南エジプトに広がるヌビア地方、アスワンの観光スポット6選【酷暑】

こんばんは!わらびです。

カイロルクソールと順当にナイル川を南下しお次はアスワンへやって来ました。

ここら辺はエジプトでも夏季は特に厳しい酷暑地域であまり観光には向いていません。

スマホに常に警告が表示される中、頑張って観光してきたいくつかのアスワンの観光スポットについて紹介していきます。

アスワンへのアクセス方法
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この記事の情報は2023年8月時点でのものになります。

ヌビアの土地アスワン

エジプト旅行ではカイロルクソール、そして最後はアスワンという風にナイル川を南下するコースが定番中の定番。

世紀の大工事で有名なアスワンハイダムや水没を免れたイシス神殿、アブシンベルへのアクセス起点にもなる都市です。

この地域から南に1000kmにかけての地域は古くから「ヌビア人」と呼ばれる民族の地域で、今でもアラブ人とは違った顔だちの住民が多く住み、アスワンからナイル川を挟んで西側の地区はヌビアと呼ばれています。

スーダンが近いということもあり難民がしつこく付きまとってきたり、突然空き瓶を投げつけられたりまあまあ野蛮な地域なので注意が必要。

夏は超高温!

アスワンはエジプト内でも特に暑い地域で、8月の気温は40℃を超えるのが当たり前。

屋外でスマートフォンを使うと一瞬で高温注意の警告が出るほどで、夏場の観光には全く向いていない地域です。

アスワンからさらに南にあるアブシンベルも本来であれば40℃以上の高温地域なのですが、現在はある理由からそこまで暑くなく、気温は高くても35℃程度となっています。

もし夏に行くのであれば、アスワン観光はほどほどにアブシンベル観光をメインにするのも一つの手かもしれません。

アスワンの観光スポット

アスワン観光ではナイル川に浮かぶイシス神殿、ここを起点としたアブシンベル観光というのがメインになるかと思います。

上記以外だと西岸のヌビア村や中洲のエレファンティネ島などアスワン全体に見どころが散らばり、アクセスが面倒なところばかり。

私のように、軍人以上の体力でもない限り、夏はおとなしくタクシーを使わなければ命を落としかねません。

アブシンベル神殿

ラムセス2世によって建設された「アブシンベル神殿」。アスワンから日帰り観光するというのが一般的です。

この神殿は、アスワンハイダムの建設によってダムの底に沈む予定でしたが、この人類史において貴重な遺跡を守るためにユネスコの協力のもと資金や移設方法のアイデア、技術が募られ、1000個以上のブロックに切り分けられ60m上に無事移設されました。

この世界の注目を集めた一大プロジェクトの結果出来上がったのがかの有名な世界遺産というのは割と有名な話。

貴重な遺跡が守られた一方で、アスワンハイダムによって作られた巨大なナセル湖は大規模な気候変動を引き起こしています。

夏は蒸発した水が太陽を遮り季節外れの雨、塩害による農地破壊などエジプトにとっては大きな痛手となっているようです。

営業時間・5:00~18:00
18:30~、19:30~の二回光と音のショーが開催
入場料・415EGP

イシス神殿

聖なる島、フィラエ島に作られた過去を持つ「イシス神殿」。

この神殿もアブシンベル神殿と同じくダムの底に沈む運命にありましたが、隣のアギルキア島への移設が行われました。

フィラエ島はエジプト神話でホルス神が誕生した伝説の島で、現在はホルス神殿のあるアギルキア島の方がフィラエ島と呼ばれています。

島へのアクセスはボートで行い、料金は一律200EGPの公定料金となっています。

それでも外国人に対してぼったくりを働こうとする悪い奴もいるので注意。もしいた場合は入り口のスタッフに報告しましょう。

営業時間・7:00~17:00
入場料・300EGP
島までのボート代・200EGP(複数人でシェア可能)

切りかけのオベリスク

石切り場に残された「切りかけのオベリスク」。

このオベリスクは高さは42m、重さは1168トンと推定され、もし完成していたらエジプト最大の大きさとされています。

岩には小さな溝がいくつも彫られた跡があり、この溝に木の楔を差し込み水をかけると、木が膨張し岩が綺麗に割れるそうです。

実際に岩が割れた痕跡が残され、どれも木を差し込んで割れたとは思えないほど綺麗な仕上がり。

古代の石の切り出し技術が学べる意外と楽しいスポット。

  • 営業時間・7:00~16:00
  • 入場料・120EGP

岩窟墳墓(貴族の墓)

西岸の船着き場の近くの丘の上にある「岩窟墳墓群(貴族の墓)」。

古代エジプトからローマ支配時代にかけての遺族の墓で、公開エリアの保存状態はあまり良くはありません。

丘を登って左側、サレンプゥト2世とヘカイブの墓は壁画もしっかりと残されています。

保存応対の良い墓には常に鍵がかけられ、中に入るにはバクシーンが必要。

  • 営業時間・8:00~18:00
  • 入場料・100EGP
    • (鍵のかかった墓を見る場合は50EGPほどのバクシーンが必要)

ヌビア村

岩窟墳墓側のヌビア村
カラフルな方のヌビア村

アスワンからナイル川を挟んで西岸の地区は「ヌビア」と呼ばれる地域で、ヌビア人の絵が描かれた民家が有名です。

意外と知れていませんが、西岸にはふたつのヌビア村が存在し、ひとつは岩窟墳墓群から北側の村。

もうひとつはSNS映えすることで有名で、アスワンロウダム側からアクセスする「Nagaa Suhayl Gharb」というエリア。

アスワンでヌビア村といえば、大抵は岩窟墳墓群側のヌビア村のことを示しますが、おそらく観光客の目当てのヌビア村は南の方のカラフルな方。

間違って北側の方に行ってしまう人がかなり多いので注意。

コム・オンボ神殿

アスワンから北に50km。日帰りで観光可能な距離にある「コム・オンボ神殿」。

エジプトに作られた神殿の中では非常に珍しい神殿で、ホルス神とソベク神、ふたつの神に捧げられた神殿のため神殿全体が二重構造で通路や至聖所が二つ設けられています。

ジョジョの奇妙な冒険3部でポルナレフとアヌビス神の対決の舞台にもなっている場所なのでファン必見!

おわり

アスワンのあるエジプト南部の地域は酷暑地域。夏の日中は常に40℃を超え、あまりにも暑すぎるので当初より予定を大幅に変更し数日は休息することに。

ただでさえ電力が不安定な夏のエジプト、ホテルにいても停電するというのもしばしば。

軍人以上の体力を持った私でさえキツイと感じるほどなので、一般の方は夏に行くのは控えたほうが無難。

ただし、アブシンベル周辺は気候変動の影響で比較的涼しいので、そちらに行くというのはありかと思われます。

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