こんばんは。わらびです。
タージ・マハルといえば、インドを代表する超有名観光地で、知名度はエッフェル塔や自由の女神、シドニーのオペラハウスらに並び世界トップクラス、もはや知らない人はほぼいないと言っても過言ではないでしょうか?
そもそも、インドといえばタージ・マハルというイメージを持っている人も多いかと思います。
実は、4年前にインドを訪れた時、バラナシから列車で来る予定だったのですが、その際間違ってムンバイ行きの列車に乗ってしまったので行くことは叶わず、今回は4年越しのリベンジとなります。
- デリー
- アーグラ
- ジャイプル
- ダージリン・シッキム
- ハイデラバード
- ハンピ
- バダミ
- オーランガーバード
- ムンバイ
- アーメダバード
- パリタナ
- ウダイプル
- ジョードプル
- ジャイサルメール
- アムリトサル
- コルカタ
- ブッダガヤ
この記事の情報は2022年12月時点でのものになります。
もくじ
世界一有名なお墓「タージ・マハル」
「タージ・マハル」は、ムガル帝国5代目皇帝シャー・ジャハーンが妻のムムターズ・マハルのために作った霊廟で、1632年から20年の歳月をかけて建設されました。
つまりタージ・マハルの正体は「お墓」ということ。
これほど立派なお墓が作られた理由はシャー・ジャハーンの妻への愛。彼は愛妻家で遠征先にも妻を伴うほどでした。ですがそれがきっかけで、遠征先で出産したムムターズ・マハルは産褥熱のため36歳の若さで亡くなりました。
愛する妻を失った皇帝の悲しみは深く、国民に2年間の喪に服すことを命じるほど。そして喪が明けると世界各地から職人を集めヤムナー川のほとりにタージマハルの建設を開始しました。
デリーのフマユーン廟をモデルにして作られた霊廟は、東西に設置されたモスクと迎賓館、庭園を含めある一部を除き完全な左右対称になっています。左右対称であるが故に面白い不具合なんかもありますがそれは後程紹介。
「タージ・マハル」として世界遺産に登録
インド一高い?タージマハルの入場料
タージマハルの入場料といえばインド一高いとも言われ、この高すぎる料金にしり込みしてしまい観光をためらう人もいるほど。
インドの物価上昇に伴い、様々なものの値段が年々上がり続けていますが、タージ・マハルも例に漏れず、どころかその筆頭株と言ってしまっても差し支えないほど。
他の観光地の料金は2,3年は据え置きなのに対し、何故かタージ・マハルの入場料は毎年のように上がり、とうとう2000円を突破してしまいました。
私が訪れた2022年の12月は1350ルピーでしたが、確か2018年は1000ルピーだったような気がします。
それに対し、インド人の入場料は未だに100円以下と20倍以上の格差。
これに対して色々文句を言っている人も多いようですが、そもそもインドの観光施設の多くは彼らの払った税金で運営されているので、何の税金も支払っていない外国人観光客が高い料金設定なのは妥当かと思います。
コロナで大打撃を受けた多くの観光業、高いだなんだと言わずお金を払えるくらい懐も心にもゆとりが欲しいものであります。
タージ・マハル観光は早朝がおススメ
タージ・マハル観光でおススメの時間帯といえば、早朝の日の出の時間。
徐々に登ってくる朝日に照らされ輝く白亜のタージ・マハルは一度見たら忘れられないような神秘的な姿をしている……
らしいです?
という訳で私も早朝に見に行ったのですが…
なんじゃこりゃ??
まだ朝日が出る前に到着し待っていたんですが、濃い霧のようなものが。
上の画像は南門から撮ったものなのですが、200mほど先にあるタージ・マハルの姿が霞んでしまっていました。
嫌な予感がしつつも日の出を待ち、そして…
うーん、コレはどうなんだろう?
うっすらオレンジ色に照らされていますが、そこまでではない気もします。
この時のアーグラは大気汚染が非常に深刻化していたため空には常にガスがかかった状態、おかげで太陽光が遮られこんな有様でした。
また、タージ・マハル周辺の宿泊施設では屋上からタージ・マハルが見えるというのを売りにしていますが、泊まっていたホステルからも当然のように全く見えず。
この汚え空気がタージ・マハルを見えなくするだけではなく、本体の劣化を早めるなど深刻な悪影響を与えているそうな。
遠くからでは薄ぼんやりしていましたが、近くて見るとこの通り。しっかりとオレンジ色に輝いて見えます。朝日の当たる東側は特に綺麗。
門にあしらわれたチューリップとその周りに書かれたアラビア文字。
分からん。
タージ・マハルで唯一左右非対称の場所
左右対称で完成したタージ・マハル。
もともと内部には、ムムターズ・マハルの棺だけが設置されていましたが、シャー・ジャハーンの死後、彼の棺もここに設置さたため左右非対称になってしまいました。
中に入ると大きさの異なる二つの棺が設置されていて、大きい方がシャー・ジャハーンでもう片方がムムターズ・マハルのもの。
内部は写真撮影が禁止されているので画像はありません。
左右対称がゆえに起きた不具合
タージ・マハルの両脇には、入り口が霊廟を向くようにして設置されたモスクと迎賓館があります。
赤砂岩で作られタージ・マハルと同じく白いドームが取り付けられた二つの建物は左右対称なので全く同じ造りになっていますが、それゆえに大きな欠陥を抱えてしまっているんです。
西側は設計上モスクとしてちゃんと機能しているのですが、東側の場合、礼拝者がメッカとは逆側に向かってお祈りしなければならなくなり、これがイスラム教の教えに反するため、祈りの場として使われず迎賓館と呼ばれるようになりました。
冬のタージ・マハルはあまりお勧めではないかも
タージマハルの裏手にあるヤムナー川。
そして南門。
南門からのタージ・マハル、
インド観光で最もおススメとされるのが11月~2月。
気温も暑くなく雨も降らないので観光しやすいとされているのですが、一方で秋に収穫された穀物の藁焼きや屋外の焚火で暖を取る人々、乾燥し滞留しやすくなる空気などなど…
原因は挙げればきりがありませんが、冬のデリーやアーグラは世界で最も大気汚染が深刻な地域となります。
視界が悪くなるだけではなく健康にも悪影響があり、街中でも多くの人が咳き込み苦しそうにしています。毎年これで多くの方が亡くなるそうです。
とにもかくにも大気汚染のせいで視界が遮られ、少し距離を置くとほとんど見えなくなってしまいます。正直、4年越しの念願が叶うと期待していただけにこれにはがっかり…
全くテンションが上がらず、あまり写真も撮らずにタージ・マハル観光はお終い。
冬のインド観光は、あまり暑くなく雨も降らない反面一年で最も大気汚染が酷い時期なので一長一短。
観光で役立つ電動シャトル
タージマハルの東西ゲートに通じる道は一般車両の乗り入れが制限されているのですが、そんなときに役立つのが無料の電動シャトル。
東側の電動シャトルは、チケット売り場から付近と「Taj mahal eastern Gate parking」という場所を行き来しています。西側はチケット売り場付近から南西のゲートの間を行き来していますが、距離にして500mも無いので大半の人が歩いていました。
インド人は20ルピーかかるそうですが、外国人の場合は無料で使用可能。ただしキャリーケースなどの大きな荷物がある場合は外国人であっても20ルピー払う必要があります。
基本情報
名称 | タージ・マハル |
住所 | Dharmapuri, Forest Colony, Tajganj, Agra, Uttar Pradesh 282001 |
営業時間 | 7:00~17:00 金曜休み |
料金 | 1350ルピー(2150円) |