こんにちわ。わらびです。
マラウイのリロングウェから始まり、ザンビア、ボツワナ、ナミビアと一週間ほぼ移動に費やしてきました。
そして、長きにわたる移動の末に到着した南アフリカのケープタウン。エジプトから始まったアフリカ南下もここで最後の国。
移動ばかりで観光できなかったし、最後なのでちょっと贅沢しちゃおうかなと思います。
とりあえず南アフリカ観光一発目は、ケープタウン発の喜望峰ツアー!
もくじ
喜望峰ツアー
ケープタウンから南に50km。アフリカ大陸の最南西端である「喜望峰」。
正直、端なのかどうか微妙なところですが、かつては最南端だと思われていた場所で南アフリカでは最も有名な観光スポットです。
世界史にも名前が出てくるので、バスコダガマとセットで覚えた人も多いのではないでしょうか?
まあとにもかくにも、南アフリカに来たら定番中の定番。ここに行かないという選択肢はありません。
有名観光地と言えど、ケープタウンから出ている公共の交通機関は無いので、市内からのツアーに参加して行くのが一般的。
おすすめのツアー会社「シティサイトシーイング|City Sightseeing」
ケープタウン発の喜望峰ツアーを催行している会社はいくつもあれど、その中で最も有名なのが「シティサイトシーイング」。
ヨーロッパ各都市で見かける赤い2階建てのバスのアレです。
喜望峰ツアー以外にも、シティバスツアーやワイナリー巡りなど非常に充実したツアー内容。
日本人はほとんど参加しないようですが、ステレンボッシュ、フランシュフックのワイントラムツアーはかなりおすすめです。
ケープタウンはお世辞にも治安が良いとは言えないし、複数のツアーを予約すると割引もされるので積極的に使って観光しましょう。
申し込み方法は直接オフィスに行くかネットから。
私はダウンタウンのオフィスのすぐ近くに宿泊していたので、直接申し込みしていました。
ツアー料金
シティサイトシーイングの喜望峰ツアーの料金は、925ZAR=7,100円。
料金にはケープポイントの入場料が含まれています。
私はダウンタウンのオフィスに出向いて直接したのでこの金額でしたが、ネットからの申し込みだと899ZARになります。
ツアーオフィスで直接申し込みの場合は、他のツアーと合わせて予約することでも割引が適用されます。
ツアー料金に含まれないもの
ツアーの料金にはボウルダーズビーチの入場料、190ZAR=1,500円は含まれていません。
必要な場合は行きのバスの中で支払います。
そんな人いないと思いますが、別にペンギンを見る必要が無いと言いう場合は、払わなくても問題ありません。
開始時刻とピックアップ
喜望峰ツアーの開始時刻は9:30。
ツアーの時刻に合わせて、各停留所をシティサイトシーイングのピックアップ用のバスが巡回しているので、それを利用しアクセスすることが可能。
ピックアップバスの電光掲示板には、自分の参加するツアーの名前が書かれているので、そのバスに乗って行けば問題ありません。
ベイホテルからウォーターフロントまでは市バスで。
ウォーターフロントでツアー用のバスに乗り換え、残りの3カ所のピックアップをし喜望峰へと向かいます。
- ベイホテル前|The Bay Hotel
- クイーンズロード|Queens Road
- セントジョーンズロード|St Johns Road
- ウィンチェスターホテル前|Winchester Hotel
- グリーンポイント・ライトハウス|Green Point
- V&Aウォーターフロント|V&A Water Front
- ツアーのバスに乗り換え
- ホテルスカイ前|Hotel Sky
- ダウンタウンのツアーオフィス
- マウントネルソン|Mount Nelson Bus Stop
ツアー内容
ツアー内容は以下の通り。
- ピックアップ
- ケープポイント
- ライトハウス(散策+昼食、2時間)
- ケープ・オブ・グッド・ホープ(トレッキング、1時間)
- ボウルダーズビーチ(1時間)
- ドロップオフ
9:30に始まり17:00過ぎにケープタウンに帰ってきます。
バスガイドがいるので道中のバスでは喜望峰に関する歴史などが説明されます。
ツアーの様子
ダウンタウンのオフィスからピックアップされてツアー開始。
この2階建てのバスで喜望峰へと向かいます。
車内は快適でトイレも付いています。そしてWiFiも使用可能。
さすがは7,000円払っただけあります。
普段の私であれば、7,000円は尻込みしてしまうような金額ですが、何せ1週間ぶりの観光です。
ケープタウンでは躊躇することなく、南アフリカの経済に貢献していきたい所存。
ダウンタウンのオフィスを出発したバスはいくつかのピックアップポイントを周りながら郊外へと。車窓から綺麗な景色を眺めバスは進みます。
何を言っていたかはほとんど覚えていませんけど、ガイドの話を聞きながら2時間弱。
いよいよ喜望峰に到着です。
駐車場で一時解散し、そこから2時間の自由時間。
この時間を利用しケープポイント・ライトハウス観光と昼食を摂ります。
2時間後に再び駐車場へ集合し、最南西端のケープオブグッドホープへとトレッキングへ向かいます。
ケープポイント・ライトハウス
喜望峰についたらまずは2時間の自由時間。
この時間を利用して岬にある灯台観光へと向かいます。
駐車場から灯台のある岬までは約1km。
登りもありますが、健康優良児であればそこまでキツイものではありません。
自信が無い方にはケーブルカーもあるのでそちらの利用を。
向こうに張り出した崖が最南西端のポイント。
坂を登るにつれて見えてくる景色が変わっていく。
喜望峰がアフリカ最南西端とか歴史的に有名とか関係なく絶景。
さあ見えてきましたよ、目的地の旧灯台。
1856年。海抜260mの岬の上に作られた喜望峰の旧灯台。
作られたはいいけど、この位置だと霧に覆われやすく、光が遠くまで届かないのでほとんど役に立たなかったそうです。
現在は使われておらずビューポイントとなっています。
素晴らしい眺めですね。
風も穏やかで晴天。凪いだ美しい海。
感嘆の一言。
アムステルダム、ロンドン、ニューデリー、ニューヨークまでの距離を示す矢印。
ニューヨークとケープタウンを植民化して拓いたオランダ。後に南アフリカを獲得するイギリス。
ニューデリーは何でしょう?
イギリス植民地時代にインド人が多く入植してきたんですかね?
下の方へさらに降りれそうなので向かうことに。
岬から細くせり出た断崖の上の道。この先には何があるのでしょう?
全然そうではないけど冒険野郎の血が騒ぐ。
こういう時、女性はともかく男性だったら隅々まで探索しないと気が済まない。
振り返ると旧灯台と赤い花を咲かせた謎植物のツーショット。
崖の先。そこには旧灯台に変わり新しく作られた灯台がありました。
さすがにそこまで行くことはできないようなのでここで終了。
駐車場まで戻ってサンドイッチでお昼ご飯を済ませます。途中鳥の襲撃に会いました。
喰っちまうぞ。
ケープ・オブ・グッド・ホープ
自由時間が終わったらバスのもとへ集合し、ガイドさんと一緒にケープオブグッドホープへトレッキングへ向かいます。
今から向かう場所が、アフリカ大陸最南西端のポイントになります。
疲れてこれ以上歩きたくないという人はバスに乗り、次のピックアップポイントまで向かうこともできます。
トレッキングルートは未舗装の岩場もあるけど、灯台までの道のりに比べれば登りもないし大して疲れない楽な道。
ここでも眺めが良い。
ガイドに先導されながら、写真を撮りつつ無理せずゆっくりと進みます。
30分ほどかけてアフリカ大陸最南西端に到着。
この崖の下には駐車場があり、そこに最南西端を示す看板が建てられています。
ここが大陸の最南西端喜望峰かあ…
喜望峰といえばバスコダガマ。
…というイメージが先行しがちなので、この地を発見したのは彼だと勘違いしている人も多いかもしれません。
しかし、この地を最初に発見したヨーロッパ人は「バルトロメウ・ディアス」という人物。
彼がこの地を発見した当時は荒らしに見舞われていたため、その時の様子から「嵐の岬」と名付けられました。
その後、この報せを受けたジョアン2世は、ここから東に進めばインドへ到達できると新航路開拓に希望を見出し「カボ・ダ・ボア・エスペラン(喜望峰)|Cabo DaBoa Esperança」と改名しました。
大航海時代当時、北アフリカより南は暗黒大陸と呼ばれ人の住んでいない土地と考えられていました。
そんな暗黒の中へと、バスコダガマは命を懸けて飛びこんだのです。そして、その勇気をもって暗闇を切り拓き、インドへの航路を発見しました。
つまりは遥かなる未来や希望の光があれこれして、色々いい塩梅でこうイイ感じになってまさに喜望峰!
…みたいなね。
うまく言葉が出てこない。
この後バスに乗り込み、次の目的地ボウルダーズビーチへと向かいます。
ケープオブグッドホープの岩場には、遠くて分かりにくいけどアシカがたくさんいました。
ボウルダーズビーチ
喜望峰ツアー最後の目的地ボウルダーズビーチ。
ここは何かというとペンギンの生息地。間近でペンギンを見学できる人気のスポットなんです。
ここでペンギンを見学したら、バスのもとへ戻ってきてツアーは終了となります。
見学時間は1時間ほど。
ここに生息しているペンギンたちは地名から名を取ったケープペンギンという種類。
アフリカに唯一生息しているペンギンです。
ペンギンの生息地と聞いて一体どのようなものか想像がつかず、動物園みたいに可愛いものを想像していましたが、実際にビーチに行ってみると思ったよりもたくさん。
ペンギンのコロニーってこんな密集率が高いんですね。
日向ぼっこをしているのかみんな同じポーズで動かないペンギンたち。
単体で見ると確かに可愛いですけど、こうやって引きで見るとちょっとあれですね。
気圧されてしまいます。
それと臭いもね、ちょっとします。
見学は専用の足場の上からなのでペンギンに近付くことはできません。
しかし灯台下暗しとは正にこのことで、足元数十センチの所にペンギンがいたりします。
多くの観光客が目の前のペンギンに夢中で足元のペンギンたちに気が付いていませんでした。
砂浜に穴を掘って卵を守る親ペンギンたち。
ケープペンギンではなくコウテイペンギンなのですが、子育てに失敗し子供を死なせてしまうとよそから卵を盗むそうですね…
ウミネコかカモメか知らないけど卵を食べていました。
可愛い見た目で水族館のアイドルを張るペンギン。
しかし人の手の届かない野生では、このように厳しい生存競争があるのですね。
可愛いさなんて人間にしか通用しない。
野生の厳しさを学んだところで喜望峰ツアーは終了。
ケープタウンへ帰還です。
おわり
絶景と可愛いペンギンを見て満足の喜望峰ツアー。
帰りのバスでガイドさんがおすすめしていたので、翌日も同じくシティサイトシーイングを利用しステレンボッシュのワイントラムツアーへと参加します。