デリーの世界遺産「デリーのフマユーン廟」観光

やってきました、約4年ぶりくらいの海外。

最初の目的地はインドのデリー。

実はデリーに来るのはこれが二回目なのであまり観光する気は無く滞在はわずか一日。

翌日すぐにアーグラへ行く予定だったのでゆっくり休もうかとも思いましたが、どうしてもデリーのフマユーン廟に行っておきたかったので少々面倒でしたが重い体を引きずり観光へ。

という訳で、二度目の海外旅行はデリーのフマユーン廟観光から幕を開けます。

この記事の情報は2022年12月時点でのものになります。

フマユーン廟とは?

フマユーン廟」とは、ムガル帝国2代皇帝フマユーンのために、王妃の命によって1570年に完成したインド初の本格的なイスラム廟建築で、王妃や王子、宮廷人などおよそ150人が埋葬されています。

特徴しては、イスラム建築特有の尖塔形アーチで全体を構成し、ペルシア式の巨大なドームが架けられています。ドームの周囲にはチャトリと呼ばれるインドの伝統的な技法も見られ、インドとペルシャの建築様式が見事に融合した造りになっています。

後のインドの霊廟建築の基礎になったともされ、約一世紀後に建築されたタージ・マハルにも多大な影響を与えています。

デリーのフマユーン廟」として世界遺産に登録。

アクセス方法

フマユーン廟への行き方は以下の3通り。

  1. タクシーorリキシャ
  2. ローカルバス
  3. 地下鉄+徒歩

ローカルバスは路線がわかりにくく、タクシーとリキシャーは単純に信用できないので私の場合は地下鉄で行きました。

最寄り駅は「JLN Stadium」でそこから20分くらい歩きます。

デリーの地下鉄は、チケットカウンターで行き先を告げ購入するスタイルで、値段は距離に応じて10~60ルピー、利用者の多い駅だとカウンターが込み合うので、何度も乗る場合はスマートカードというチャージ式のカードを買うのがおススメ。

路線数は多いものの複雑ではないので予め路線図をダウンロードしておくと便利です。

地図上でフマユーン廟に一番近い駅は「Hazrat Nizamuddin」となっていますが、そこから通じる道は無くかなり遠回りになるので注意。

入場料

入場料は、外国人が現金払いで600ルピー(960円)

カード払いだと550ルピー。

それに対しインド人はたったの40ルピー。

その差なんと15倍!

インドの観光地あるある、外国人とインド人の入場料の格差。

一般的な観光地の入場料としてはそこまで高いという訳ではないのですが、インドは全体的に物価が安いのでどうしても相対的に高く感じてしまいます。

インドの入場料に関しては「高い」だの「不平等」といった声があるようだけど、そもそもインド人たちが納めた税金で運営されているので、税金を納めていない外国人が口を出すというのはお門違い。

チケット売り場は左が外国人用で右がインド人用。

入場料を支払うと何も書かれていない青いコインを渡されます。

もしコインをなくしてしまったら100ルピーの罰金なので注意。

フマユーン廟の見どころ

ゲートを潜り抜けると正面には城壁と、その切れ間の奥には白い門が。

門の形は尖塔形のアーチになっていて、中には展示物があります。

以前ウズベキスタンのサマルカンドでも似たような形式の門を見ましたが、どうやらこれがペルシャ様式みたいです。

インドもウズベキスタンもペルシャ文化の影響を大きく受けているので、至る所でペルシャ様式を見かけます。

門を抜けると木に囲まれた道。奥には赤茶色の門がちょびっと見えます。

赤茶色の縁取りをされた巨大な門には、二つの六芒星があしらわれ、これまた尖塔形アーチを多用したペルシャ様式。ここの中にも展示物がいくつかあります。

門の前には、G20と書かれた旗がありますが、これはインドがG20の議長国に就任したことを示しているみたい。

だから何だという話ですが、とりあえずおめでとうございます。

門を抜けて、とうとうフマユーン廟と対面です。

ふむ、なるほど…

確かにタージ・マハルに似ている、本物はまだ見たことないけど。

どうせタージ・マハルを観光するなら、そのベースになっているフマユーン廟のほうも見ておきたかったんですよね。

霊廟の上部にはインドの伝統様式のチャトリが付いています。

ムガル帝国時代から作られるようになったイスラム建築には、このチャトリが取り付けられているのが一般的。イスラムとインドの伝統建築が融合したスタイルが確立されました。

中には大理石で作られた棺がいくつかありましたが、どれがフマユーンさんのなのかイマイチわからず。

おそらく場所と大きさ的に上の画像のやつではないかと推測。

ちなみにこのフマユーンさん、階段で転んで亡くなるという最期を遂げています。

フマユーン廟に来たら注目してほしいのが地面に真っすぐに彫られた水路。

これは四分庭園(チャハールバーグ)」という、水路によって四つの区画に分けたペルシャ様式の庭園で、四つの川によって分けられたエデンの楽園を模倣しているそうです。

この庭園様式は、タージ・マハル以外にもスペインのアルハンブラ宮殿やフランスのベルサイユ宮殿などにも使われ、世界の庭園設計に非常に大きな影響を与えています。

中でも、フマユーン廟の四分庭園はインドで初めて作られた貴重なもの。

少し離れた場所にも小さな霊廟がありました。

誰のか分かりませんがここにも二つの棺がありました。説明を見た感じ夫婦のものだそう。

ここから見るフマユーン廟の眺めも大変素晴らしい。

約一時間ほど周囲を見て周りましたが、空気がとても悪く気持ち悪くなってきたので帰ることに。

後で調べて知ったのですが、この時のデリーは大気汚染が深刻化しており小学校が休校状態になるほどでした。

事実、デリーをはじめとした都市部では、コロナで亡くなる人よりも大気汚染が原因で亡くなる人の方が圧倒的に多いそうです。

インドってスゴイですね。

と、まあこんな感じで約4年ぶりの海外旅行が始まりました。

基本情報

名称フマユーン廟
住所H6VX+8G Humayun’s Tomb, Nizamuddin, Nizamuddin East, New Delhi, Delhi 110013 インド
営業時間6:00~21:00
料金600ルピー(現金)/550ルピー(キャッシュレス)

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