こんにちわ、わらびです。
アムリトサルの次は陸路でパキスタンへと入国する予定。
そこで越えることになるのがワガ国境なんですが、今回は一足先にここで繰り広げられる男たちの熱き戦い、もとい国境の閉鎖セレモニーを見に行きます。
印パ国境で今も続く兵士たちの睨み合い…
なんか危険な感じで言ってますが、要は言いようですよね。
- デリー
- アーグラ
- ジャイプル
- ダージリン・シッキム
- ハイデラバード
- ハンピ
- バダミ
- オーランガーバード
- ムンバイ
- アーメダバード
- パリタナ
- ウダイプル
- ジョードプル
- ジャイサルメール
- アムリトサル
- コルカタ
- ブッダガヤ
白熱のワガ国境
インドとパキスタンはカシミール地方の帰属問題を発端に、幾度となく衝突を繰り返してきた歴史があります。現在は、かつてのような大きな衝突こそありませんが、依然として小競り合いで死者を出す位には険悪な関係です。
1000km以上に渡って国境を有する両国ですが、開かれているボーダーはたったの一カ所。
それが「ワガ国境」。
……長く争い続けるふたつの国。
その国境では、男たちの意地をかけた熱いにらみ合いが繰り広げられていました。(女性もいるヨ♪)
ワガ国境の閉鎖セレモニー
ワガ国境では、毎日夕方の国境閉鎖時間になると、両国の兵士によるパフォーマンス合戦が行われています。
対立しあう国同士の国境と聞くと危険なイメージや厳重警戒されているイメージがありますが、ここはモロ観光地化されて全然危険ではありません。
何なら、アムリトサルでは黄金寺院と並ぶ有名な観光地。
季節によって閉鎖セレモニーの時間は前後するので確認を忘れずに。
ワガ国境までの行き方
ワガ国境まで行くのにいくつか方法はありますが、私が利用したのは「Hop On Hpp Off」によるバスツアー。
おそらくこれが一番確実な方法かと思います。
バスは2階建てのヨーロッパなどでよく見るタイプの観光バスです。名前も一緒。
上のマップの広場の西側にバスが停まっていてその前にチケット売り場があります。
私が訪れたのは2月、冬のセレモニーの開始時間は16:30分からでした。
バスは14:00時出発で、15分前集合。みんな普通に遅れていましたけど。
料金は350ルピー
周辺で国境までの乗り合いタクシーが客引きをしていましたが、バスと同じ料金でした。
会場へ持ち込める物
ワガ国境は観光地であるものの、場所柄ゆえに警備上の都合上持ち込める物は限られています。
基本的にバッグは持ち込み不可。手ぶらでの入場になります。
私が会場に持ち込むことが出来たのは以下の通り
パスポートは必須です。ないと入れません、絶対忘れないように。
一眼レフは何の問題もなく検査でもスルーされました。
閉鎖セレモニーの様子
渋滞を抜けて国境に到着したのが4時前。
バスを降りたら駐車場から国境まで少し歩きます。
そしてこれがセレモニーの舞台となるワガ国境!
なんかホテルみたい。
外国人はゲートを過ぎたら左側の専用席に案内されます。
セレモニーの開始までは一般人によるフラッグパフォーマンスが行われます。
参加できるのはインド人の女性と子供のみ。パフォーマンスは旗を持ってゲートの手前まで行き戻ってくるというもの。
一般人が国旗を持って走っていると、抗議デモとか独立運動みたい。
一方その頃、パキスタン側からは続々と越境者がやって来るのでした。
さらにその向こうでは、パキスタンの兵士たちがセレモニーの最終確認中。
この温度差。
いよいよセレモニーの開始。
この方がインド側のセレモニーを取り仕切るお偉いさん。多分少佐。
セレモニーが始まると、まずは旗を持った女性兵士の行進。
そのはるか後方、パレードの主役たちが待ち構えています。
次々と兵士たちの準備が整いこれよから本格的になっていきます。
少佐のマイクパフォーマンスにより観客のボルテージはますます上がる。
煽る少佐。
湧き上がる観客。
まだ準備中のパキスタン兵。
パキスタン側の準備も整い、これから相手に中指立てたりガンつけ合うパフォーマンス合戦が始まります。
一度閉じたゲートを再び開き兵士たちが続々出撃
ひとりずつ前に出てお互い息を合わせて煽り合い。
衣装も合わせているし、この人たち実は結構仲が良いのでは?
普通に連絡先とか交換してそう。
インド側からだと見えるのはパキスタン兵のパフォーマンス。
目力が凄い。
多分インド兵も同じように目をひん剥いて相手を睨みつけているのでしょう。
パキスタンの兵士がこうすると、
インドの兵士がこうする。
絶対仲いいよね?
インスタの相互フォローくらいなら確実にしているに違いません。
30分ほど仲の良さげな煽り合いをし、最後にどちらか一方の国旗が上にならないようにゆっくり下げてセレモニーはお終い。
仲の悪いインドとパキスタン。近年は膠着状態のにらみ合いが続いていますが、ここでは血の流れない平和な睨み合いが行われていました。
おわり
敵対する国同士の兵士たちが連携を取り合って一つのパフォーマンスを行う。
そう!この協力する姿こそがインドとパキスタンの明るく平和な未来をこう…、アレしてほにゃらら~…、みたいなそういうまとめ方をしたかったけどいい言葉が見つからない。
言いたいことは分かるよね。
みなまで言わせないで頂きたいものである。