【火葬場と聖地】バラナシのガート巡りで訪れたガートをご紹介

こんばんわ。わらびです。

バラナシ滞在中はやることもなく川沿いにあるガートをよく散歩していました。

有名な火葬場からエロチックな彫刻まで、色々見てきたので紹介しようと思います。

バラナシのガート巡り

バラナシの旧市街西岸に沿って並ぶガート。

この「ガート」というのは、川岸から川の中に降りてく階段状の堤で、沐浴や洗濯の場として活用されています。

バラナシには全部で84のガートがあり、沐浴や洗濯はもちろん、プージャーなど宗教儀式、果てはヒンドゥー教の火葬までも行われています。

川沿いのガートは約3km以上続き、端から端まで歩いて観光する2時間ほど。

上流から下流に向けてガート沿いを散歩してみたので、数ある中から主要なガートを紹介していこうと思います。

バラナシは南側が上流

ガンジス川は、ヒマラヤ山脈の麓のガンゴートリ氷河を水源とし、ベンガル湾まで流れる全長約2,500kmの大河。

まずは北から南へ流れ、平原に到達したらあとはゆっくり東へと流れる川だが、バラナシはガンジス川が激しく蛇行する地域なので、南が上流となっています。

シヴァ神の額にある三日月も、この蛇行するガンジス川を表し、バラナシもここに位置するのだとか。

バラナシでガートを観光する際は、流れに逆らわず、南側から観光してみるのも良いかもしれません。

アッスィー・ガート

バラナシの上流にある「アッスィー・ガート」。

名前はサンスクリット語の「アスィ(剣)」に由来し、上流にあるこのガートがバラナシに悪いものが侵入してくるのを防いるそうです。

悪いものを侵入してくるのを防ぐ割には、バラナシには旅行者を騙そうとする悪いインド人ばかり。

このガートまったく機能してないんじゃないの?

南側の主要なガートなのでかなり大きく人も多く集まり、水の少ない時期は砂浜のようになっています。

ここから北へ3kmほど、川沿いを歩いてガート巡りに出かけようと思います。

それにしても霧なのか大気汚染なのか分からないが視界が悪い。

アーナンダマイー・ガート

ベンガル出身の女性聖者アーナンダマイー・マーから名の取られたガート。

ガートのすぐ近くには彼女のアーシュラムと病院があります。

病院まで行ってみましたが、なんて事の無い普通の病院。

わざわざ来るほどの場所でもありませんでした。

このアーナンダアマイーという人は、本とか出している方らしいですが読んだことないしまったく知らないので、来たところで

「ここがあの聖者アーナンダマイー・マーのガートかあ…」

とかはならない。

次。

チェートスィン・ガート

18世紀にバラナシの藩王によって建てられた豪華な宮殿のある「チェートシン・ガート」。

イギリスに反旗を翻した藩王とイギリス軍との戦いの舞台にもなった場所。

残念ながら宮殿の中には入れません。

ハリシュチャンドラ・ガート

バラナシのガートにあるふたつの火葬場の内のひとつ「ハリシュチャンドラ・ガート」。

ハリシュチャンドラという王が神に試練を与えられ、国を失い火葬職人になり、約束を固く守ったのですべてを取り戻したという伝説があります。

一度すべてを失った男が再起する王道ストーリーは今も昔も健在。

ここでは、実際にヒンドゥー教の火葬の様子を見学できるガート。

白い布にくるまれた遺体に炎が付けられ、涙を流す遺族たち。

職員が早く燃えるようにと竹の棒で乱暴に叩いたり、体勢を変えようと遺体を起き上がらせた際に背中からむき出しになったあばらが見えるなどかなりショッキング。

近くに野良犬が多く集まっていますが、これは人肉の焼け残りのおこぼれに預かるため。

もしこの付近で黒い塊をガツガツ齧っている犬がいたら観察してみてください。

冬は火葬の熱で洗濯物を乾かしたり、暖を取る地元民の姿があります。

インドのホテルにはどこも暖房設備が無く冬は室内でも寒いので、私もここに温まりにに来ていました。

人を焼いているといえそこまで変なにおいもしないので、うたた寝するくらいには心地よい。

どうやら私もインドにこなれてきたようです。

ダシャーシュワメード・ガート

バラナシの中心に位置する最も有名な「ダシャーシュワメード・ガート」。

ヒンドゥー教の巡礼者が最も多く訪れる場所で、ボートツアーの出発場所や夜にプージャーが行われるのもここ。

対岸に渡らずともガートには沐浴用のスペースもあるので、現地の人たちと沐浴が可能。

是非ナマステしてみてくださいな。

プージャーの行われる時間になるともの凄い人だかりができ、多い時だと街に続く階段まで大混雑。

まともに身動きが取れない状態になってしまいます。

ラリター・ガート

ネパール王から寄進された木造寺院がある「ラリター・ガート」。

ガイドブックには、「エロチックな彫像に囲まれている」と、書かれていたので、インドにおける性衝動の芸術的昇華という学術的な面で大いに興味をそそられたので行ってみました。

しかし、そこにあった彫刻は到底自らの性的好奇心を満たせるようなものではありませんでした。

昔の想像力豊かな人たちは、彫刻の滑らかなラインや彫り込まれた溝でも興奮することができたのでしょうが、こちとらスマホひとつで何でもできる現代っ子。

この気持ちどうしてくれようか?

マニカルニカー・ガート

バラナシで最大の火葬場がある「マニカルニカー・ガート」。

ここはバラナシでも特に有名なところですね。

近くを歩いているとよく日本語で話しかけられますがたいていは悪いインド人。

というかもう全員クズなので、何を言われてもすべて無視しましょう。

火葬が行われるガートまで入れるのは遺族のみ。

ここでは24時間休むことなく火葬が続けられ、白い煙が上がり続けています。

近くの路地には大量の薪が積み重なり、時折遺体を乗せた担架が運ばれていきます。

子供はまだ人生を充分に経験していない、出家者は既に人生を超越しているという理由から火葬はされず石を付けて川に沈めるそう。

ここで火葬されその遺灰をガンジス川に流すことで、あらゆる罪が清められ輪廻から解放される。

こんな言い伝えがあるから、どんな悪事を働こうがいずれ許されるという考えで、調子に乗って悪い事ばかりするのではないだろうか?

せめて罪を犯した者は、生きたまま焼かれないと罪は清められないとかにしてほしい。

パンチガンガー・ガート

5つの河川が合流する伝説の地点「パンチガンガー・ガート」。

「パンチガンガー」というのは「5つの川」という意味になります。

こちら側のガートまで来る人はあまりいないので現地の人も少なく静かで穏やかな雰囲気。

しつこい客引きや悪徳人にうんざりした時の逃避先におすすめ。

このガートには、10月になると死者が迷わず帰ってこれるように、目印となる灯篭を付けた竹竿が沢山掲げられます。

1月時点でもまだたくさん残っていました。

おわり

南端のアッスィー・ガートから北のパンチガンガー・ガートまで歩いて2時間ちょっと。

バラナシでは中心部の火葬場周辺が観光のメインにになるかと思います。

暇なときは散歩がてら他のガートを見てみるのも良いかもしれません。

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