こんばんは。わらびです。
先日、4年前に買ったスマホに指紋認証機能が付いているのに初めて気づきました。
今回の記事では世界遺産に登録されているアーメダバードの旧市街観光について。
誇張したタイトル詐欺みたいになっていますが特に嘘偽りはないつもりです。
- デリー
- アーグラ
- ジャイプル
- ダージリン・シッキム
- ハイデラバード
- ハンピ
- バダミ
- オーランガーバード
- ムンバイ
- アーメダバード
- パリタナ
- ウダイプル
- ジョードプル
- ジャイサルメール
- アムリトサル
- コルカタ
- ブッダガヤ
カオスに溢れたアーメダバード旧市街
「アーメダバード旧市街」は、グジャラート朝の首都としてアフマド・シャーにより1411年に築かれました。
「アーメダバードの歴史都市」として世界遺産に登録。
ヨーロッパでは世界遺産に登録された旧市街というのはさして珍しくもありませんが、ここインドでは希少。ここ以外にはジャイプール旧市街があります。
宗教の共存性を示す貴重な都市で、ざっと挙げただけでもヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、仏教、ジャイナ教、ユダヤ教、ゾロアスター教などの施設が残っています。
旧市街最古の門「ティーンダルワザー」、バザール、金曜モスク、「ポル」と呼ばれる伝統的な木造邸宅が見どころになります。
ティーンダルワザー周辺には夜になると安い屋台もたくさん出るので食べ歩きにはちょうどいいかと。
渋滞もそうですが、インドらしさ全開に振り切ったカオスさも非常に魅力的。
ジャマー・マスジド
旧市街の中心にある「ジャマー・マスジド」。
ジャマーとは金曜日のことで、イスラム教徒はここで金曜日の集団礼拝を行います。皆が集まりやすいように街の中心に作られます。
モスクは1424年に建設、旧市街が作られたのが1411年なのでアーメダバードでも特に歴史のある建物です。
入場料は無料、靴を脱いでから入ります。
インドの寺院では靴を脱いで入場する必要がありこういう時サンダルがあると便利だなと思うのですが、色んなものが落ちててばっちい道路をサンダルだけで歩く勇気はありません。
中には裸足で街を歩く猛者も見かけますが、本当にインドって凄い場所だと実感します。
いつもこういった宗教施設に入るときはなんだか少しドキドキします。
ダメって言われたらどうしようとか、つい考えちゃうんですよね。全然そんなこと無いんですけど。
そもそもイスラム教の根底にある考えの一つが宗教同士の共存。イスラム教は誕生当初から一神教でありながら他の宗教を受け入れてきた稀な宗教。
アーメダバードが世界遺産に登録されたのも様々な宗教が共存してきたという経緯がありますが、インドの宗教多様性に加えこの街を拓いたのがイスラム王朝だったというのが大きな要因です。
地元で村八分に会っている私みたいな無神論者でも受け入れてくれるはず…、多分。
外から見たら壁に囲まれているのでどんな風になっているか分かりませんが、中は想像以上に広くサッカーコートよりも少し位大きいくらい。
このモスクの中には260本の柱が並んでいて壮観ですが、内部での写真撮影は禁止されているので入り口から見た写真だけになります。
入り口の両脇にある彫刻も素晴らしく、しばらくいろんな角度から眺めていました。
はたから見ると変な動きをしている怪しい奴に違いなかったでしょう。
グジャラート州の伝統技法なのか、この透かし彫りは他のモスクや階段井戸でも多く見られます。
裸足で敷地内を少し辺りを歩いてみましたが、砂利とか落ちてるし熱いしで大変でした。
ティーン・ダルワザー
旧市街で最も賑わうのがこの「ティーン・ダルワザー」。旧市街で一番古いこの門を起点にマーケットが広がっています。
昼過ぎの時間帯に歩いてみましたが、あまりに混雑が酷すぎてまともに歩けるようあ場所ではありませんでした。
アーメダバードで一番渋滞が酷いのもこのティーンダルワザー周辺で昼過ぎから夕方にかけて渋滞はピークを迎えます。
人の群れをかき分け無理に突き進む自動車、バイク、リキシャ。
互いの車両を擦りつけ合いながら、どちらが下がるかで殴り合いの喧嘩をし、時にはパーツの一部をバキバキとひっぺしながら狭い狭いスペースをすれ違って行きます。
歩行者でも200m進むのに30分ほどかかるときもあり、本当に地獄のような地域。
スマホやカメラを構えながら歩いていると死にます。
近辺にいろいろありますがとてもとても見られるような状態ではなく、渋滞から逃れるようにスイーツ店に逃げ込みマンゴーファルーダを注文。
インドでよく見かける「ファルーダ」というスイーツ、アイスクリームかシャーベットのことだと思っていたのですが、実は中に入っている細長い素麺みたいなやつのことを言うみたいです。
食べている最中になんかニョロニョロした変なの入ってるな程度の認識しかしていませんでしたが、まさかスイーツの主役だったとは予想外。
ちなみにイランのシーラーズ発祥の食べ物です。
さあ、スイーツを食べて気合を入れなおし再び地獄の渦中へ。
…直後に渋滞に巻き込まれ、人混みで身動きできないところに無理やり下がって来たバイクの荷台によってスマホの画面が割れました。しかもなんか前の方で叩き合いの喧嘩してるし。
本当に凄い場所。
割れたのは画面のプロテクターですが、こういう時のためにプロテクターってあるんですね。
そこら辺の露店でも売っていると思うので是非お買い求めください。
伝統的な住宅
旧市街の見どころのひとつに「ポル」という伝統的な木造建築があります。
このポルというのは2,3階建ての集合住宅で柱や梁に彫刻が施されているのが特徴です。
有難いことに、旧市街を歩いているとこのように青い看板で見どころとなるポルを示してくれています。
今でも普通に人が住んでいるんですが、ここに住んでいる人からしてみると自分の家が観光名所になっているというのはどういう気持ちなんでしょう?
日中は渋滞が酷い場所もあるので注意が必要。
ここら辺は車もバンバン通るし路駐しているバイクにギャリギャリこすり付けていました。画像にあるようにランプに専用のプロテクターを付けないとおそらく一日もせず壊れてしまうのでしょう。
スワーミナーラーヤーン寺院
旧市街を歩いていると目に飛び込んできた巨大な門。
ここはグジャラート州で活動したヒンドゥー教の聖人「スワーミナーラーヤン」が建てた6つの寺院で最初に建てられたものです。
ここに来る途中、交通トラブルでもめていた若者が相手の乗っていた自転車を押し倒し猛スピードで走り去っていきました。相手は老人だというのによくやります。
ここは地獄を煮詰めたような場所。
門はトゲだらけ。
なんでもここは多くの崇拝者がいるらしく、ヒンドゥー教ヴィシュヌ派の新興勢力の拠点にもなっているそう。
新興勢力と聞くとなんだか良くない感じもしますがインドだとどうなんでしょう?
旧市街の見どころを巡るウォーキングツアーの出発点でもあります。
門をくぐってすぐ右側この看板があるところから申し込み可能。
自分もこのツアーに参加する予定でしたが朝ちょっと早いんで断念。
別に毎日6時くらいに目が覚めるので早起き自体は苦ではないのですが、そのままスマホをいじってうだうだしていると、気づいたら10時とかになっているんです。
不思議。
夜の屋台で謎の肉を満喫
昼は土産物屋で賑わっていたティーンダルワザー周辺は夜になると屋台で賑わいます。
この頃になると渋滞もマシになります。
そしてここで見つけてしまったんです。
………
……
この謎の肉。
一皿20ルピー、日本円で30円くらいになります。
「謎の安い肉」
普通の人間であればこのワードがよぎったら脳内で警鐘を鳴らし控えるのでしょうが私の脳は故障中なのでこれは行くしかありません。
ただでさえ何のどこの部位の肉か分からないのに、2種類の肉をミックスしてもらいました。
ためらうことなく注文し食しましたが非常に美味しかったです。なんの肉かは分かりませんでしたが。
臭みもなく妙な歯ごたえ。お店の人は何かのどこかの肉と言っていました。どことどこのミックスなんでしょうね?
形的にレバーかどっかだと思います。
牛でもなく鶏でもない、以前ベトナムで犬ともまた違う。じゃあ羊かな?
当然何かのどこかの肉なんでしょうが、本当に謎。
しかし、お気に召したので3日連続で頂きました。
「インドの屋台の謎の安い肉」
文章にするとインパクトと恐怖が凄いですが、幸い未だ健康です。
それに人気の屋台らしく結構早めに売り切れていました。
きっと大丈夫なヤツなんでしょう。じゃないと困ります。