コンニチワ、わらびです。
あまり見どころの無いオマーンの首都マスカット。無い訳ではないんですが、こう…、あまりパッとする場所が無いんです。
食卓におかずはあれど好きなもの無し
みたいなね?
諺みたいになってしまいましたが、唐揚げやハンバーグが食べたいんだけど、ほうれん草のおひたしや黒豆、煮物ばかり並んでる状態を想像していただけると分かり易いかと。
失礼なこと書いてますが実際マジでそんな感じで、あまり観光地化されていないところがマスカットの魅力なんだと思います。
そして今回紹介する「マトラフォート」…、それはマスカットでは数少ない見どころである。
マスカットの数少ない観光スポット「マトラフォート」
マトラ地区の小高い丘の上に建てられた「マトラフォート」
16世紀にポルトガルが建設した要塞。マトラ地区はポルトガルの影響を強く受けているそうですが、中でもマトラフォートはポルトガルが一から建設した唯一の建築物。
あまり見どころの無いマスカット観光においてはスークと並ぶ貴重な観光スポット。
要塞自体はそこまで大きなものではなく中を見ても大して面白いものではありませんが、そこから見える海岸線と谷間にふわっと浮かび上がるマトラ地区の景色は一見の価値あり。
是非来たれ。
入場料
マトラフォートは調べてみた限りでは2020年までは無料でしたが…、私が訪れた2023年3月時点では2オマーンリヤルの入場料が必要になっていました。
2オマーンリヤルと聞く大した額に思えないような気がしますが、1リヤルで390円ほど。2リヤルは約800円。小学生のお小遣いの平均額に匹敵する額なんです。
もともと無料のつもりで行ったのですが、いざ入るときになって、「入場料が必要だからやっぱり帰る!」なんて恥ずかしくてできない。
泣く泣く小学生の小遣いを1カ月分消費する羽目になりました。
アクセス
マトラスークから歩いてすぐの所にあり5分くらいで着くので、セットで観光するのではないでしょうか。
滞在の拠点となるルイ地区のバスターミナルからは「4番」のバスに乗って20分、300バイザ(110円)でアクセスできます。
マトラフォートの見どころ
海沿いの小高い丘の上にある要塞「マトラフォート」、登るのが面倒なので暑いお昼に来るのは少し控えたいところ。
入ってすぐの所には複数ヵ国語で書かれた案内板があり、なんと日本語で書かれたものもあります。
まさかオマーンで日本語を見かけることがあるなんて、物珍しく思いつつよく読んでみると…
「でこぼこな床がぁります」
…ん?
一昔前のギャル文字かな?
ギャル文字を一昔とか言ってる時点で大分おっさんですが、今の若い世代にはギャル文字なんて通じないでしょうね。ギャル文字が世間でよく使われていた時代はまだ高校生でした。
時の流れは残酷なものである。
もぅまぢムリ
要塞の中はそこまで広くないし大砲が何個かある程度なのでそこまで面白いものではありません。まあ人によるのでしょうが。
要塞だけならわざわざ800円払ってまで来るような場所ではないと思います。まあこれも人によるのでしょうが。
でもご安心を、ちゃんとあります見どころ。
それがですね、マトラフォートからの眺め!
見てくださいなこのマスカットの街並みを!
まるで、谷間にふわっと浮かび上がった美しいもののように見えますね?
「谷間にふわっと浮かび上がる」なんて変わった表現はまず使うことが無いと思いますが、マスカットの名前には「谷間にふわっと浮かび上がる美しいもの」という意味があるんだそう。
そして海の方を向くとオールドマスカットの方へと延びる海岸線。
夕暮れ時にもなると夕陽に照らされた美しい光景を一目見ようと多くの観光客が集まります。これだけでも入場料を払ってやってきた甲斐があるというもの。
人が一杯で煩わしいのですぐ帰りましたとさ。
帰りのバスの注意点
マスカットの路線バスは前と後ろで男女の乗車席が分かれています。また料金も運転手に直接現金払い。
マトラ地区からルイ地区へ向かうバスの始発はオールドマスカット地区になっていますが、人が多くなる夕方以降はバスが混雑し尚且つすぐ満席になってしまうため、満席の場合はマトラ地区で止まらず素通りして行くことが多々あります。
マトラフォートで夕陽を満喫したはいいが、バスを1時間以上待っても乗ることが出来ず、最終的にルイ地区まで4kmほど歩いて帰りました。
基本情報
名称 | マトラ・フォート |
住所 | JHC8+6R4, Al Bahri Rd, Muscat, オマーン |
営業時間 | 8:00~21:00 |
料金 | 2オマーンリヤル(800円) |