コンニチワ、わらびです。
パキスタンの危険地域のひとつムルタン。
イスラム教の聖者の霊廟や焼き物で有名な街ですが、この街で忘れていけないものがもうひとつ、
そう、それは「アフガニスタン料理」です!
アフガニスタンは、パキスタンの隣国ということもあり、レストランでアフガニスタン料理をちょくちょく見かけるのですが、ここムルタンのレストランでは他の地域の比ではないほどアフガニスタン料理を見かけました。
つまり、ムルタンに来たらアフガニスタン料理を食べなければ損。
ムルタンで最後の晩餐
ムルタン滞在最終日の夜、近くのレストランへ最後の晩餐へ。
目的地のレストランまでは500m、歩いて10分もかからない距離にありました。ホテルの地下へ向かい、晩御飯へ行く旨を伝えたところ気を付けて行って来いと送り出されました。
ムルタンでは一応毎日外出していましたが、この警備員はとうとうただの一度も仕事することなく終えました。
サボりのプロかな?
最後まで仕事せずに乗り切るとはある意味凄い奴である。
どうでもいいけどお前、絶対その銃手入れしてないだろ。
ムルタンの有名店「HN FOOD」
ホテルから歩いて10分ほど、やってきました「HN FOOD」。
このレストランではアフガニスタン料理が提供されているので、なかなか食べる機会はないし記念に来ました。ここに限らず、ムルタンにある多くのレストランではアフガニスタン料理を食べることが出来ます。
「ムルタンでアフガニスタン料理を食べるならココ!」
と、言っても過言ではないお店です。
ムルタンではちょっとイイ感じのお店。
お店の前にはハリーポッターに登場するハグリットのように恰幅の良いガードマンが二人もいたのでセキュリティはバッチリ。
お店の入り口には屋外の厨房。
アフガンレストランの洗礼
渡されたメニューは全て当然のようにウルドゥー語。アフガニスタン料理屋さんだからパシュトゥー語かもね。
どの道意味は分からないので関係ない…
と思ったけど、読めはするのでなんやかんやで意味は分かる。
定番のパキスタン料理のカライやタカタク、どんな料理か分からないけどアフガニスタン料理もたくさんありました。
カライやタカタクは最低でも500gからなので多すぎるから食べれないとして、せっかくアフガニスタン料理屋さんに来た以上はアフガニスタン料理を食べないとういうのは無粋ではなかろうか?
最近またタリバンが実権掌握しちゃったし、今後アフガニスタンに行くことなんてまずないだろう。パキスタンはアフガニスタンの隣国だから逃げてきた人とかたくさんいるしね。一応本場のアフガニスタン料理が味わえます。
謎のアフガン料理「アフガーニーローシュ」
どんな料理か知らんけども、メインディッシュという欄に書かれている「アフガーニーローシュ」という料理に決めた!
「アフガーニー」と名前についている以上は、アフガニスタン料理であることは間違いなし!
あと、メインディッシュなので肉料理には違いない、サラダとかイモは出てこないはず。
といっても、意味が分からない以上どんな料理が出てくるか分からない。少しドキドキしながら料理が運ばれてくるのを待ちます。
どうしよう、山盛りの米だったら。
………
……
よしセーフ。
おイモと羊の骨付き肉を煮込んだ料理が運ばれてきました。アフガニスタン料理ってどんなのか知らないけど、羊ってところがアフガニスタンぽい。
値段は500円ほどで羊料理にしてはリーズナブル。
一緒について来たナンがバカでかい。刺し身の舟盛みたいなサイズ。
俯瞰で見るとお分かりいただけるでしょう。30㎝以上あります。でけえよ。
それと麦のサラダみたいもの付いてきました。
お肉の味付けはいたってシンプル、塩と胡椒でじっくりコトコト煮込まれた骨付きの羊肉。肉がホロホロ崩れ食べやすい。
羊肉は脂っこいから好きではないが、煮込まれたおかげで余分な脂が落ちている。そして残ったわずかな脂身が程よくトロリと口の中に流れ込んできます。
美味しいけど、羊なのでちょっと独特のニオイがします。
これはやむなし。
骨の髄が溶け落ちるまで煮込まれています。これが旨みとなってスープに溶け込んでいるに違いない。
お肉は美味しくあっという間にペロリ、ナンはバカでかいので少し残しました。
中東の料理はシェアして食べるのが前提の量だったりするから、ナンやコメはとんでもない量が来るので注意。フードロスに真摯に向き合う人間としてはこれは悲痛の極み。
食後、何故かお店のオーナーがやってきてデザートをサービスしてくれました。サービスするからインタビュー動画を撮らせてほしいんだとさ。
お店のサイトかなんかにインタビュー動画を載せるんだそう。
有難いけどお腹いっぱい…
まあ確かに日本人が来るなんて珍しいし、何なら自分が初めての日本人かもしれない。
お腹いっぱいだけど貰えるなら有難く、そしてインタビューには真摯にまじめに取り組みます。
料理のレビューなんてしたことないしうまく答えられない、、まあでも、困ったら最後に「パキスタンジンダバー!(パキスタン万歳)」と言っておけば問題なし。
しっとりしたスポンジに染み込んだ練乳とアーモンドミルク、なんかうまい感じに混ざり合って絶妙なハーモニーを生み出しうんたらかんたら…
お腹いっぱいだけど美味しくいただきました。
おわり
ムルタンの最後を締めくくるアフガニスタン料理店「HNFOOD」。街をあまり出歩くことが出来なかっただけに印象に残った場所です。
帰り際、厨房の前を通りかかったのでカメラを向けたら何人か気づいてくれた。
自分も混ざってもう一枚、みんなめちゃくちゃノリがいい。
ノリのいいレストランの方々に幸あれ。
これにてムルタン観光は終了、次は更なる危険地帯モヘンジョダロ観光へ。
コメントを残す