こんにちわ。わらびです。
ナイロビに来た日本人観光客は、何故か日本食レストランに行くというのが定番になっているらしい。
私個人の意見として、海外で食べれる日本食なんて、どう頑張っても日本のチェーン店のクオリティにすら及ばないのであまり食べる気にはならない。
海外の日本食が美味しくないというよりは、日本人の食に対する関心とこだわりが強いため、日本の食全体のレベルが非常に高いといったところでしょう。
でなければグルメドラマが流行ったりなんてしないだろうし。
日本では、日本食に限らず何を食べても美味しいのである。
何より日本の高品質な食材で作る本場の日本食には、海外で手に入る食材ではどう頑張っても大きな差が出てしまいます。
わざわざ海外に行ってまで日本食を食べる人の気が知れない。
と、一通り海外の日本食レストランをディスったところで本題へ。
ナイロビで日本食を食べないのなら、じゃあ何食べるの?
って話ですが、当然それはケニア料理。
今回は数あるケニア料理。
その中でどこのレストランでも提供されている定番料理「カランガ」について紹介して行こうかな?
ケニア料理のカランガとは?
ケニアの定番料理「カランガ」。
牛肉とタマネギやニンジン、ジャガイモなどの野菜を煮込んだ料理で、作り方がほぼ一緒なのでヨーロッパで言えばシチュー、日本だと肉じゃがに相当するみたいな例えもあります。
しかし、作り方が一緒だろうとカランガはあくまでもカランガである。
どこまで行っても肉じゃがとは決して交わることはありません。
ふざけたことぬかしているとぶっ飛ばすぞと思う。
最近では、映画「呪術海戦0」で、主人公の乙骨憂太がラストシーンで食べてたことで少し話題にもなりました。
ナイロビではサファリツアーに参加する訳でもなく、かといって治安が悪い街中をウロウロするのも不安なので、ニューケニアロッジ周辺で美味しいカランガをずっと探していました。
カランガの値段
カランガの値段は、一般的なレストランだと300~400KSHほど。
※1KSH=1円
本当にケニアでは定番中の定番料理なので提供していない店はありません。どこに行っても必ずあるでしょう。
現地のレストランのメニューでは「Karanga|カランガ」ではなく「Beef Stew|ビーフシチュー」と表記されているので注意。
カランガの種類
カランガと一言にいっても様々な種類があります。
オーソドックスなのは牛肉とニンジン、タマネギ、ジャガイモをロイコという調味料で煮込んだビーフシチュースタイル。
呪術海戦0の映画で乙骨は薄焼きパンのチャパティと一緒に食べていましたが、基本的にはお米とセットで出てきます。たまにお米かチャパティか選べるお店も御座います。
牛肉のみをケニアの万能調味料ロイコで煮込みキャベツの千切りを付け合わせにしたもの。
ケニアではこのシンプルなタイプが多く見受けられました。
ネットで調べると牛肉以外にジャガイモ、ニンジン、タマネギ、オクラなどなど、具だくさんカランガが紹介されています。
モヤレの国境で食べたロイコで味付けされていない一風変わったカランガ。
これがマイファーストカランガでした。とりあえず、味付けに関わらず牛肉の煮込み料理がカランガと呼ばれているようです。
シンプルなカランガにケールの葉を付け合わせにしたもの。
ちょっと高めのレストランで食べましたがカランガの味は普通。緑の葉っぱはいい塩加減。
チャパティかお米か選べるレストランだったので、チャパティと一緒に注文。
正直、お米と一緒に食べる方が良い気がします。
チャパティと言えばインド料理。イギリス植民地時代に労働力として連れてこられたインド人によってもたらさました。
ナイロビでおすすめのカランガ
ナイロビではほぼ全食カランガを食べていました。
そうなんです。私はカランガが好きなんです。
という訳で、何店舗ものカランガを食べ比べしてきた私が、ナイロビのダウンタウン。とりわけニューケニアロッジから歩いて行ける範囲にあるおすすめのレストランを紹介しようかなと思います?
今回紹介するのは、ニューケニアロッジから歩いて行ける距離にあるこちらの「OLIVE RESTAURANT」というレストラン…、
その2階にある「Grand Qualty Restaurant」というお店。ここが何店舗も訪れた中では一番美味しいカランガを出す名店でした。
マップにも載っていないので分かりにくいですが、看板も出ているし階段を登った先にオッサンの人形があるのでこれを目印にしてください。
見て欲しい!
値段はちょっとお高めの400KSHなので別皿に入ってる小洒落たカランガ。野菜も多くじっくりコトコト煮込まれているので旨みも存分に溶けだしているのです。
この味がお気に入りで、ナイロビではこのお店を見つけて以降は毎食お世話になっていました。
毎回同じメニューを頼むのできっと店員たちからカランガとかあだ名をつけられていたに違いません。別にカランガには人を貶す意味は含まれていないので、仮にそう呼ばれていたとしても問題ないけど。
基本的にはこのご飯にかけて頂くスタイル。
ほろりと崩れる柔らかいニンジン。野菜の旨みが溶けだしたスープと相性抜群のお米。
味付けのベースがケニアの万能調味料ロイコなので、他の味に例えようがありませんがとにかく美味しい。
そうですね、毎日食べても飽きないくらい本当に美味しい。
具体的に言うと5日連続でも。
付け合わせの野菜はケールがあったりキャベツだけだったり、シェフの気まぐれサラダよろしく日によって違います。
カランガを食べるおすすめの時間帯
カランガには食べるのに適した時間帯というものがあります。
そんなものあるのって感じですけど、ご安心ください。しっかりと根拠に基づいた理由のあるおすすめの時間帯というものが存在します。
もったいぶるほどのことでも無いのでサクっと言います。
カランガを食べるのに最も適した時間帯というのはズバリ夕方。
理由は単純煮込まれる時間に比例して美味しさもアップするので、昼のオープンにはじまり徐々に時間が経過するにつれて美味しさが増していきます。
これは基本的にどこのお店でも同じです。
上の画像のカランガはお昼のオープン直後に頼んだもので、まだ野菜の形がしっかりと残っています。煮込みが足りないので、とろみの少ないサラッとしたスープ状。
野菜の形がしっかりと残ったスープスタイルも独自の良さもあるのでしょうが、やはり私はとろみとコクのあるシチュースタイルが好き。
結論:カランガを食べるなら夕方。
その日の注文量次第では、夕方でも継ぎ足しされたサラッとしたスープスタイルが出てくることもあります。
おわり
ナイロビではニューケニアロッジに滞在する方も多いかと思われます。
わざわざたいして美味しくない上に高い日本食レストランにお金をかけるより美味しいケニア料理、とりわけカランガを食べに行って欲しいところであります。
お前ら行け。