こんにちは!わらびです。
イランの人気観光地シーラーズ。
日本からも多くの旅行者の訪れる人気の観光地ですが、街の有名なお土産や特産品というのは認知されていないようです。
ということでそんな現状に心を痛めた私が、シーラーズに来たら是非とも食べたいスイーツ、お土産に買いたいお菓子。
そして、知られざる特産品「バハール・ナランジ」についても紹介します。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年5月時点でのものになります。
もくじ
意外と知られていないシーラーズのお土産たち
イラン4大観光都市シーラーズ
…そもそもイランの4大観光都市というのは、イラン人におススメの観光地はどこか聞いたら、カーシャーン、ヤズド、イスファハーン、シーラーズと必ずこの4都市の名前が出てくるので私が勝手に呼んでいるだけです。
シーラーズはイランでも人気の観光地なので、ネットを調べるとピンクモスクやペルセポリス遺跡など観光スポット情報は沢山出てきます。
しかしながら、何故かお土産や特産品などの情報はとんと出てきません。
おそらく多くの旅行者がこの街では何が有名なのか分からず、悪徳イラン人に言われるがままに粗悪なお土産を買わされてきたことでしょう。
…きっと。
多分…確信はないけど、そのはずだ。
そう思うと心が締め付けられ、居ても立ってもいられずこの記事を書くに至った次第にございます。
シーラーズ・ファローデ
シーラーズを代表する有名スイーツといえば「シーラーズ・ファローデ」
割とこれは有名ですね。
デンプンを細長い麺状に固め細かく切った冷たいスイーツ。
インドやパキスタンでも有名で食べたことのある人も多いかと思いますが、もともとはシーラーズで誕生しイランから南アジアへと伝えられました。
インドではパフェに混ぜて食べますが、本場シーラーズでは凍らせたファローデにローズウォーターとレモンシロップをかけて食べます。
↑インドではこのような感じですが、まさか底に入っている細かいにょろにょろがスイーツの名前にもなっているファローデとは思いませんでした。
イラン人はそのままガリガリ食べますが、凍ったままだと湿気たベビースターのような食感をしています。
口の中で溶かしながら食べると良い感じ。
1杯150円くらい。本場だけあってシーラーズの多くのお店で提供されています。
マスカティー・シーラージー
デンプンと砂糖、サフランを混ぜて固めた「マスカティー・シーラージー」
マスカティーというデンプン菓子はイラン全土で作られていますが、シーラーズで作られるものは他とは一味違うスペシャルクオリティなんですって。
一般的なマスカティーと違いナッツやドライフラワー、ゴマなど多様なトッピングがあるのが特徴なんだそう。
他のマスカティーを食べたことが無いので分かりませんが、いずれにせよシーラーズの銘菓であることは間違いありません。
プルンとした食感に思ったより甘さ控えめの味で後を引かないのがGood!イランではお茶のお供として人気があります。
画像の物で300円くらいと結構安め。
あまり保存も利かず1人分には多いので食べるのに苦労しました。
ユーヘ(超おすすめ)
マスカティー・シーラージーと並びシーラーズのお土産として有名なのが「ユーヘ」
個人的に超おすすめの一品です。
薄く伸ばした生地を何層にもなるように丸めた焼き菓子で、シナモンパウダーと粉砂糖、砕いたピスタチオをまぶして味付けされています。
言うまでもないと思いますが、薄く焼き上げられた生地から生まれる軽い歯触りのサクサク食感、そしてふわりと香るシナモンが最高に美味しい。
気づいたらズボンにボロボロこぼれているのが難点です。
20個入りでたったの100円ほどと超お手頃価格!
賞味期限も長いのでお土産に丁度いい。これこそがシーラーズ土産の最適解なのである。
会社の人とかに買って行くと喜ばれること間違いなし!……と働いていない男が申しております。
シーラーズの特産品といえば「ミカン」
シーラーズでは柑橘類の栽培が盛んに行われていますが、その中でも特に有名なのがミカン。
ミカンはシーラーズを代表する植物で、街の街路樹や庭園など至る所で見かけます。
収穫期の春に採れるミカンの花は「バハールナランジ」として有名な特産品にもなっています。
収穫されたものが街に出回るのは4月と5月なので、この時期にシーラーズへ訪れる場合は忘れずに。
バハールナランジ
ミカンを使った特産品には「バハール・ナランジ」というものがあります。
季節的なものなのでしょうがありませんが、おそらくガイドブックにも載っていないし、日本人にはほぼ認知されていません。
私はペルシャ語ができるのでこの情報にたどり着きました。
「バハール」が「春」で「ナランジ」が「ミカン」という意味。文字通り春に収穫されたミカンのことなんですが、なんとこれはミカンの果実ではなく乾燥させた花のことを指します。
見た目は木くず、香りはミカン、その正体は乾燥させたミカンの花。
すごくいい匂いがします。
お茶と同じ要領で茶葉として使い、爽やかな柑橘の香りと苦みがあるのが特徴的。リラックス効果や頭痛、免疫力の向上に効果があるんだそう。
そのまま飲んでもいいですが、茶葉と混ぜて淹れて飲むのもなかなかに美味しいです。
主に購入できるのはバキールバザール内。4,5月に出回るレアな品なので来た際は探してみてください。
価格は100gで300円ほど。
バハールナランジシロップ
バザールなどでよく見かける「バハールナランジシロップ」。
シーラーズの特産品として他の都市へも出荷されています。
バハールナランジから抽出されたエキスをシロップと混ぜたもので、砂糖の代わりにお茶に入れるのが主な用途。
1本でたったの150円くらいとかなり安く思わず買ってしまいました。
…が!普通に考えてペットボトル1本分のシロップなんてどう考えても多いし、お茶に入れて飲んでも全く減らない。
糖尿病リスクを冒しながらもコーラと混ぜて頑張って消費しました。
甘党の人はともかく、いかんせん量が量なのでお土産には向いてないかも。
他にも料理や飲料に混ぜる用途のものもあるのでそちらがおススメです。
バハールナランジウォーター
ミカンの花からエキスを抽出し、飲料用に味付けされた「バハールナランジウォーター」。
ミカンの味とは違った柑橘風味というのでしょうか?
柑橘の爽やかな香りが口いっぱいに広がりほのかな甘みと苦みのする今まで飲んだことの無い飲料。
人によって評価は分かれるかもしれませんが個人的には美味しいと思います。
だけども何故かごくごく飲めない不思議な飲み物。こう説明するとあまり美味しくないようですが、決して不味くはない。
ただ不思議な風味をしているだけ。
ガバム邸の庭のカフェなどで提供されているので訪れた際は是非。1杯150円でした。
まとめ
シーラーズでおススメのお土産、特産品は以下の4つ。一応ペルシャ語も載せておきます。
バハールナランジは季節ものなので4,5月に来たら是非とも購入してみてください。