こんにちわ、わらびです。
インド、パキスタン、ドバイ、オマーンの記事もあらかた書き終え次はイラン編に突入!
既にある程度イランの記事も書いちゃっていますが、イラン突入前に、たまには役立つ情報でも投稿しようかなと思い立った所存。
てなわけで今回は、情報が錯綜し分からないことだらけのイランビザの取得方法について。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
もくじ
謎多きイランビザ
「イランビザ」、それは古くから多くの旅行者たちを振り回してきた気分屋のような、我がままお嬢様のような存在。
簡単に取得できることがあれば、全然取得できず渡航を諦めざるを得なかった者もいたとされるそういうアレ。
「1日で取得出来た!」という人もいれば、「いいや2週間かかる」といった人も。「大使館での取得は出来なくなった」、「今はもうルールが変わった」、「ここの代理店で」、「いいやあそこの代理店の方が」……
ビックリするくらい人によって言うことが違い、いまいち定まった規定が無いのか、常にいろいろな情報が錯綜しそれによって多くの旅行者たちを悩ませてきました。
そもそもイランという国自体色々問題を抱えているし敵対国もたくさん、ネットの規制も激しく情報共有もままならない。
周辺国からは、観光客の渡航を妨害し外貨を落とさせない嫌がらせ受けている可能性もあるというトンデモ状態。
私は取得に20日ほど費やしました。
簡単、それとも難しい?イランビザの取得
ネットでイランビザの取得に関する情報を調べてみると
「簡単に取得出来た」、「○○の大使館で即日発行可能」
と簡単に取得出来た旨の情報が書かれている一方で
「全然取れない」「取得まで~週間かかった」
など、取得に四苦八苦もしくは諦めてしまうようなことも…
常に情報が錯綜するイランビザ情報。両極端な意見のあるイランビザの取得難易度ですが個人的な見解を述べさせていただくと、
簡単に取れる時は簡単に取れるし、取れない時はとことん取れない
要はイランビザの取得は完全に運次第。
この一言に尽きます。
ビックリするくらいそうとしか言えない、謎に満ち溢れているのがイランビザの現状です。
イランビザの取得方法
現在イランビザを取得する方法は以下の4通り。
一番確実に取得するのであれば旅行代理店での申請がおすすめ。
他はどれも不確実。
1.アライバルビザ
書類や面倒な申請が不要のアライバルビザ。
取得するには空路での入国のみでテヘラン、イスファハーン、バンダレアッバース、タブリーズの国際空港で到着時に取得可能。
ただし、2020年以降は新型コロナの影響により日本が発給対象から外され停止されたとの噂もあり、入国できなかったという情報もあります。
私もオマーンからアライバルビザで入国しようとしましたが、日本人はビザの対象外と言われ飛行機に乗れませんでした。アライバルビザ自体は運用が引き続き行われているようで、イギリスやカナダ、ドイツなどは発給対象となっていました。
イランへ航空機を飛ばしているスンニ派の中東諸国は、イランと険悪な関係のためビザ情報が共有されていない、嫌がらせ目的で渡航を妨害している可能性も充分にあるので事前にビザを取得するのが確実。
2.E-visa
2019年から運用が開始されたイランのE-visa。
申請サイトで個人情報と旅程、ビザを受け取る場所を指定します。申し込み後5営業日内にビザの発行が完了するので、指定した場所にビザを受け取りに行きます。
受け取り場所には居住国以外に海外の大使館も指定が可能。イランの国際空港も指定できてその場合は到着時にその場で発給されます。
E-visaは受け取り場所を居住国以外にしたら拒否されるという情報もあり、そもそも返信が来ないなどかなり不確実な方法。
何度か申請を試みましたが、都度代理店経由で申請するように返信が来ました。
日本からの申請は分かりませんが、海外から申請すると拒否される可能性が高く長期の旅行者にはおススメではありません。
3.旅行代理店で申請
お値段はしますが一番確実にイランビザを取得する方法が旅行代理店を使った申請方法。
申請するには日本の代理店かイランの代理店があります。
日本の代理店で申請する場合手数料が1万円以上しますが、日本語で申請できる上手厚いサポートもあります。
イランの代理店は手数料が28ユーロほどと安いですが、申請はすべて英語、特定の代理店以外ではお金を払っても確実に取得できる保証はありません。
で、イランの代理店の中ではTap Persiaというとこが最も評判が良くおススメ。多くのビザ取得実績があり世界各国の旅行者から信頼される代理店、ここならほぼ確実に取得出来ます。
一応他にもいくつか代理店はありますが、料金前払いなのに入金しても返信が無いなど、ほとんどまともに機能していないとこばかり。
現状Tap Persia一択です。
4.海外の大使館での申請
場所にもよりますが即日発行可能な海外の大使館での直接申請。
以前はジョージアで申請するのがメジャーでしたが、もう申請できなくなったなど様々な情報が錯綜し非常に不明瞭な状況。
ジョージアで申請できるかは分かりませんが、現在判明しているイランビザを最速で取得する方法は、イスタンブールのイラン大使館での申請になります。
必要書類とビザ料金を持っていき窓口で申請するだけ。混み具合にもよりますが、早ければ15分ほどで発給可能。
確実に取得できる保証は無いのであまりおススメではありません。
ビザ料金と有効期限、滞在可能日数
イランビザの有効期限は発行された日から90日間。この90日という期限は入国可能な期限なので、滞在自体はこの日数を過ぎても問題ありません。
例えば、発行から80日の時点で入国しても10日以内に出国する必要はありません。入国した日からビザに表記されている滞在可能日数分の滞在が可能。
滞在日数の上限に関しても少し変わったシステムをしていて、最大で45日間までの滞在が可能ですが、滞在日数の上限はビザの申請時に自分で指定します。
これつまりどういうことかというと、1~45日までの間、この中から自分の好きな日数を有効期間の上限に設定し、日割りでビザ料金を支払います。
旅行代理店から説明がありましたが、ビザ代金は滞在可能日数によって異なるそうで、1日当たり0.5ドルくらいの計算で請求されます。
自分の場合は42日の21ドル、当時のレートで2800円ほどでした。
ビザにもしっかりと「42days」という中途半端な日数。
イランの入国歴問題は解決済み
イランへの渡航歴があるとアメリカやイスラエルに行けなくなる、というのは割と有名な話。
イランと敵対関係にあるアメリカとイスラエルには、イランの入国スタンプがあるとビザ無しでは入れない、もしくは別室に連れていかれ数時間に渡る取り調べを受けるといった大きな制約があり、これがイランの観光客誘致の大きなネックになっていました。
ですがそれも過去の話。
この問題を回避するために2019年よりイランへの入国時には「ビザ用紙」にスタンプが押されるようになりました。
そう、パスポートに履歴が残らなくなったんですね。
逆も然りで、イランへの入国時にアメリカとイスラエルの入国スタンプがある場合問題になるという話もありますが、現在はほぼ黙認状態。入国時は顔写真ページの確認とICチップの読み取りだけで終了しました。
パスポートにスタンプを押さない方式を採用している時点でお分かりと思いますが、
「イスラエルやアメリカ行ってもいいからイランにも来てね」
ということなんだと思います。
まあアメリカに関しては中東諸国の航空会社から、イラン行きの航空機の搭乗客のリスト買い取ってたりしてるかもしれないですけど、多分大丈夫なのではないでしょうか?
おわり
簡単だったり難しかったり、運の要素が大きい…、のかな?
とにかく謎が多く分からないことだらけのイランビザ。
確実に取得したいのであれば、旅行代理店経由での取得を強くお勧めします。
現在分からないことだらけの取得方法において最も確実なのがこの方法。プロに任せるのが一番ということです。
私もそうでしたが長期の旅行者なんかは、有効期間が90日しかないので予め日本で取得しておくというのも難しいと思います。海外からの取得となると一気に難易度が跳ね上がりますし。
別に好きでもないし、インターネット規制が酷くて割と不便なところですが深い歴史があり観光スポットがたくさんあるので是非!
皆様のことをイランでお待ちしています。