イランのややこしい通貨事情、リヤルとトマンとは?公定と実勢ふたつの両替レートを解説!

イラン

こんにちわ、わらびです。

イランの通貨は桁が大きく分かりづらい。そして更に公式と非公式の単位が入り混じり、何故か両替のレートも2つある。

これが原因でぼったくり被害に遭ったと勘違いして警察に相談する方が続出しているのが現状です。実際は何の被害に遭ってなくても、この勘違いのせいでせっかくの楽しい旅行の思い出が…

なんてこともあるみたい。

こんな悲劇を生み出さないためにも、この記事ではイランの通貨事情と両替レートについて解説してきます。

イランの通貨事情

レストランで食事をしたら10倍の金額を請求された。

何故か両替レートがふたつあるし、通貨単位もふたつある⁉

そうなんです、現在のイランを取り巻く通貨事情はあまりにも複雑でわかりにく過ぎる!

という訳で、イランを42日旅行してきた経験者が、イラン旅行で気を付けるべき通貨に関するポイントをまとめてみました。

  • 公式と非公式ふたつの通貨単位
  • 支払い時の請求単位は?
  • 公定と実勢ふたつの両替レート
  • 両替時に気を付けるべきポイント

公式の通貨単位「イラン・リヤル」

現在イランで流通している公式の通貨単位は「イラン・リヤル(IRR)」。

私がイランに訪れていた2023年4月では500,000リヤル=1USDでした。

流通しているのは全て紙幣で、1番下は5,000リヤル紙幣で最高額は2,000,000紙幣です。

使い勝手のいい20,000、50,000、100,000、500,000リヤル紙幣あたりが多く流通しています。

非公式単位の「トマン」

さあ、イランの通貨のややこしい所のひとつ、非公式の通貨単位「トマン」。

これは何かというと、イラン・リヤルの桁から「0」を1つ減らしたもので、イラン・リヤルの前身の通貨単位ですが、今も10リヤル=1トマンとして市民の間で使われています。

例、50,000トマン=500,000イラン・リヤル

「トマン」という通貨は存在せず、値段の表記は50,000トマンと書かれていても実際の金額は500,000イラン・リヤル。

ちょっと逆の例えになりますが、日本でいうところの円と銭みたいな感じだと思ってもらえれば。

ややこし過ぎる金額表示

現在流通している新しい通貨には0を4つ減らした2桁の数字が書かれています。

500,000リヤルであれば「50」、100,000リヤルだと「10」、この数字がレストランのメニューに書かれていることもあります。

現在レストランなどで見かける値段の表記方法は以下の3つ。(例、100万イラン・リヤル)

  • 1,000,000(イラン・リヤル表記)
  • 100,000(トマン表記)
  • 100(新通貨表記)

あまりにもややこし過ぎますね。

リヤルとトマンはごちゃ混ぜ

ふたつの通貨単位が混在するイラン。

トマンという通貨単位はあくまで非公式なのですが、レストランやスーパーの値段表記にもよく使われています。

トマン表記の金額
イラン・リヤルの金額

で、これが大きな問題を引き起こしていて、面倒くさいことに表記は統一されておらず、イラン・リヤルかトマンのどちらかで値段が表記されています。

値段の隣にペルシャ語でリヤルかトマンと書かれてもいますが、旅行者であれば分からないの普通。

  • リヤルのペルシャ語表記は「ریار
  • トマンのペルシャ語表記は「تومان」、もしくは頭文字の「ت

更に面倒なのが、トマンで表記されていても支払い自体はイラン・リヤルに直した金額になります。

トマンという紙幣自体は存在しないので当然です。

例えば、「100,000トマン」と表記された料理を頼むと、支払金額は「1,000,000イラン・リヤル」となり、ここでメニューに書かれていた額の10倍の料金を請求されたと勘違いしてしまう人が多くいるようです。

イランではトマンのみが使用されていると勘違いしている旅行者も結構いる様子。

請求時の金額は必ず「イラン・リヤル」

レストランでメニューの値段表記がトマンだったとしても、会計時はイラン・リヤルの方の金額で請求されます。

何故なら、トマンは非公式の通貨単位のため、レジのシステムには登録されていませんし当たり前といえば当たり前。

発行されたレシートにもちゃんとイラン・リヤルの金額が印字されています。

1,270,000イラン・リヤルと書かれたレシート

トマンで値段が書かれていたとしても会計時の金額は必ずイラン・リヤル!

政府の運営する施設もイラン・リヤル表記

トマンはあくまで非公式の単位、実在する単位ではないので、政府が運営する観光施設では必ずイラン・リヤルの表記が使用されています。

これもトマン表記と思い込み、かなり高額な料金を取っていると勘違いしている人もいます。

イランの両替事情

イランでは外国人はATMから現金が引き出せないため、予めドルを持ち込んでそれを現地通貨に両替することになります。

しかしイランのレートは非常に厄介、渡航前に下調べしておかないと現地で大損してしまうことになります。

事実私もそうでした。

しっかりとここで学んでいって下さいな。

「公定」と「実勢」ふたつのレート

イランで両替するにあたって、その時注意しなければならないのが、イランには2つのレートが存在するという点。

  • 公定レート
  • 実勢レート

イランの通貨価値をGoogleで調べると出てくるのは国が定めた「公定レート」。

この記事の執筆中、2024年2月時点の公定レートは1USD=約420,000イラン・リヤル

ややこしいのが、検索して出てくるのが何故か0がひとつ少ないトマンの方。これも注意ですね。

そしてもうひとつが、実際の対外価値を反映した「実勢レート」。

2つのレートを比較すると公定レートが420,000で、実勢レートが580,000と大きな開きがありますね。

公定レートで両替すると大損してしまうので、一般市民の使うレートは実勢レートの方。

実勢レートはbonbastかインスタグラムのdollar_gold_officialというアカウントでも確認することも可能です。

bonbastもインスタグラムもネット検閲が厳しいイラン国内からではVPNを使わなければ確認することができません。

両替できる場所

イランでドルからイラン・リヤルに両替できる場所は3カ所。

  • 銀行
  • 街の両替商
  • バザール

銀行では公定レート

街の両替商とバザールでは実勢レートでの両替になります。

両替時の注意点

イランで現地通貨に両替するときの注意点です!

現地通貨への両替は、基本的に実勢レートを適用している街中の両替商かバザールを利用することになるかと思います。

ただし両替商たちは、外国人が両替して現金を手に入れるしかないのを利用し、あの手この手でお金を騙し取ろうとするぼったくり集団でもあるんです。

予め手口を知っておかないと大損することになるので、ぼったくり手口を紹介していきます。

枚数のちょろまかし

私がイランを旅行していた時のレートが1USDが50万イラン・リヤルちょっと。

100ドルを両替すると、50万リヤル札が100枚の束で渡されキリが良いのですが、毎回数えてみると何故か90枚しかないんです。

これは、ぼったくりの常套手段で予め10枚少ない札束を用意し、それを外国人に対して渡しているんです。

枚数が多くて数えるのが面倒でもその場で必ず確認しなければいけません。

両替商側が枚数を数えようとすることもありますが、これも自分で数えなければ必ずちょろまかさてしまいます。

イスファハーンシーラーズヤズドといった観光客が多く訪れる街で特に多いので注意。

旧札の手数料

両替時に100ドル紙幣以外、例えば50ドル札などを使って両替しようとすると、「旧札はレートが下がる」と文句を言われ必ず高額な手数料を取ろうとしてきます。

手数料はだいたい5~10ドルくらい。

これもイランの両替商のぼったくりの常套手段なので注意が必要。

全部100ドル紙幣で持って行けばいちゃもんを付けられることもありません。

まとめ

  • 通貨単位に関するポイント
    • イランには「リヤル」と「トマン」ふたつの通貨単位がある
    • トマンはあくまで非公式の単位で公の場では使われない
    • 請求時の金額は必ずリヤルの方でされる
  • 両替のポイント
    • 公定レートと実勢レートふたつのレートがあり、良いのは実勢レート
    • 銀行は公定レート、街中の両替商は実勢レートを使用
    • 両替商にはぼったくりが多い
    • 渡された紙幣は自分で必ず枚数を確認する

とにかくややこし過ぎるイランの通貨事情。

しっかりとポイントを押さえ楽しいイラン旅行の思い出を作ってくださいな。

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