スペイン巡礼フィステーラの道、大地の果てフィステーラに到着!

こんにちわ、わらびです。

長きにに渡って繰り広げられてきたスペイン巡礼。

それも今回でとうとうラスト、フィステーラ到着。これにて一件落着…

と、いきたいところですが、本当の終わりは0キロポストの標識があるフィステーラ岬。

63日目は、ムシアからフィステーラへと行き、本当のラストはまた次の日となります。

長期連載の漫画のようにやたら展開を引っ張ていますが、特に何か劇的なクライマックスがあるわけではありません。

ご了承くださいm(__)m

フィステーラへの道のり

巡礼62日目。

今日で最終日である。

厳密には、今日行くのはフィステーラまで。

巡礼の本当の終わりとされるフィステーラ岬には次の日行く予定なので、実は終わりでないという。

それでも大荷物を抱えて歩くのは今日までなので、ほぼ終わりと言っても良いのでしょう。

ほぼ終わり…

終わりか終わりでないかで言えば、全然終わりではない。

例えば、

「埼玉に住んでいるけど、東京との境の近くに住んでいるので、ほぼ東京ですね」

みたいなことを言う人がいたとしよう。

言葉巧みに自らの居住地を格上げしようとしているが、埼玉と東京の境の埼玉側なので、どう考えてもそれは埼玉だ。この理屈だと、練馬区民が埼玉県民になってしまうので要注意。

どれだけ東京に近かろうが埼玉県民は埼玉県民であるように、いくら終わりが近かろうがまだ私の巡礼は今日では終わらない。

埼玉県民の居住地詐称を戒めに、最後まで気を抜かずに歩き抜こうと思います。

まだ薄暗いムシアの街を後にフィステーラへと向けて出発。

まだ静かな街に響く波の音が心地よい。

街を出て3kmほどは海沿いの道を歩き、その後山道へと至る。

たった3kmだけど今まで歩いてきた中では唯一の海沿いの道。

北の道ではずっと海沿いを歩くそうだが、もし次の機会があれば、案外そっちの道を歩くのも悪くないかもしれない。

多分ないけど。

短い海沿いの道を抜けてアップダウンの激しい山道へ。

今さらこの程度の道、苦労は無いに等しい。

だがやはり肩が痛い。

思えば、

1600km以上の距離を25kg、たまにそれ以上の重量の荷物を担いで歩いて来た。

普通の人間では数キロ歩くのも困難だろうし、仮に歩けたとしても数日で不可に耐えきれずどこかの骨が折れるとか、足の裏の皮が全部剥がれるぐらいなりそうなもの。

訓練を積んだ軍人でも20kgに満たない重量で10kmやそこら歩くだけでも音を上げるそうですね。

一方私は、山道を平地と変わらないペースで駆け抜け、どんな悪路もものともしない。酒を飲み、山を小走りし、歩き終わったと思いきやランニングに出かける。

規格外もいいところだし、これでも運動不足気味という…

しつこいようだが、もはや「普通の人間」にカテゴライズすることは決してできない。普通という枠組みから大きく外れた人間のバグか何かなのでしょう。

昔から色んなことで異次元の成果を出してきたので今さら驚くことでもないけど。

逆に言えばこれだけの事をしていて、「肩が痛い」で済むという…

でも一番凄いのは、こんな無茶苦茶な行軍でもびくともしないオスプレーのバックパックだと思う。

前に掛けているノースフェイスのバックパックはクッション部分が擦り切れて無くなったというのに。

もう3年くらい使っているのに、オスプレーって本当に凄い。

いよいよフィステーラが近付いてきました。

なんとなく、今一度巡礼を振り返ってみよう。

……

ろくに下調べもせず、大荷物とともに始まった前代未聞ともいえるスペイン巡礼。

ル・ピュイの道では宿の予約が必要とは知らず、最初の数日は宿の確保に少し苦労しました。

フランスでは歩くペースもアホみたいに早いので着いてこれる人もいなかったし、知り合いはほとんどできませんでした。

周囲の巡礼者たちからは、「とんでもないヤツがいる」といった感じでちょっとした有名人になっていたみたいです。

幾度となく雨に降られ泥だらけの悪路を歩き、連日山を越え、それでもついには疲労を感じることは無く、足にはマメのひとつすらできずきれいなままサン・ジャン・ピエ・ド・ポーに到着。

達成感というものがまるでなかった。

フランス人の道に入ってからは頭のおかしさが加速し、ピレネー山脈を越えたあとにランニング。スペインに入ってから酒が安く手に入るということもあって、歩いてる最中は酒を手放せなくなる。

肩の痛みを和らげる鎮痛剤などと嘯き、自分と痛みをごまかしてずっと飲んでいた。歩くのに支障ない程度の量しか飲んでいないので結局痛みは和らぐことは無かった。

巡礼宿に着いた後も酒浸り、毎日ビール3ℓとワインボトル1本ほど飲んでいました。

パエリアやアヒージョ、生ハムチーズなどスペイン料理もよく作るようになり、料理のレパートリーが増えたのはこの巡礼を通して一番良かったこと。

スペインに入ってからは、スペイン人をはじめとした南米などのラテン系のテンション高い人が多く、知り合いが何人か出来ました。

しかし、うるさいグループなどがちょくちょくたので、彼らと一緒の宿になりたくなくて一気に2日分近い距離を進み引き離すことも何度かありました。

そうなると必然的に、知り合った巡礼者よりも先に進むことになるのでそれっきりというのが何度かあった。

でもこれはしょうがない。知り合いと過ごす楽しい時間よりもストレスフリーの方が大事。

それと、韓国人巡礼者も多く、みんなよく自分に話しかけてくれました。一人として名前は覚えることはできませんでしたが。

思い返してみると、普通の人間の感覚は分からないにしろ、意外と孤独ということは無かったのである。

山を抜け、海がちらっと見えてきました。

あと少しでフィステーラに到着です。

とうとうフィステーラに到着。

なるほどね…

特に感慨深いとかは無い。

私は物事を始めるきっかけに何か理由を求める人間ではないので、なんとなく面白そうという理由で始めた巡礼。

深い理由も無いし、並外れた肉体スペックのお陰で苦難を乗り越えたような達成感も無い。

海外で出会う日本人の多くは、巡礼に限らず世界一周などにも、昔からの夢や自分探しといった、やたらとそれっぽい意味や理由を付けがち。

夢だ自分探しという割には中身が空っぽだったり、何も成し遂げていないのに、あたかも何かを成し遂げたかのように振舞う。飛行機やバス、鉄道などあらゆる交通機関を使い世界一周達成とは何ぞや?

皮肉なことだが、何かを成し遂げた人間というのは本来自分のような人間を指すのでしょう。

当の本人には自覚も達成感も無いけど。

なんかまとめっぽいこと書いていますけど、厳密にはまだ終わりではないし、そもそも長い海外旅行の道半ばなのでまだまだ色んな所へと行きます。

2ヶ月に渡るスペイン巡礼。疲れはしなかったけどクソだるかったのでもういいや。

二度とやらない。

移動距離

見出し

ムシア→フィステーラ:28.6km
総移動距離:1,637.2km

巡礼宿情報

宿情報
名前Albergue Por Fin
住所Rúa Federico Ávila, 23, 15155 Fisterra, A Coruña, スペイン
料金ドミトリー、20ユーロ
設備WiFi、自炊可能なキッチン

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わらび
「旅」という言葉が意識高い気がするので嫌いな長期の旅行者です。たまに有益な情報を発信する可能性があるのでお見逃しなく! 実は複数の言語ができるなど無職だが意外とスペック高め…?