こんにちわ、わらびです。
ピラミッドやスフィンクス、ルクソールなどナイル川流域の遺跡群、世界遺産ができるきっかけとなったアブシンベル神殿などなど。
魅力的なスポット満載で世界的に有名な観光大国エジプト。
今回は、カイロ国際空港でのアライバルビザの取得方法や料金、長らく謎だったエジプトのアライバルビザの正式な滞在期限についても解説します。
- カイロ国際空港でアライバルビザを取得する方法
- アライバルビザで滞在できる期間
- ビザの延長方法
この記事の情報は2023年8月時点でのものになります。
もくじ
カイロ空港でのアライバルビザの取り方
日本人がエジプトに入国する場合ビザが必要になります。
入国する場合はカイロ国際空港からの入国になると思いますが、アライバルビザ(観光ビザ)を簡単に取得できるので、ビザを事前に取得する必要性はありません。
基本的にやることといえば、ビザの購入と入国カードの記入だけ。それ以外は列に並んでいればいいだけで、審査官から特に質問などもされません。
列の込み具合にもよりますが30分~1時間ほどで取得可能。
以下に詳しい手順を説明。
飛行機を降りてイミグレーションまで向かうと手前に「Banque du Caire」と「BANQUE MISR」と書かれたふたつの銀行デスクがあり、このどちらかでアライバルビザを購入します。
料金は25USDで現金払いのみ。
ビザを購入したら入国カードを記入し、ビザと一緒に入国審査のデスクに持って行ってパスポートに貼り付けてもらうだけ。
これで入国は完了です。
エジプトは観光大国で外国人観光客は貴重な収入源。常時外貨不足に悩まされているので、外国人観光客に対する審査は非常に緩く、ほぼノーチェック状態。
- イミグレーション手前にある銀行カウンターでビザを購入
- カウンターはふたつで料金は25USD
- 米ドルで現金払いのみ
- 入国カードを記入
- チェックはされないのでそこまで詳しく書かなくてもOK
- カウンターでビザと入国カードを審査官に渡す
- パスポートにビザを貼り付けてもらい入国完了
■空港から市内までの行き方は下の記事から■
カイロ空港から市内までのアクセスは路線バスがおすすめ!【空港→タフリール広場への行き方】
謎多きエジプトの観光ビザ
エジプトの観光ビザについて調べてみるとよく出てくる、エジプトの観光ビザは何日まで滞在できるの問題。
外務省や各旅行代理店のサイトにビザの期限は「30日まで」と書かれているものの、実際にはそれ以上滞在できたという体験談が多く見受けられます。
イマイチ何日まで滞在可能なのか分からず、情報が錯綜し旅行者たちに多くの混乱をもたらしてきたことは言うまでもありません。
1カ月以上滞在したいけど何かあっても嫌だし…
そんな方に朗報です!
実は私は、このエジプトの観光ビザについての真相を知っている稀な情報通。
今ここに、エジプトの観光ビザで滞在可能日数の真相を暴きたいと思います。
観光ビザの期限は30日
アライバルビザで取得できる観光ビザの正式な有効期限は取得から30日。
30日を過ぎるとビザの期限は切れてしまいそれ以降はオーバーステイになってしまいます。
し・か・し!
それ以上を過ぎると滞在できなくなるという訳ではありません。
観光ビザには15日の猶予期間がある!
エジプトの観光ビザには有効期限の30日を過ぎても、そこから15日間は違反にならない猶予期間が設けられます。
つまり、エジプトの観光ビザの正式な有効期限は30日までですが、そこから更に15日までなら滞在ができるということになっているのです。
ビザの正式な有効期限と滞在可能日数が異なるというかなり変則なシステムで、日本語のみならず英語でも情報が錯綜している状態です。
ルクソールとハルガダのパスポートオフィスに直接訪問し職員に聞いてみたのですが、いずれも滞在日数は、
「30日+15=45日」
との回答をされました。
この30日+15日という回答方法がミソなんですが、エジプト政府の職員の正式な回答なのでこれは間違いありません。
2023年時点ではエジプトの観光ビザで滞在できるのは45日まで!
15日の猶予期限の正体とは?
エジプトの観光ビザの正式な有効期限は30日。滞在可能日数は45日まで。
ここまでは100パーセント間違いない情報です。
しかし、15日間という謎の猶予期限というのはどこから来たのかが謎…
はてさて、何故エジプトの観光ビザはこんなへんてこなことになっているのでしょうか?
ここからは私の予測になりますが、これはおそらくシナイ半島の情勢が関係しているものと思われます。
紅海に面したシナイ半島はダハブやシャルムエルシェイフを抱える世界的に有名なビーチリゾート。
観光客からの人気も非常に高いのですが、過去イスラエルに占領されていた地域で、シャルム・エル・シェイフはイスラエルによって開発された都市ということもあり非常に複雑な状況。
観光促進での理由もそうですが、シナイ半島自体がイスラエル人の保養地なんです。
過去にエジプトがシナイ半島の返還を目的としてイスラエルと結んだ和平条約のこともあって、イスラエル人を受け入れない訳には行きません。
その影響なのか、シナイ半島には外国人はノービザで15日間まで滞在可能となっています。
外務省のサイトにもしっかり、ノービザで15日滞在可能と記載しています。
おそらく、エジプトの観光ビザには正式な30日の有効期間に加え、シナイ半島の滞在可能日数の15日間が自動的に付与され、合計45日間の滞在が可能になっているのだと思われます。
詳しい事情は推測するしかありませんが、エジプトの観光ビザで45日まで滞在できるということは間違いない情報です。
シナイ半島から入国する場合のビザの取得方法
イスラエルから陸路で入国する場合は国境でアライバルビザ、もしくはエイラトのエジプト大使館でビザの取得が可能。
空路でシャルムエルシェイフ国際空港から入国する場合は、ノービザで入国できます。
ただし、ノービザ状態ではシナイ半島からカイロ方面には行けないので、行く予定がある場合は空港のカウンターで観光ビザの取得が可能となっています。
- 陸路
- 国境でアライバルビザが取得可能
- エイラトのエジプト大使館で観光ビザが取得可能
- ノービザで入国した後でもシャルムエルシェイフ空港で取得可能
- 空路
- 入国審査では発行されない
- 空港の専用カウンターで取得可能
観光ビザの延長方法
エジプトの観光ビザは最大で1年まで更新が可能。
しかし、ここ最近条件がかなり厳しくなり更新難易度が高くなったとされています。
時間も申請と審査で合計3日かかるとされ、確実に申請が通る保証もありません。
私も何度か挑戦してみましたが、何故かビザの有効期限内には更新ができませんでした。
ルクソールとハルガダ、2か所のパスポートオフィスに行って更新できないか尋ねてみましたが、ビザの有効期限の30日が過ぎてからまた来るように言われて諦めました。
一応、更新に必要なものは以下の通り
- パスポートのコピー
- 更新手数料
- 顔写真×2枚
航空券が高くつくものの、一度周辺国に出国してから再度戻ってくるビザランも可能なので難易度的にはそっちの方が簡単。
まとめ
しつこいようですが重要なので何度でも言います。
エジプトの観光ビザは45日まで滞在可能!
長らく謎だった論争に勝手に終止符宣言をここにします。
- アライバルビザはカイロ空港で簡単に取得可能
- 料金は25USD
- 滞在可能日数は45日まで
- 陸路で入国する場合も国境で取得可能
- ビザの延長は難しいがビザランもできる