落ち着いた雰囲気が魅力。砂漠のオアシス都市シワの観光スポット

こんにちわ、わらびです。

カイロから12時間かけてやってきた砂漠のオアシス都市「シワ」。

カイロルクソールと比べるとそこまで有名な観光地ではありませんが、ゆっくりとした時間の流れる不思議と居心地の良い街。

何より人が優しくウザくないのが凄く良い。

エジプトでありながらエジプトらしくない素朴な人々や風土が魅力的なオアシス都市シワの魅力についてササッと適当に紹介していきます。

この記事の情報は2023年9月時点でのものになります。

砂漠のオアシス都市「シワ」

エジプト西部最大のオアシス都市「シワ」。

主な見どころは塩湖や鉱泉、ここを起点とする砂漠ツアー。

カオスで活気あふれるカイロなどとは違い、のんびりとした空気感が漂いハマる人にはたまらないらしい。

エジプトでありながらエジプトらしからぬ落ち着いた雰囲気が魅力のこの街も、近年、エジプトの新たの観光地として注目を集め、ナイル谷から多くのエジプト人が移住してきたおかげで街の雰囲気も変わり住民の生活に影響が出ているそう。

失われゆくオアシス都市シワ。

宿泊について

シワ東部にあるロッジ
ロッジの価格帯は1泊1000円ほどと安め

シワでの宿泊については街の中心部にあるホテルか、街の東側にあるロッジエリアになります。

近年、シワが観光地として注目を集め、街の東側のナツメヤシファームの中には次々とロッジが建設されています。

設備面では新しく建設されたロッジの方が綺麗なのですが、中心部まで離れており、周囲にはレストランも商店も無いため不便。食事に関してはホテルのレストランを利用することになります。

中心からロッジのあるエリアまでは片道50EGPが相場。

移動について

シワにはバスや乗り合いバンの類が一切ありません。

一応、正規の交通手段としては農作業車両を改造したトゥクトゥクが存在しています。

もしくはロバ。

街を歩いているとナツメヤシ畑で仕事をしている人が

「ついでに送っていくよ?」

みたいな感じで作業車に乗せていってくれるのですが、シワの人々はエジプト人と違って商売っ気がほとんどないため、送ってくれたお礼にお金を渡そうとしても受け取ろうとしない人が多くいます。

また、トゥクトゥクも街に帰るついでだからダダでいいというのも多々ありました。

相手の善意は非常に有難いのですが、こちとらフラフラ遊び歩いているただの無職。

多少強引にでもお金を渡すか、飲み物を買って渡すようにしていました。

素朴で優しい性格のシワの人々。

シワでは10歳にも満たない子供たちが車両を運転するのも一般的。

シワの人々の人柄

エジプト人の性格は時に世界一ウザいと言われることもあります。

確かに、世界的に有名な観光地だけあって観光関連の客引きはかなりしつこくこれがウザいと言われる要因なのでしょうが、それ以外の一般人に関しては人懐っこく面白い人ばかり。

基本的に害は無い。

そして、シワに住む人たちはエジプト人とは出自の違う北アフリカの先住民ベルベル人が多くを占め、性格も優しく非常に穏やかな人ばかり。

商売っ気があまりないためしつこく声をかけてくることも無く、カイロやルクソールなどの有名な観光都市と比べても驚くほど静かな人達ばかり。

本当に同じエジプトとは思えないほど穏やかな人たちが多い。

この静かな雰囲気がシワの魅力。

シワの観光スポット

シャーリー・フォートレス

シワのシンボル的存在の「シャーリー・フォートレス」。

防衛のために岩山の上に作られた旧市街で泥と塩を固めて作られています。平和になると不便ということで多くの住民は麓に降りて生活するようになり廃墟となりました。

一応まだ何軒か民家が残されています。

ここから見る夕陽は中々に良い感じ。

ファトナス島

シワ湖を臨む夕陽のベストスポット「ファトナス島(ファンタジーアイランド)」。

夕陽がよく見える島の先端はカフェになっているので入場料はかからないものの、何か飲み物をオーダーする必要があります。

湖に映る夕陽が非常に美しいのですが、現在湖が枯れてきているため、いずれこの光景は見れなくなてしまう可能性があります。

クレオパトラ鉱泉

シワにはいくつもの鉱泉が湧いていますが中でも最も有名なのが「クレオパトラ鉱泉」。

その名の通り、クレオパトラがここで水浴びをしたという言い伝えから、彼女の名前が付いたとされています。

鉱泉はシワの人々にとって重要な水場。

この鉱泉は、多くの観光客が集まるにつれて周囲にカフェやお土産屋ができるなど観光地化され、地元民の使用が制限されているという問題も起き始めています。

アムン神殿

古い記録が無いためいまいち歴史のはっきりしないシワ。

少なくとも古代エジプト王朝末期には支配下に置かれ、その時代に作られたのが「アムン神殿」。

保存状態はあまり良くはありませんが、ここから見えるシワの景色は非常に良い。

小高い丘の上にあるため、砂漠の中に広がるオアシスの様子がよく分かります。

ナツメヤシ畑

シワの周囲に広がるナツメヤシ畑。

エジプトはナツメヤシの生産量世界一で、中でもシワは有名な産地。

この街を支える主産業で、街を出るとすぐ、砂漠の中とは思えないほど緑が豊かな光景が広がっています。

観光名所ではありませんが、農道を歩いていると通りかかった運搬用車両が

「どこか行くなら乗せていくよ」

と話しかけてきたり、素朴で優しいシワの人々に出会えます。

塩湖

シワの東西には湖があり、東側の方は塩湖になっています。

周囲には専用プールがありそこで泳げるようにもなっているので、トゥクトゥクをチャーターして泳ぎに行くのも人気なんだそう。

塩湖近辺は場所によって家畜の死骸の廃棄場所になっていたりと結構ばっちいので注意。

シワの名物・グルメ

北アフリカ料理

シワに住む住民の多くはベルベル人ということもあり、街中のレストランではエジプト料理とは違った北アフリカ料理を提供しているお店もあります。

北アフリカの代表的な郷土料理といえばクスクス。世界最小のパスタでモロッコやチュニジアでよく食されています。

チキンマシュウィーやモロヘイヤなど一般的に食べられるエジプト料理とスパゲティスープやハリラなどモロッコとリビア料理のハイブリット定食なんかも出てきます。

ナツメヤシ

シワの街を支える特産品がナツメヤシ。塩分濃度の濃いシワの土壌で育つナツメヤシは甘みが引き立つそうです。

はじめて木になっているところを見ましたが、まさか一房に数百個以上成っているなんて、、

そなまま砂糖漬けにしたものやナツメヤシ入りのチョコレートも売っています。

ミネラルウォーター

言わずと知れたシワのミネラルウォーター。

鉱泉や塩湖のあるシワなので、水質的にきっと良さげな感じなのでしょう。

ナツメヤシに次ぐシワの新たなプロダクトと言いたいところですが、実はこの生産工場のせいでシワ湖が枯れているそうです。

なんだか複雑…

シワソルト

シワでは塩湖から採取された塩関連の商品も名産品。

旧市街のシャーリー・フォートレスの建材など建築資材にも利用されています。

料理に使うのか分かりませんが赤や青といった色付きの塩も売られています。

確かに珍しいけどこんなの持って帰っても困るでしょう。

岩塩を加工したランプや石鹸などもあるのでそちらがおすすめかなと。

おわり

静かで素朴な人々と落ち着いた雰囲気が魅力のシワ。

近年徐々に観光地として注目されはじめ開発が進んでいます。

ミネラルウォーター工場の建設により湖も枯れはじめ、うるさいエジプト人が移住してきたりとこれから街は大きく変わっていくのでしょう。

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