カイロ発祥の地、オールドカイロの観光スポット【コプト教博物館】

こんにちわ、わらびです。

カイロ観光では、エジプト王朝のピラミッドやエジプト考古学博物館、イスラム教関連の観光地ばかりが目立ちます。

そんな中で忘れていけないのが、カイロ発祥の地「オールドカイロ地区」。

エジプト独自のキリスト教一派コプト教が多く住み、カイロでありながらカイロらしからぬちょっと不思議な雰囲気の場所です。

この記事の情報は2023年8月時点でのものになります。

オールドカイロ地区とは?

カイロ発祥の地、「オールドカイロ」。

現在のエジプトではイスラム教徒が主流となっていて、カイロは「千のミナレットの街」と言われるほどモスクが多くイスラミックな雰囲気が漂っています。

しかし、オールドカイロはイスラム化する以前のローマ帝国時代から続くキリスト教会が残る混沌としたイスラム色の強いカイロとは違った不思議な雰囲気が漂っています。

住民の多くが独自の生活スタイルを守る「コプト教徒」が占める歴史的にも文化的にも貴重なエリア。

世界遺産「カイロ歴史地区」の構成資産のひとつ。

オールドカイロの見どころ
  • コプト博物館
  • 聖ジョージ教会
  • ムアッラカ教会(ハンギングチャーチ)
  • 聖セルジウス教会(アブ・セルガ)
  • ガーマ・アムル

アクセス方法

オールドカイロに行くには地下鉄かバスで、地下鉄駅で行くのが一番簡単なのでおすすめ。

ここで説明するのは、街の中心の「ナセル|Nasser」駅からのものです。

地下鉄1号線で「ヘルワーン|Helwan」方面に乗り、5駅目の「マル・ギルギス|Mar Girgis」で降車。

すぐ目の前がコプト博物館や教会の集まるエリアになっています。

カイロの地下鉄料金は乗車距離によって変わり、ナセル→マル・ギルギスまでは5EGP。

各施設の入場料

オールドカイロにはいくつもの観光スポットがありますが、コプト博物館以外は入場無料となっています。

ただし、教会では服装に関する制限や撮影が禁止されている場所もあります。

オールドカイロの観光スポット

オールドカイロの主な観光スポットはマル・ギルギス駅前のコプト教博物館周辺に固まっています。

ガーマ・アムルは少し離れていますが500mくらいなので普通に歩いて行くことができます。

①コプト教博物館

オールドカイロで最も有名な観光スポットといえば「コプト博物館」。

エジプトでキリスト教が布教され始めた紀元前1世紀からイスラム化される7世紀頃までに作られたフレスコ画などの芸術品が展示されています。

コプト教は、エジプト独自のキリスト教派ということもありどれも貴重な展示ばかり。

コプト教徒とは?

コプト教とはエジプトで独自の教義を発展させた原初キリスト教の流れを汲む一派で、エジプトの人口の1割がコプト教徒とされている。紀元前1世紀~紀元2世紀にかけてローマ帝国支配下で広められた。

コプト教はエジプトで発展したため、ステンドグラスにはアラブの寄木細工やでサインが取り入れられています。

サッカーラで発掘されたイエスを抱く聖母マリアのフレスコ画。

12使徒が描かれたフレスコ画。

数えてみると14人いますが、コプト教のローカルな使途が2人が付け足されています。

象眼が施された棺。

展示物は充実していて、見学時間の目安は1時間ほど。

  • 入場料・150EGP
  • 営業時間・9:00~17:00

②聖ジョージ教会

聖ジョージ教会」は、イエス・キリストの家族が難を逃れるためにエジプトに渡ったという伝承があり、この教会はイエスの家族が身を寄せた場所に建てられています。

周辺に教会が多いのもこの伝承が由来しています。

大部分は地下に埋まっていていて、内部の写真撮影は禁止。

③ムアッラカ教会(ハンギングチャーチ)

3世紀に建設され、10世紀に拡張されたコプト教の「ムアッラカ教会」。

別名「ハンギングチャーチ」と呼ばれ、正式名称は「聖母マリア・コプト正教会」。

コプト教皇の住居としても使われ、内部の聖画はコプト博物館に移転されています。

④アブ・セルガ教会(聖セルジウス教会)

アブ・セルガ教会」は、ベツレヘムで行われたヘデロ王の殺害から逃れた聖母マリアとイエス・キリストが身を隠した洞窟の上に作られました。

教会への入り口は細い路地を抜けた先にあり、教会自体も地下にあるのでちょっと分かりにくくなっています。

聖母マリアとイエス・キリストが身を隠したとされる地下洞窟も一般公開されています。

⑤ガーマ・アムル

カイロにあるモスクの中でも最大級の大きさを誇る「ガーマ・アルム」。641年にエジプトを征服したアラブ軍の司令官「アムル・イブン・アル・アース」に由来します。

カイロに初めて作られた首都フスタートは、彼がカイロ攻略の際に設置したテントがあった土地に作られました。

アラブ半島からイスラム勢力が進出し、ビザンツ帝国を駆逐した後に作られたモスクで、アフリカでは一番最初に作られたモスクとされています。

今でこそ立派なモスクですが、作られた当初は草の屋根がかけられたイスラム教の初期らしい質素なものでした。

モスクではお昼寝する地元の人たちがいて、のんびりした雰囲気が漂っています。

おわり

オールドカイロ地区観光は、ここで紹介した5カ所を巡って約3時間ほど。

地下鉄駅の目の前にあり、どれも歩いて行ける距離にあるのが有難いところ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です