こんにちわ。わらびです。
バラナシでは、沐浴したりナマステする以外にもガンジス川の遊覧観光も人気です。
ガートで沐浴する人々、立派な宮殿や火葬場の様子。
川沿いに広がるインドらしいカオスを川の上から見ていきましょう。
ガンジス川の遊覧ボート
バラナシの遊覧船といえば対岸に渡るシンプルなものから、夜に船上からプジャ―を見るクルーズまで様々あります。
そんな数ある船の中から今回私が利用したのは、ふたつの火葬場の間を往復する、40分くらいのもの。
聖なるガンガーからバラナシの街を見ていきます。
ボート乗り場はどこ?
遊覧船乗り場はガート沿いにいくつかありますが、最もメジャーなのは、夜にプージャーの行われる「ダシャーシュワメード・ガート」。
ここから直接火葬しているのを見学できる「ハリシュチャンドラ・ガート」へ遡り、そこで下流に転換し最も有名な火葬場の「マニカルニカー・ガート」へ向かいます。
ガートに行くと客引きが声をかけてきます。
当然悪いインド人も多くいるので料金の事前確認は必須。
事前に確認したところで、あとで高額な料金を請求されることもあるけどそれはもうどうしようもない。
ボートのタイプと料金
自分の利用した遊覧船の料金は100Rs=170円。
正直相場が分からないのですが、他のインド人たちも同額を支払っていたので正規料金なのだと思います。
だいたい30人乗りで、人数が集まり次第出発します。
ここは悪徳インド人の多いバラナシ。外国人だとかなり吹っ掛けられるのですが、料金を聞いてみたらいきなり正規の金額を提示され正直ビックリ。
悪徳インド人だらけのバラナシでこんなことになるなんて驚嘆である。
他にも手漕ぎの船を貸し切るタイプのものもするもあり、そちらは一艘で1,000Rsと言われました。
世界の歩き方に乗っていた料金相場以下の通り。
- 5~10人乗り、600Rs
- 1~4人乗り、400Rs
おすすめの時間帯
ガンジス川のボートツアーにはおすすめの時間帯というのがあり、それは日の出前と夕暮れ時。
まあ日の出と夕陽は綺麗らしいですよね。
見れなかったので分からないんですけど。
私が訪れたのは1月。
冬の北インドは大気汚染が世界最悪といわれるほど酷い。最悪である。
更にはこれに霧も混じるので視界が悪く、日中でもずっと視界が悪い。
朝だと霧が出ているので毎日こんな感じ。視界が100mほどしかなく朝日どころではありません。
冬休みにバラナシに行く人は朝日と夕陽を見るのは諦めてください。
ガンジス川遊覧
出発点のガートに着いたら、大量に遊覧船が停まっている中から適当に選びます。
今回利用するのはコチラ。
ちょうど戻って来たばかりで、日本人が何人か乗っていたので信用できそう。
案の定、特に吹っ掛けらりたりすることなく正規料金で乗れました。
どうでもいいけど、5年前はここから対岸へと渡り、その先で沐浴し現地の人たちと一緒にナマステしてきました。
今回は寒くて川には入れそうにないので、優雅に汚い川の上を遊覧します。
出発してからしばらくすると一艘の船が近付いてくるがこれは遊覧船相手にカモメのエサを売るボートでした。
「川の上でカモメのエサを売るお仕事」
文にするとちょっと訳の分からない内容になってしまいますが、インドに行くと本当にいろんな商売があるんだなと思い知らされます。
バラナシはデリーを目指すカモメたちの中継地点。これは冬にしか見れない光景なんだそう。
エサを持っていると鳥が群がってきます。
川沿いに広がる宮殿。
18世紀になり、ガートが石造りに整備されると、各地のマハラジャたちが競うように眺めの良い離宮を立てました。
ホテルとして利用されているものも多くあります。
日中でも常に視界がうっすらしている。霧なんだか大気汚染なんだか、はたまたその両方か。
酷い時ではパンデミック映画のように道行く人々が嗚咽し地獄みたいな有様。
人間が生きていくには過酷な環境に思えますが、この状況下でもインド人は老人になるまで生きれるんだからシンプルに凄い。
1月ほど前に訪れたマラウイのリコマ島なんて老人全然いなかったのであっちの方が遥かに過酷だったのでしょう。
実際飯なんてまともに食べれたものではなかったし。
対岸は広い砂浜のようになっているのでラクダがいたりします。
他の船やガートで沐浴する人々、対岸のラクダを眺めながら船はガンジス川を進む。
バラナシ最大の火葬場「マニカルニカー・ガート」。
ここの近くの路地を歩いていると、この火葬場へ運ばれていく遺体を何度も目にします。
近付くと本当にたくさん悪いインド人が声をかけてきます。
全員ガン無視ですけど。
あまりのクズの多さに辟易する。
騙す、奪う、盗むという行為をあまりにも普通に行うインド人。
タオルや飲み水を奪われカバンを漁られたりと、大した被害ではなくともインドでの盗難が未遂も含め一番多かったです。
というかインドでしか遭っていないな、そういえば?
ガートまで降りれるのは遺族だけなので、関係のない観光客は川の上から火葬している様子を見るのが人気。
別のガートで火葬している様子を見たことがありますが、係の人が竹の棒で遺体を乱暴に突いて崩したり、体勢を起こした際に背中から肋骨が丸見えになっていたりと中々にショッキング。
それを遺族の前でやるというのだから…
火葬場では24時間止まることなく火葬が続けられます。そのためとんでもない量の薪も備蓄されている。
ヒンドゥー教では、燃え終わった灰をガンジス川に流すと輪廻から解放されると信じられています。
インド人もこんな国にはもう生まれてきたくは無いのでしょうね。
火葬場付近は常に火が燃えているので暖かく、実は暖を取るのにはちょうど良い。
人を焼いている炎といえ、変な匂いとかもなくある程度距離を取れば結構心地よかったりもします。
冬は洗濯物を乾かすのに利用している地元の人もいます。
おわり
火葬場を見たらあとは出発点の場所まで戻ってボートトリップはお終い。
料金もそこまで高くないし、川に入ってナマステするのに抵抗があるという人はボートでの遊覧がおすすめ。