こんにちわ、わらびです。
海外旅行をする中でいくつか気が付いたことがあり、その内のひとつが
海沿いの街で食べるシーフードが一番美味しい
ということ。
もはやこれは真理です。
砂漠の街シワを離れ、エジプトでは最後となるアレクサンドリアにやって参りました。
地中海を臨むエジプトの港湾都市。
漁業も盛んに行われているこの街に来たらシーフードを食べに行くしかありませんよね?
ちなみに今回でエジプト観光はおしまいになります。
エジプト観光の最後
シワからやって来たアレクサンドリア。
この街には3日滞在し、その後カイロへ戻りピラミッドを見てエジプト観光は終わりという予定でしたが、とある事情によりエジプト観光はアレクサンドリアでのシーフードレストランで終了します。
悲しいかな。
アレクサンドリアの名店「Abo Noura」
アレクサンドリアでシーフードレストランが集まるのは海沿いのエリア。
特にカーイト・ベイの要塞がある「ラース・アッティーン|راس التين」周辺には観光客向けのレストランが多く集まっています。
高いし味も普通なことが多いからできれば観光客向けのお店には行きたくない。なるべく、地元の人たちも通う美味しい名店的な場所に行きたい。
そこで見つけたのがこのお店「Abo Noura」。
ラース・アッティーンの中心からは外れ、お店の前に客引きもいなければメニューも出されていない。
一見しただけではレストランかも怪しい見た目。
しかし、それでも客が来るということは、それだけ美味しく値段も手ごろなのでしょう。
きっと。
何やかんやで美味しい店を見つける嗅覚に関してはかなり優れているので心配は全くありません。
お魚選び
このお店に限らず、アレクサンドリアのシーフードレストランでは店頭のショーケースから何を食べるか決めます。
ショーケースにはその日の朝に水揚げされた新鮮な魚介類。
もちろんお目当ては大好物のエビ。
自分の一番好きなものがケースの一番端っこに置かれているのは少し解せない。
私はシーフードレストランに来たらエビ以外絶対に頼まない…、というのは大げさだけど基本的にエビしか頼まない。
とりあえずここでは500gくらいいっちゃいましょう。
エビしか頼まないとか言いつつ、店員さんがおすすめしていたのでついでにイカも注文。
食べる物を決めたら調理法もここで聞かれ、調理法はグリルかフライ。多分他にもソースかけたりいくつかあります。
エビはグリル。イカはフライで注文。
店内へ
店内に入り2階へ向かうと、階段にはここを訪れた著名人か誰かの写真が何枚も。
誰一人知らない。
時刻は午後1時。
ちょうど昼食時の時間帯ですが、他に客がいません。落ち着いた雰囲気でゆっくり食事できそうです。
着席するとまず、サラダやフムス、パンが運ばれてきました。
これは予想外。これからエビ500gとイカこれから食べるというのに…
フードロス問題と真摯に向き合う人間としてこれは食べきれるのか心配である。
1品目、エビのグリル
まず1品目。
大好物のエビのグリル。串焼きスタイルで御座います。
で、なにより…、エビ500gってこんなに多いの?
10匹くらいかと思っていたけどどう考えても多い。
数えてみたら全部で19匹。
一気にこれほどの量のエビを食べるなんて人生初。
まあ大好物なので幸せ。
スパイスを混ぜ込んだ塩とディルをまぶしてグリルされた地中海のエビ!
グリルされたことにより薫り立つエビの良い匂い。
薄赤い半透明の殻は背中部分が開かれ、そこからぎゅっと旨みの詰まった白い身を覗かせる。
これは素晴らしい。
故郷の家族たちにもぜひ食べさせてあげたい。家族のみんながエビ好きかは知らないけど。
味付けは気持ち濃い目ですがそれに負けないくらい強いエビの甘みと旨み。噛めば噛むほど甘みが引き立ちエビの香りが広がる。
この美味しさなら19尾程度さしたる問題ではありません。何ならもう10尾ほど食べても問題はなさそうです。
エビとお酒は別腹。
ところで、私はエビが大好物だが、エビチリやエビフライなどの衣が付いている料理は嫌いな食べ物にカテゴライズしています。
エビには衣など何も挟まずダイレクトにかぶりつきたいのです。
エビを偏愛して止まない私からすると、食感を損なう衣なんて邪魔者でしかないのです。
2品目、カラマリのフライ
2品目のイカのフライ。
イカは英語で「スクイード」ですが、地中海沿岸地域でイカ料理のことはイタリア語のほうの「カラマリ」と言うそうです。
カラマリの味は、弾力と下味がしっかりと付いたサクサクの衣。
下味がしっかりしているので何も付けずそのまま食べることができます。例に漏れずこちらも噛めば噛むほど甘みと旨みが染み出してきます。
エビもそうだけど何で甘みがあるんだろう?
不思議。
さあこれから本格的に食べ進めようという時に何故か分からないけどピラフまでやって来ました。
エビ19匹。イカ1杯。サラダ、パン、フムス、ピラム。
どう考えても過剰。
正直に言おう。
食べきれない。
食後の異変
エビとイカをたらふく食べて大満足。
パンとサラダは食べきれないので残してしまいました。
フードロス問題に対して常に真摯な態度で臨む自分にとってこれは痛恨の極み。
食事を終えて席を立ちあがると異変が。
…、腰が、腰が痛い。
何だこれ、まさかエビアレルギー?
しかしこれには覚えがある。過去何度か経験したことのある痛み。
そうですね、腰痛ですね。
何故か分からないけど、食事をしていた1時間くらいの間に腰痛を発症してしまいました。
レストランからエビのように腰を曲げぴょこぴょこ変な歩き方をしながらホテルに帰り、その後も一向に快方に向かわず。
痛みが酷く部屋からまともに出ることができません。
観光に出かけてもおそらく途中で力尽き、悪いエジプト人の餌食になることでしょう。
アレクサンドリア観光はもちろん、カイロに戻った後もホテルの窓からピラミッドの先っぽだけを眺めるという悲しい最期を迎えてしまいました。
おわり
最後の1週間は腰痛で身動きが取れなかったエジプト旅行。
腰痛のみならず災難はさらに続き、出国前日になってカバンの底から9000EGPが出てきました。
何でこんな大金をカバンの底に入れて忘れるのでしょう?
当時のエジプトでは強烈な外貨不足のため、外国人がEGPを外貨に両替することは禁止されていました。
両替出来る場所はとんでもなくレートの悪いブラックマーケットのみ。
手元にある9000EGPは翌日までに価値が半減するか紙くずになるかのどちら。
ブラックマーケットで両替しようものなら、外国人が外貨に両替できないのをいいことに手数料だけで半分近く取られてしまう。
それは普通に嫌なので、最終的に大容量のSSDとマイクロSDを購入し、事なきを得たのか得ていないのか分からないまま次なる目的地エチオピアへと向かいます。
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