こんにちわ。わらびです。
ラホールからはるばるバスを乗り継ぎやって来たパキスタンの桃源郷フンザ。
冬なので曇り空に覆われ灰色の世界が広がる、桃源郷とは程遠い光景を前に始まるフンザ観光2日目。
初日は調子が悪くて休んでいたので2日目から本格的に観光を開始します。
まあ、この時も全然調子は良くなかったんですけどね。
まずは、フンザ観光では拠点となる村カリマバードの観光に出かけます。
カリマバード観光
フンザ観光といえば、壮大な大自然を臨むトレッキングやエメラルドに輝くアッタバード湖、カラコルムハイウェイをアレコレといろいろあります。
あー羨ましい。
しかしながら冬のフンザでできることは限られ、できることといえばカリマバード観光くらいになります。
あー羨ましいことこの上なし。
バルティットフォート
まずやって来たのは「バルティットフォート」、カリマバードを一望できる丘の上にそびえ立つフンザ藩王一族の居城として使われていた歴史あるお城。
カリマバードのどこから見ても目立つ象徴的存在。
入場料は1200ルピー(600円)。
パキスタンにしてはちょっと高いんじゃないかな?
と思うかもしれません。
まあ実際高いんですけど。
一応料金にはガイド料も含まれているので、そう考えると妥当な値段なのかな?
フンザ一帯を治めていた藩王のお城、ここら辺は人口も資源も少ない小さい藩王国。
インドで見てきた豪華な宮殿とは違い非常に質素です。
内部は当時の生活品を展示した博物館。
フンザに生息する動物の剥製。
何故地位の高い人間やお金持ちの家には動物の頭の剥製が飾られているのでしょう?
それはそうと、お金持ちの家にありがちなシカの頭の剥製、なんと3万円台で購入可能なんだそう。
気になる方は是非。
角にコートとかかけれますよ。
他にも一組観光客がいたので、彼らが先に進むまで屋上のテラスのような部分で休憩です。風が吹きつけ寒い。
カリマバードと向こうに広がる山々を一望できます。
うーむ…、晴れていたら文句なし。
冬に来るんじゃなかった。あと腸閉塞全然治らないし、寒いし、レストランとか全然開いてないし。
晴れていないので文句たらたらです。
でも逆に言えば、春や夏の美しい景色ばかり有名なフンザにおいて、殆ど知られることの無い、いわば冬こそ人々の本当の暮らしを垣間見ることが出来る貴重な期間なのではないでしょうか?
物は考えようですが、そう考えると私はとても珍しいものを見ているのかもしれません。
それはそうと、春の咲き乱れるあんずの花見たかった。
うん、やっぱ冬はダメだね。
藩王国はパキスタンに併合されなくなりましたが、今でも末裔は存続しています。
カリマバードではなく別の街に住んでいるそう。
観光後近くの売店で「STING」なる炭酸飲料を購入。インドでもよく見かけて気になっていたので飲んでみました。
見た目の色的にある程度予想は付くんですが、味はイチゴ味…
実はわたくし、イチゴが大っ嫌い。
サソリの名を冠した刺激的な名前をしている割にはイチゴ味って…
もうテントウムシとかに改名してくれよ。
長谷川メモリアルスクール
カリマバードにある「長谷川メモリアルスクール」
1991年、フンザのウルタルⅡ峰で雪崩に巻き込まれ死亡した日本の登山家「長谷川恒夫」。
遺体はフンザの人たちの協力によって回収されベースキャンプ近くに埋葬されました。
遺体を埋葬してくれた感謝と、長谷川さんの「もし自分の身に何かあったら地元の人たちのためになることをしてほしい」という遺言をもとに、彼の奥さんがカリマバードに建てた学校です。
学校の設立には三菱が大きく関わっており、一番最初に建てられた校舎やPCなどの備品は三菱によるもの。
日本と関わり深いだけあって、日本人が訪れると内部を見学させてくれます。
ただし、ここは別に観光地とかじゃなく普通の学校。行くなら授業終わった後にしましょう。
授業中に行くとわざわざ中断してまで案内してくれるんだそう。
気の利く自分はしっかり学校終了後に行ってまいりました。
長谷川さんの顔写真がプリントされた学校のバン。
もしかしてこれも三菱なのかな?
案内してくれたのは校長先生。
学校が終わった後でも残って自習する生徒などがいたので十分に子供たちとの交流も可能。
生徒たちに自己紹介するとき近くにホワイトボードがあったので、アラビア文字で自分の名前を書いてイキり散らかしてきました。
フンザで一番古い村アルティット
この日の最後の観光、カリマバードの麓に位置する「アルティット」へ
この村の一角には1000年以上の歴史を持つ、フンザ一古い集落があります。
この看板の先に1000年の歴史を持つフンザ一古い集落があるのですが…
チケットオフィスが開いてねえ…
この地区に入るには観光客は入場料が必要。地元の人らは無料で入っても問題がありませんが、いかんせん私は外国人である。この場合チケットなしで入っていいのか悩みどころですがさすがに断念。
カリマバードから30分近くかけて山道を下って来たのに、、何という無駄足!
途中、親切な地元の若者がバイクの荷台に乗せてきてくれたのであんまり苦労はしていませんが、なんだか彼の親切が無駄に終わってしまったような申し訳ない気持ちで一杯。
帰りは親切な人に出会うことなく1時間かけてカリマバードまで帰りました。
おわり
冬のフンザでできることといえば、今回紹介したカリマバード観光くらい。
2日目にして、何故来てしまったのだろう?
と、そこはかとなく後悔し始めています。
嘘です、かなり後悔しています。
関係ありませんが、2日目の夜に食べたフンザの伝統的なピザ。カリカリの生地の中に刻んだ野菜とチキンを閉じ込めた一品。
腸閉塞じゃなかったらもっとおいしくいただけたに違いません。