こんにちわ、わらびです。
ケープタウン観光といえば、喜望峰やテーブルマウンテン。だいたいそんな所だと思います。
私も、ケープタウンでは喜望峰とテーブルマウンテンに行くつもりでした。
しかし、喜望峰ツアーのガイドさんがおすすめしていたということもあり、テーブルマウンテン行きを変更し、ワイントラムツアーへと出かけました。
やっぱり、山登りなんかよりもお酒ですよね。
もくじ
ケープタウン発ワイントラムツアー
ここ数年で大きく注目を集めている南アフリカ産のワイン。
その代表的な生産地がケープタウンから東へ50kmほどの所にある「ステレンボッシュ」と「フランシュフック」の2か所。
喜望峰ツアーを催行している「City Sightseeing Tour」では、専用のトラムと観光バスを利用し、各ワイナリーを巡るツアーが催行されています。
ケープタウン観光ではほとんど聞き馴染みが無く、日本人からはあまり興味は持たれていないようですが、ワイン好きには超おすすめのツアーです。
ツアーといってもガイドがいるわけではなく、自分の好きなワイナリーで下車し、ワインを飲んだりおつまみを食べたりするだけ。
最初から最後まで自由時間なので団体行動が苦手な方にはおすすめです。
ツアーの種類
シティサイトシーイングのワイントラムツアーは、全部で5つのルートがあり、それぞれ色分けされています。
- ステレンボッシュ方面のワイナリー
- Nabyライン
- Orangライン
- フランシュフック方面のワイナリー
- Pinkライン
- Blueライン
- Redライン
※季節によって開催スケージュールが異なります。
私は今回、Nabyラインに参加してきました。
Nabyラインのルート
ネイビーラインで巡るワイナリーは全部で8カ所。
- Plaisir
- Vrede en Lust
- Boschendal
- Allee Bleue
- Camberley
- Bartinney
- Le Pommier
- Zorgvliet
※トラムで開始するルートとバスを使うルートの2種類あり、バスファースの場合は④~⑧のワイナリーを先に周りその後①②③のワイナリーへ向かいます。
各ワイナリー巡回するトラムとバスは、1時間に1本運行されています。
ツアーは9時半開始で4時半終了。ツアー時間内に運行されるトラムは全部で6本。
最後の1本はターミナルへの帰還専用になるので、時間内に最大で5カ所のワイナリーが見学可能となっています。
乗車時に渡される案内には、細かい運行スケジュールと各ワイナリーの主なテイスティングメニューと値段が書かれています。
出発 | Groot Drakensteinターミナル | トラム |
① | Plaisir | ↓ |
② | Vrede en Lust | |
Groot Drakensteinターミナル | ||
③ | Boschendal | ↓ |
Groot Drakensteinターミナル | バスに乗り換え | |
④ | Allee Bleue | ↓ |
⑤ | Camberley | |
⑥ | Bartinney | |
⑦ | Le Pommier | |
⑧ | Zorgvliet | ↓ |
終点 | Groot Drakensteinターミナル | ツアー終了 |
私が参加したNabyラインのトラムファーストはこのようなルートで1巡します。
上から順番に運行され、一方通行で逆方向へ向かう便は無いので、もし目当てのワイナリーがある場合は乗り過ごさないように。
Plaisir、Vrede en Lust、Boschendalの3カ所はトラムで周り、Boschendal以降は一度ターミナルに戻り、そこからシャトルバスに切り替わります。
ツアー料金
ワイントラムツアーの料金は以下の通りとなっています。
- オフィスで直接申し込み
- 665ZAR=5,350円
- ネットからの申し込み
- 649ZAR=5,200
料金にはウェルカムドリンクが一杯含まれ、現地のワイナリーでのテイスティングはすべて自腹になります。
ネットからの予約は下から
↳city sight seeing ワイントラムツアー
開始時刻
ワイントラムツアーのバスは8:30にウォーターフロントから出発します。それに合わせ、市内各地にあるピックアップポイントを送迎バスが回ります。
ステレンボッシュでは「Groot Drakenstein」というトラムの駅がスタート地点となります。
トラムの始発は9:30分で終了の16:30までにここへ戻ってきます。
ツアーの様子
9:30ツアー開始。
駅にやって来た2階建てのトラムに乗って最初のワイナリーへと向かいます。
トラムに乗り込むとまずは、プラスチックの容器でウェルカムワイン。
特に説明も何もありませんでしたが、スパークリングワインでした。
走り出したトラムの車窓からの景色。手前には一面に広がるブドウ畑。その奥に聳える大きな岩山「サイモンズバーグ」。
とりあえず、すこぶる景色が良い。
美味なワインのみならず、このように風光明媚な景観も堪能できるなんて…
死んでいたものとばかり思っていた自分の心が、まるで息を吹き返したかのように、この光景を見て大きく揺り動かされました。
Vrede en Lust
出発から2駅目のワイナリー「Vrede en Lust」で下車。
ほとんどの乗客は1駅目のワイナリーで下車するので、静かにゆっくりワインを飲みたく、まずはここを選んだ次第。
自由度の高いワイントラムツアーならではの楽しみ方ですね。
ブドウ畑と美しい山々を一望するテラス席でテイスティング開始!
ワインの解説なんて専門的な英単語がいくつも出てくるのではないかと心配でしたが、使っているブドウの品種や含有率、スモーキーな香り、シェリーのような味わいなど特徴を非常に分かり易く説明してくれました。
少なくとも英語で日常会話ができるレベルであれば、難なく理解できるかと思います。
このワインの原料を作っているブドウ畑と雄大な自然を眺めながら頂くワイン。
控えめに言って、最高である。
しかし、眺めのいいテラス席を利用しましたけど、30℃近い気温の中ではちょっと厳しいかもしれません。
ワインもすぐにぬるくなってしまいました。
- ワインテイスティング(赤3、白2)
- 80ZAR=650円
Boschendal
ネイビーラインで訪れる中では最も人気のあるワイナリー「Boschendal」。
やはり人気なだけあって雰囲気も抜群に良く、観光客は多いけど騒がしくはなく穏やか。
敷地も広く園内の散策も可能。飲食メニューも充実しているので食事するのにもピッタリ。
ワインテイスティングの他にチーズやビルトン(ビーフジャーキー)がセットになったペアリングメニューもあり、それが特に人気のあるメニューみたいです。
5種のワインとチーズがセットになったチーズペアリング。
チーズはそれぞれのワインに合う風味のものが並べられ配置されています。
ただでさえワインに合うチーズ。それをワインのプロが厳選した最適のものを出しているのですから、これは本当に美味しいとしか言いようがない。
昼から酒を飲んでいるのはいつものことですが、この日は形容し難いほど格別の味。
ワインを飲んだ後は園内を軽く散策。相変わらずここも景色が良い。
ワインもチーズも美味しいし、雰囲気も非常に良い。このワイナリーが人気なのも頷けます。
ここはあまりにも良すぎたので、トラムを1本見送って2時間滞在しました。
- チーズペアリング(赤2、白2、スパークリング1、チーズ5種類)
- 240ZAR=1,900円
Allee Bleue
3カ所目にやって来た「Allee Bleue」。
テラスの前にはブドウ畑と小川が流れ、言うまでもなくここの景色も大変素晴らしい。
お店一押しのフェイバリットテイスティング。信号機のような色彩。
左が南アフリカの有名なスパークリングワイン「MCC」と呼ばれる瓶内二次発酵ワイン。
右が有名なブドウ品種シラーズを使ったもの。
そして真ん中の緑のワインは、なんとピーマンの風味のするワイン。
説明を受けている際、店員がピーマンの味がするとか言い出したので、一体何のことだろうと疑問に思いましたが、実際に飲んでみたらマジのピーマン風味。
ソーヴィニヨンにはピーマンの香りが出るのが特徴らしいですが、このワインには特に強く出ているみたいでした。
ワインって奥が深い。
そんな浅い感想しか出てきません。
ブドウ畑の剪定をするトラクターを見ながらゆっくりとワインを飲み、時間は過ぎていくのであった。
- ファームフェイバリット(赤2、白2、スパークリング1)
- 75ZAR=600円
Le Pommier
今回のツアーではここがラストのワイナリー「Le Pommier」。
やはりここも眺めが良い素敵なワイナリー。
ワインテイスティングなので、一杯一杯の量は大した事ないのですが、ここまで 15杯も飲んでいるので少し酔いが回ってきました。
ケープタウン近郊にこんな素晴らしい眺めの中ワインを飲める場所があるなんて。もともとこの日はテーブル・マウンテンに行く予定でした。
情報もあまりないけど、喜望峰ツアーのガイドさんの言葉を聞いて意を決して参加して本当に良かった。
白と赤3つずつ6種のワインテイスティング。
他のワイナリーでは店員さんが一杯一杯ワインの香りや風味を説明してくれていたのですが、ここでは次々とワインを持ってきて注ぐだけ。
ワインが美味しいだけにちょっと残念かな。
そもそも、ここら辺に来ると疲れと酔いであまり味が分からない。
- 6種のワインテイスティング(赤3、白3)
- 90ZAR=720円
おわり
美味しいお酒と風光明媚な景観でこれ以上ないくらいに満たされる。ボトル1本とまではいかないけど、半分以上は飲んで帰りのバスでは爆睡してきました。
このワイントラムツアーは、南アフリカどころか、今まで行った数多の国のアクティビティの中でも特に印象に残ったものでした。
また行きたい。というか、単純に住みたい。
それどころかここに生まれたかった。
とまあ、そんな感想を抱かせてくれるくらいには素晴らしい場所なので、皆さんもケープタウンにいらした際は是非。
楽しく読ませていただきました。
ケープタウンに着きましたらUberもホテルも送迎もこのツアーを薦めてくれました。
真似して移動してみたいのですがそれぞれのワイナリー間の移動方法を少し詳しく教えてください。
最後のワイナリーから帰路へのバスターミナルへの移動がタイムテーブルから読み取れませんでした。
よろしくお願いします。
①〜③のワイナリーはトラムで。④〜⑧はシャトルバスでの移動になります。
③の後に一度ターミナルへ戻り、そこでトラムからバスに乗り換えるという形になります。
トラムもバスも1時間におきに運行され、いずれも、各ワイナリーで降りた場所と同じところにやって来ます。
最後の帰還便は5本目のバスの1時間後なので、Le Pommierには4:14pmにやってくることになり、終点のターミナルに着くのは4:35pmです。