こんにちは。
現在ジャイサルメールに滞在中ですが、毎日通っているレストランで店員が顔を覚えてくれてささやかな幸せ気分に浸っています。
この幸せを皆さんにもお裾分けしたいところですが、本日もどうしようもない駄文をお届けします。
さあ、今回はジャイプール旧市街の「シティ・パレス」観光についてです。
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もくじ
マハラジャのお宅「シティ・パレス」
「シティ・パレス」はジャイプール旧市街中心に建てられた宮殿で、1726年に作られて現在までマハラジャの住居として使用されています。
基本的に見学できるのは庭にある博物館だけですが、プライべートツアーに申し込むと今もマハラジャが住む部屋の見学も可能。
藩王「マハラジャ」とは?
「マハラジャ」と聞いて皆さんは何をイメージするでしょうか?
私は見たことないけど「踊るマハラジャ」という映画の影響で、マハラジャといえば踊りというイメージが定着しています。インド映画はマハラジャに限らずみんな踊っていますが。
バブル世代の人だと社会現象にもなったディスコの方をイメージするかもしれません。
結局踊りですね。
この陽気に踊っていそうなイメージのあるマハラジャ、一体何なのかといいますと、18世紀にインド各地で勃興した藩王国の王様。
ザックリ概要を説明すると、18世紀初頭、ムガル帝国6代目皇帝アウラングゼーブの死後帝国は分裂、各地の有力諸侯が台頭し戦乱に突入。これを機にイギリス政府もインドの植民地化に向けて本格介入を開始しました。
そして、イギリス政府の後ろ盾を求め保護下に入った現地政権は一定の自治権を認められ存続することが許されました。これを「藩王国」といい、その領主を「マハラジャ」といいます。
インド独立後の法改正によりマハラジャの称号は廃位されましたが、封建制度が色濃く残るラジャスタン州では今でも政治や経済に大きな影響力を持っています。
ラジャスタン観光ではよく聞く単語なので覚えておきましょう。
シティ・パレスの入場料
シティ・パレスの入場料は2022年12月時点で700ルピーと結構なお値段。
マハラジャが今も住んでいるプライベートルームの見学ツアーもありそちらは確か4000ルピーほど(行ってないので詳しい値段は分かりません)。
ジャンタルマンタルや風の宮殿などはインド政府の管轄下にありますが、ここはマハラジャの末裔が所有する私邸で、ビジネスとして一般開放しているのでここまで値段が張るようです。
そして何故か、シティ・パレスの入場チケットにはジャイガル要塞の入場料も含まれています。
このチケットも2日間有効なので、初日はジャンタル・マンタルやハワー・マハルなど旧市街中心部をまわり、2日目は郊外の観光に行くのが無難です。
ジャイプールの主要観光地に入場可能なコンポジットチケットにシティ・パレスの入場料は含まれていないので注意が必要です。
突撃マハラジャのお宅訪問!
シティパレスの入場料は700ルピー。日本円にして1100円くらい。
インドにしてはちょっと高いかな?という入場料を支払いマハラジャさんのお宅に突撃開始です。
といっても、ここに住んでいる人は今でもかなり偉い人なので実際に突撃したら捕まるどころかどんな目に遭うやら分かりません。
礼節をわきまえ静かに観光を開始します。
ムバーラク・マハル
まずはコチラの建物、イギリス人が建築した「ムバーラク・マハル」。もともとは来賓のための宿泊施設でしたが今は歴代マハラジャゆかりの品を展示する博物館になっています。
シティパレスの博物館内は写真撮影禁止。撮影が発覚した場合は500ルピーの罰金、スマホを出すだけでも注意の対象になります。
マハラジャの着ていた服や神様の絵を見ててもすぐ飽きちゃうのでお庭で戯れるリスを追いかけていました。
退屈な博物館を見終わり次のエリアへ、両脇にゾウとなんだかやる気の無さそうな衛兵を伴う大きな門を抜けて行きます。
ディワーネ・カース
門を抜けるとこんな感じの建物が、「ディワーネ・カース」来客を迎える場所です。
私の来訪を歓迎するように大量のハトが飛び立ちます。
入り口には人の背丈ほどもある大きな二対の壺が置いてますが、これはシティ・パレスでは見どころになっている壺で、世界一大きい銀製品としてギネスブックに登録されています。
1902年、エドワード7世の戴冠式に出席するために当時のマハラジャが持って行ったもの。
彼は非常に敬虔なヒンドゥー教徒だったのでこの壺にガンジス川の水を入れ沐浴するためにイギリスまで運んだそうです。
ガンジス川の水…、当時は今と違ってそこまで汚くなかったのでしょう。
多分。
クリスマスが近いということもあってクリスマスツリーが飾られていました。
ヒンドゥー教だったりイスラム教だったりとイマイチ分からないインドの宗教観。
ツリーの前でみんなで記念撮影。
壺を見てツリー見て、あとは内装流し見してと、5分くらいで見終わってしまいました。
自撮り大好きなインド人はこういう映える場所が好きなんでしょうが、自撮りもしないしょぼくれたひとりぼっちの無職はこういった場所でどう立ち回るのが正解なんだろう?
プリタム・チョウク
最後にやって来たのはシティパレスの中庭です。
ここには美しい装飾の施された「プリタム・チョウク」という門があり、その前では多くのインド人が自撮りをしています。
ここには4つの門がありますが、中でも特に凄いのがこの5体のクジャク像が取り付けられた門。装飾の美しさもそうですが他の門と違ってここだけ彫刻があるという特別仕様。
他の門にも美しい施されていますが、最初に見た門と比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
いやまあ、キレイなんですけどね。
どの門も人気の撮影スポットなので人がはけることはありません。
こういう時凄いと思うのがツアーガイドさん。平然と他の客を押しのけ自分の顧客を優先的に写真撮影しています。
当然何の権限も持っていない人たちなのでこちらも従う義理は一切無いんですが、それにしてもよくケンカにならないなと。
ここから見える黄色い建物、これが今もマハラジャが住む居住区。プライベートツアーでのみ入場できます。
中には青いタイルで埋め尽くされたメチャクチャ映える綺麗な部屋もあるんだそうです。
まあ、私には関係ないんですが。
ここまで見てきてだいたい1時間、途中で飽きてきたし正直値段に対して釣り合ってない気もしますが、どうなんでしょうね?
自撮りが好きな人とかは楽しめるんじゃないでしょうか。
知らないけど。
基本情報
名前 | シティ・パレス |
住所 | WRGF+8F7, Tulsi Marg, Gangori Bazaar, J.D.A. Market, Pink City, Jaipur, Rajasthan 302002 |
営業時間 | 9:30~19:00 |
料金 | 700ルピー |