺のお店は開いていますが、それ以外で開いている店は見当たりませんでした。
ずっとこんな感じ、午後になると学校帰りの子供たちで一時的に賑わいます。
既視感のある光景、私の地元かな?
ホテル、レストランは休業
冬のフンザは、観光客がほとんど来ないので多くのホテルが休業状態です。
客が来ないのに空けててもしょうがないですしね。
その代わり、オフシーズンなので割引も期待できます。
そしてレストランもほとんど開いている場所はありませんでした。探してみましたが開いていたお店はわずか3件。
…すくなっ
私の地元でももうちょっと開いてますよ確か。
青森県 > 冬のフンザ
つまりこういう事。
冬のフンザでできること
あれもダメこれもダメ、冬のフンザはダメダメだらけ。
「じゃあ逆にできることって何よ?」
となり、
「そんなことあるの?」
と思うかもしれません。
でもご安心を、冬のフンザでもできること、しっかりとあります。
バルティットフォート
カリマバードの高台に位置する「バルティットフォート」
フンザ藩王国の王族の居所として使われていたここは、通年開いているので冬でも観光することが可能。
カリマバードを一望で切るのですが、相変わらずの灰色の世界。
観光に際しては無料でガイドが付いてきます。
長谷川メモリアルスクール
カリマバードにある「ハセガワメモリアルスクール」
フンザで亡くなった登山家「長谷川恒夫」さんの親族が三菱の協力を得てカリマバード建てた学校。
日本とかかわりが深いだけあって、日本人が訪れると校長先生が快く案内してくれます。
ただし、ここ観光地じゃないから行くときは学校が終わった後とかにしてください。
フセイニ、パスー方面への日帰り観光
フンザ観光で人気のフセイニにある吊り橋やパスー方面のトレッキング。
冬でもある程度地元の人たちが移動しているので、乗り合いバンに混じって行くことも可能。
シーズン中であれば、カリマバードのホテルでジープやタクシーを呼んでチャーターして行くこともできますが、冬は一度アリアバドまで行きそこで乗り物を捕まえなければならず不便。
ただし、行けるだけで特に何もありません。
無論こちら側にあるレストランなどもカリマバード同様に開いていません。
そこにあるのは荒涼とした虚無の地だけ…
フセイニにある吊り橋はパキスタン人の観光客が何人かいました。
冬は乗り合いバンの本数が少なくなるので、行くことは出来ても帰りの足が無いということもあります。
実際にそうなりました。
特に何もないし、方法があったところで冬は行くべきではないのでしょう。
結論
結論です。
アレですね、やっぱりフンザに来るなら春とか夏が一番良いみたいです。
少なくとも冬に来たところでビックリするくらい何もありません。
一応、冬に来ても全くやることが無いという訳ではありませんが、冬ならではのことというものは特に無いようです。
空は雲に覆われ、切り立った山には一切見えず、街には活気が無く、木々は花どころか葉も生えていません。
冬のフンザとは、例えるなら真冬に訪れるビーチリゾート
これほどしっくりくる例えもそうそうありません。
最終結論:冬のフンザはいいとこ無し。