【ル・ピュイの道】巡礼17~20日目サン・タントワーヌ~ナガロ【朝市で美味しいおつまみを】

こんにちわ、わらびです。

今回はスペイン巡礼「ル・ピュイの道」、17~20日目まで歩いた時の記録になります。

この記事で登場する写真の半分くらいはお酒と食べ物、この頃になると既に頭に酒が侵食されていたのでしょう。これからもっと酷くなっていきます。

巡礼17~20日の様子

  • 17日目
    • サン・タントワーヌ→レクトゥール
  • 18日目
    • レクトゥール→コンドン
  • 19日目
    • コンドン→オーズ
  • 20日目
    • オーズ→ナガロ

17日目、虚無

巡礼17日目。

前日食べ残したオリーブの酢漬けを食べながら今日も歩きます。

それにしてもこれ美味しいな。

巡礼で通りかかる小さい村にも必ず大きな教会がある。

入ってみたら半壊してました。

今日の巡礼路は登りも下りも無い、歩きやすい道がただひたすら続く。

そう、全く書くことが無いのである。

耳かきの綿毛のようなこちらの植物。

正体はネギですね。

どうでもいい情報だけど、私はネギが大好物。

昔ラーメン屋で、ネギラーメンにネギをトッピングして店員さんを困惑させたことがあります。ネギのたっぷり入ったラーメンは大変美味しゅうございました。

心と職を無にして歩き続ける。

そして本日の目的地「レクトゥール|Lectoure」に到着。

今日は何も無かった、本当に何も無かった。

もしかしたら過去一で何も無かった日かもしれません。

途中で酒も飲んでないし、久しぶりに真面目に歩いた日でした。

宿に向かう途中、見晴らしの良い丘の上になぜか鳥居がありました。フランスの日本かぶれもここまで来たのか。

今日の晩御飯は、いつもと同じパスタミネストローネ。

このメニューにもそろそろ飽きてきた。

移動距離

17日目

サン・タントワーヌ→レクトゥール:25.2km
総移動距離:470.3km

巡礼宿情報

宿情報
名前Gîte l’Etoile Occitane
住所140 Rue nationale, 32700 Lectoure, フランス
料金ドミトリー、22.6ユーロ(朝食込み)
設備WiFi、自炊可能なキッチン

18日目、悪路

巡礼18日目。

今日も何もない同じ1日が始まると思っていた。

いつも通り、虚ろで焦点の定まらない目をした幽鬼のようにフラフラと街を出てしばらくすると、

一見なんて事の無い普通の山道に見えるが、これがとんでもない悪路だった。

どのくらいの悪路かというと、

「単純に歩くことが不可能」

そのくらい悪い。

別にぬかるんでいる訳ではないが、表面のわずか1センチほどが泥状になっていて踏み込むとズルッと滑る。

必ず滑る。回避する方法はない。

しかも粘土質なのか泥が靴にへばりつき重くなる。これが数百メートル続く。

足は取られるし靴は汚くなるで今まで通ってきた道の中でも一番悪い。

数百メートルに渡り滑り続ける。

山の中でちょっと傾斜があるのでマジで滑る。ペンギンみたいによちよち歩いて未だかつて無い悪路を進み続ける。

バックパックがやたら重いのもあってバランスを取りにくい。

この日は、巡礼開始以来初めて日本人に出会ったのだが、その方たちもこの道が今までで一番歩きづらいと言っていました。

未だかつてない悪路を抜けると公園がありました。

そこで変な遊具?を発見。

何だこれは?

真ん中から上に登ることができて、その先にはヨド物置みたいな小部屋がありました。

ベンチに囲いを付けたような、正直何のためにあるのか分からないスペース。雨が降ったら便利そう。

それにしても何のためのスペースなのコレ?

途中通りかかった村でお店があったので…

そう、ビールっすね。

360mlのもあったけど、ここはあえて500mlの缶ですよね(笑)

そして白カビサラミの残り。

これが今日のお昼ご飯。

いつも食べているけど、表面のカビが付いた皮って食べれるのかな?

剥がすの面倒な時だと一緒に食べているけど…。今さらだけど、そんな小さいことを気にする私であった。

そしてよくよく考えたら、巡礼中晩御飯以外まともにご飯食べていないな。

ほろ酔い気分で歩いていたら再び悪路登場!

滑る、泥が靴にへばりつく。

酔った状態でこんな場所歩きたくねえ。

靴がドロドロになりながらも「コンドン|Condom」に到着しました。

フランスの巡礼路はル・ピュイの道を含めいくつかのルートが世界遺産に登録され、そのルート上にある教会などの歴史的建造物も構成資産になっています。

この街にある大きい教会はその構成資産のひとつでした。

コンドンはスーパーマーケットが何軒かある街ではありますが、この日は宿のキッチンが使えないので、そこらで買ったチキンケバブが晩御飯。

フランスの物価からすると安いけどあんまり美味しくない。

夕食後、公園で1人寂しくビール。

さらに、宿に帰った後も赤ワインとサラミ、カマンベールチーズで乾杯だあ!

さすがはワインとチーズの国フランス。

安くても美味しいワインがたったの2ユーロ。デカいカマンベールチーズもたったの1ユーロ。ついでに買ったサラミも1ユーロ。

今までのおつまみはずっと白カビサラミでしたけど、今日は初めてカマンベールチーズを買ってみました。

チーズもワインも安いのに全然美味しい。

ここは良い国じゃあ!

そういえばカマンベールも白カビだ。

移動距離

18日目

レクトゥール→コンドン:32.3km
総移動距離:502.6km

巡礼宿情報

宿情報
名前Le Réconfort – Gîte d’étape Pèlerins à Condom
住所12 AVENUE ACAN ET TOE, 32100 Condom, フランス
料金ドミトリー、22.75ユーロ(朝食込み)
設備WiFi、有料の夕食サービス

19日目、食べ物

巡礼19日目。

今日は朝からカマンベールチーズを齧りながら出発。

朝ご飯はしっかりと食べたけど、何ゆえこんなことになっているかはちゃんと理由がある。

私のことなので特に理由も無くチーズを齧りながら歩いていてもおかしくないのだけど、前の日、晩酌に食べたカマンベールチーズが半分ほど余ってしまい、そのまま常温で放置していました。

そして今日、心配になりカマンベールチーズの保存法について調べてみたところ、常温保存はNGということが発覚し急遽急いで食べる運びとなった。

幸い、夜は涼しかったし食べた後も特に異変はありませんでした。

美味しかったであります。

さーて、本日の道のりは、歩きたくないな…

というこんな道の脇には大半、

このような迂回路が作られています。私と同じくこんな道は通りたくないと思った巡礼者たちが切り拓いてくれた道なんです。

クワガタ発見。

序盤のぬかるみ以降はずっと平坦で苦労するような場所はありませんでした。

特に最後の7kmに関しては舗装されたひたすらまっすぐな道。あまりにも平坦で歩きやす過ぎるので、うつらうつらしながら歩いていました。

歩きやすいけど、もう逆に危ない。

寝ぼけながら歩き続けて「オーズ|Eauze」に到着。風情ある石づくりの美しい街並みではありませんか?

観光でもしたら面白うなものですけど…、でもそんなの関係ねえ!

近くにスーパーがあるから酒やらなにやら買いに行く。

毎日ミネストローネを食べるのにも飽きてきたので心機一転、とうとう買ってしまった新しい調味料のオリーブオイルとマスタード。

何を隠そう私はマスタードが大好物!

この大きさの瓶でも1週間ほどで消費してしまいます。半分飲み物のような感覚。

それにしても盲点でした。こんなものを買ってしまったらどう考えても荷物が重くなってしまいます。

新しい調味料を買ったけど、今日の晩御飯はカップ焼きそばの「OYAKATA」。

名前の割にだいぶ薄味。親方は塩分に気を遣っているのかな?

大好物のマスタードは黒コショウと一緒にサラミに付けながらいただきます。

いくら好きとはいえ少し飽きていた白カビサラミの味に変化ができてGood!

ここ最近は巡礼路の様子ではなく、食事や酒のことばかりしか書いてません。そうなんです。それほどまでに巡礼の日々は驚くほど代わり映えがしないのです。

変わり映えがしない、何も無いとか言ってますが、このオーズという街も美しく風情のある街。

観光したら面白いはずが、酒の誘惑に負けて何もできないだけである。

移動距離

19日目

コンドン→オーズ:32.6km
総移動距離:535.2km

巡礼宿情報

宿情報
名前2 Rue Carbonas
住所2 Rue Carbonas, 32800 Eauze, フランス
料金ドミトリー、16ユーロ
設備WiFi無し、自炊可能なキッチン

20日目、朝市

巡礼20日目。

この日も優雅に1杯の紅茶から始まる。

オーズの広場では市が出ていたので軽く見物。

徐々にスペインが近くなっていき、街中でスペイン語が聞こえてくるようになってきました。それが市場の商品にも反映されているようで、

スペイン料理のパエリア!

美味しそう、だけど朝から食べたいとは思わない。

そして…、

お目当てのオリーブの漬物がありました。これは今晩のおつまみにします。

買い物も終わり、街を出発しいつも通りの退屈な道が始まります。特筆するようなことはありませんが道中の写真を何枚か。

小麦

ブドウ畑

トウモロコシ

最近紹介する画像の驚異の食べ物率の高さたるや。

昼食のパンとサラミ。

好物のマスタードをたっぷりつけていただきます。何ならマスタードが主食で、昨日買ったのにもう半分使ってしまいました。

それにしてもマスタードって食べ過ぎたら体に悪いのかいまいち分からない。食後口がピリピリして渇く。

おや?ツールドフランスがもうすぐ開催されるみたいです。ここはルート上なのかな?

本日の宿のある「ノガロ|Nogaro」という村では、ツールドフランスのルート上に位置するのか、街中ではレース関連の飾り付けが目立ちます。

ツールドフランスを象徴する4つのジャージの飾り付け。赤の水玉模様は山岳賞のゼッケン。弱虫ペダルを見ていたのでこれだけは分かります。

ちなみに、ツールドフランスのスポンサーはフランスの有名スーパー「カルフール」。

いつもお世話になっていますカルフールさんm(__)m

美味しいお酒とチーズ、サラミをいつも有難う。

闘技場がありました。徐々にスペインが近付いてきているのが分かります。

今日のおつまみは、昨日買ったオリーブがあるのでマッシュルームとサラミを炒め、仕上げにブラックペッパーとやはりここでもマスタード。

食べることしか楽しみが無い。

移動距離

20日目

オーズ→ナガロ:20.9km
総移動距離:556.1km

巡礼宿情報

宿情報
名前Gîte d’étape Communal et Associatif
住所Gîte d’étape, 18 Av. des Sports, 32110 Nogaro, フランス
料金ドミトリー、13.5km
設備WiFi、自炊可能なキッチン
備考自治体の運営する巡礼宿。夕方でスタッフが帰るのでそれまでにチェックインをする必要あり

ル・ピュイの道を歩き始めてから20日が経ち、普通の巡礼者たちは足が痛い、爪に血が溜まって体の不調と戦っているというのに、私の方はずっと酒と食べ物のことしか考えていません。

25kg以上の荷物を背負って500km以上歩いて来たというのにまったく疲労が無い。

これ以上歩く意味が本当にあるのか?

しかしこれから向かうスペインには美味しいワインと生ハム、パエリア数えきれないほど美味しいものが待っている。これだけでも歩き続ける価値は十分にありますね。

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