こんばんわ、わらびです。
これにてアフリカ旅行はお終い。
最後の目的地となるヨハネスブルグへと向かいます。
そう。あの凶悪都市ヨハネスブルグです。
レソトからヨハネスブルグへ
2泊3日のレソト旅行を終え、ブルームフォンテーンを経由してアフリカ最後の目的地ヨハネスブルグへと向かいます。
エジプトから始まったアフリカ旅行も気づいたら約5カ月。思いのほか長くいました。
レソトから戻ってくるミニバスには羊が積み込まれ、こいつのおしっこが流れ出る。
床に置いたバックパックが濡れないように、膝の上に乗っけて窮屈な思いをしながら帰ります。
ブルームフォンテーンでの恐怖体験
レソトからブルームフォンテーンのバススタンドに戻った後、更にそこからインターケープのオフィスまで向かわなければなりませんでした。
時刻は夕方。オフィスまでの距離は約2km。
ブルームフォンテーンの治安はダウンタウンを除けばそこまで悪くないらしく、一応、家路に着く人たちである程度人はいたので歩いて向かうことにしました。
途中通りかかった交差点では、信号付近で首から何か下げて物乞いしている人や、停まった車のドアを開けようとしたり、空き瓶ぶん投げたりしているかなりヤバめの人がいました。
おっかない。
ドアに鍵が掛かっていなかったらどうなっていたのだろう?
そんな人のすぐ近くを通らなければならなかったので、バレないことを祈りそそくさと通り過ぎてきました。
一応大きいバックパックはすぐに捨てて逃げれるように準備をしたり、大きめの石礫が近くに転がっていることを確認はしていましたが、どうやら杞憂に終わったようです。
インターケープのオフィスに着いた後は、この後の予定が決まっていなかったので、近くに宿をとるかそのままヨハネスブルグまで向かうか決めかねていました。
とりあえず近くにWiFiを使える場所が無いか探して近くあったケンタッキーに向かいましたが、弱すぎて使い物にならず。
次に道を挟んで向かいにあったレストランのある方に向かってみたのですが、ここが滅茶苦茶ヤバい所でした。
道路一本渡っただけで、通りは荒廃し道端では何か燃やしているし、そこら中に大麻の臭いが充満。
極めつけは、ボロッちい身なりをした黒人2人が「チャイナ、チャイナ」とにやにやしながら後を付いてくる。
こいつらどう考えても強盗目的。
20mほど歩いたところでここが来てはいけないところだと確信し、急いで踵を返し難を逃れました。
道を渡り戻ってきた後に逃げ込んだ携帯ショップでは、一部始終見ていたパキスタン人の店員にお説教されてしまいました。
向かいの通りはかなり治安が悪く強盗だらけなんだとか。彼の知り合いも向こう側でナイフを持った強盗に襲われたそうです。
ケンタッキーの店員にも聞いてみましたが無茶苦茶治安が悪いと言っていました。
ブルームフォンテーンでは、ダウンタウンばかり治安が悪いと取り沙汰されていますが、こうやって認知されていない危険地帯がたくさんあるみたいです。
ここは外国人もよく来るインターケープのオフィスのすぐ近くなので、犯罪者からすると格好のポイントなのでしょう。
私は見た目から強いと判断できる体つきをしているので犯罪のターゲットにはなりにくいらしいですが、もはや見た目が強いだけではどうにもならないなんて、さすがは南アフリカである。
この一件で、これ以上オフィスから出歩く気もなくなってしまい、ヨハネスブルグまで夜行バスで向かうことにしました。
この日の午前までいたレソトとのあまりの治安の差に、実際の高低差もあって耳がキーンってなってしまう。
世界最悪の危険都市ヨハネスブルグ
世界最悪の危険都市として名高いヨハネスブルグ。
調べて出てくる危険エピソードは数知れず。日本人もたくさん被害に遭っています。
と言ってもここはアフリカ有数の大都市で、人もたくさん住んでいます。
全部が全部危険な場所という訳ではなく、かなり治安の悪い所とそうでないところがあり、全体的にやんわり治安が悪く、その中にかなり治安が悪いところがあるという感じ。
結局悪いということには変わりない。
中でもダウンタウンは伝説的なエピソードが多く、ネットを調べると色んな逸話が出てきます。
もう駄目。死んじゃうって書いてました。
そして、ブルームフォンテーンからのバスが到着したのがその危険地帯のど真ん中のダウンタウンでした。
まあ、このターミナル内は銃を持った警備員が常駐し比較的安全地帯。ゲームのセーブポイントのようなところ。
ターミナル内には悪い奴らは入ってこれないので大丈夫ですが、ここから一歩出たら一瞬でひん剥かれる危険地帯。
餌食に遭った人たちも大方気が付かずに出てしまった人たちなのでしょう。
とりあえずフィッシュアンドチップスで朝ご飯。
その後、隣接する地下鉄まで行き空港への行き方を確認。
このターミナル内には、悪い奴らが入ってこれないとはいえ油断ならないらしく、地下鉄の入り口でもスマホを見ていると、警備員のすぐ隣以外ではスマホを使わないように警告されます。
周囲の警戒を怠るとどんな目に遭うか分からない。
サバンナの被捕食者の気分が味わえるそんな場所。
ウーバーを呼んでホテルまで移動。
道中の景観は路上を普通に人が歩いていたりそこまで危険な感じはしませんでした。かといって外を歩けるかどうかは別。
ヨハネスブルグの基本は車移動。
これを守らない旅行者は淘汰されるのである。
ヨハネスブルグではポンテシティアパートのツアーに参加しようとしましたが、ネットからの申し込みが上手くいかず結局参加できませんでした。
宿の周辺の治安は比較的マシらしいですが、それでもあまり出歩く気にはなりません。
なんたって悪い所に比べたらマシってだけで、治安が悪いことには変わりありませんから。
もうしょうがないので出国までの2日間お酒を飲んで過ごすことに。
ホテルの近くのレストランは外からは空けられない鉄格子。
そこまで治安の悪いエリアではありませんがこの厳重さ。
というか一番治安が悪いとされるダウンタウンって人が住めるのでしょうか?
オイリーでジャンキーなお弁当。
あまり裕福ではない人たち向けの食事はだいたいこんな感じなので肥満が多いみたいですね。
近くのリカーショップにビールを買いに行ったけど、早めに閉まっていたので、仕方ないけど少し離れた場所までお酒を買いにいきます。
持ち物はスマホと最低限のお金のみ。
これは止む無し。
我慢するという選択肢はありません。命がけでビールの買い出しへと出かけます。
ここら辺は子供や女性も歩いていて割と大丈夫そうな感じ。
それでもアジア人は目立つのか、周囲からは声をかけられたりします。
一応走って逃げる準備。
普通の人間では追いつけない脚力と持久力を有しているのでそこら辺はあまり心配なし。
相手が銃持ってたらどうしようもないけど。
その後びくびくしながら1kmほど歩き何事もなくビールを入手。
ビールが振れない程度に急いでホテルに戻り、アフリカ最後の夜を過ごしました。
おわり
外出もなるべく避けお酒を飲んでホテルに引きこもる。
この見事な判断は、私の身に降りかかるはずだったあらゆる犯罪から守っていたというのは言うまでもないでしょう。
翌日、ナイロビ経由でインドのムンバイへと向かうのですが、そこではドン引きレベルの酷い出来事に遭ってしまいました。
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