こんばんは、わらびです。
今日新しい靴を買いました。
靴を買う時の基準は歩きやすさよりデザインです。ここ数年ネット通販でばかり靴を買っていたのでそもそも試着すること自体がありません。
適応能力が高いのかサイズさえ合っていれば靴擦れはなく特に問題がありません。
さて本題へ、
今回の記事は、イランの旧紙幣にも印刷されていたヤズドの金曜モスク観光について。
ヤズドのシンボルとして有名で「金曜モスク無くしてヤズド無し」とまで言われるほどの有名建築です。
まあこれは普通に嘘なんですがね。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
ヤズド観光2日目
ヤズド観光2日目。
カッコよく言うとDay2
まあだからなんだという話ですが、ここから本格的にヤズド観光の開幕です。
初日は一人寂しくひっそりと晩御飯を食べただけで終わりましたが、今日は朝から晩まで時間があります。
辛抱堪らず朝9時半、宿を飛び出し旧市街へ向かいます。
辛抱堪らず宿を飛び出しやって来たのは「ヤズドの金曜モスク」。
旧市街の中心にあり、イランの旧紙幣にも印刷されていたイランを代表する建築物。日本でいうところの平等院鳳凰堂みたいな感じだと思います。
歴史の教科書には出てきますが、平等院鳳凰堂が日本を代表する建築かというと全然そんなことはありません。
そんなことを気にしてはいけません。私の例え方が悪いだけなのです。
ヤズドの金曜モスクの歴史や建築
ここで軽ーくヤズドの金曜モスクの歴史や建築についてお勉強。
調べてみてもあまり詳しい情報は出てきませんが、何せ自分はペルシャ語を理解する男!
日本語では検索できないコアな情報にもアクセスできるんです。
ではまず歴史から。
金曜モスクの歴史
ヤズドの金曜モスクは、9世紀に建設が開始され、以降何度も増改築を繰り返し1000年かけてガージャール朝時代に完成した歴史的建築。
もともとここにあったのはイランがイスラム化する前のササーン朝時代に建てられたゾロアスター教寺院でした。
金曜モスクは「アティークモスク」、「オールドグランドモスク」、「ニューグランドモスク」の3つのモスクから構成され、それらはイルハーン朝、ティムール朝、サファヴィー朝時代に建てられたものになります。
ガージャール朝の改築時に大規模な取り壊し工事が行われたので、今ある建築は全てガージャール朝時代に建て直されたものになります。建物自体は比較的新しいのですが、モスク全体の構成は過去に建てられたモスクを参考にして作られているという事。
建築様式
グランドモスクのデザインは、ドーム型の部屋と長い長方形の身廊を組み合わせたものになります。この設計はイスラム教最大の聖地であるカーバ神殿を模倣したもので。
建築様式はイルハーン朝やティムール朝といったモンゴル系のイスラム王朝によって建てられた中央アジアのイスラム建築とされています。
同じくモンゴル系のイスラム王朝であるウズベキスタンのブハラやアフガニスタンのヘラートのモスクにも同様の特徴があるそうです。
壁の装飾には太陽や五芒星などシーア派のシンボルが多くあしらわれています。
モスクには入り口は全部で7カ所ありバザールや路地に繋がっています。
基本的に金曜モスクは街の中心に作られていますが、入り口が7個もあるというのはかなり稀で珍しいモスク。
また、正面にある2本のミナレットは高さが52mあり世界一高いツインミナレットなんだそう。1313年に倒壊し再建されました。
金曜モスク観光へ
さあ、辛抱堪らずやって来た金曜モスク。
入場料は無料ですがこの時はまだ分からず、もしかしたら入り口で呼び止められるかもしれないと思いながら
「そろり、そろり」
と野村万斉のように恐る恐るモスクへと入場…
無論、入場無料なので何もありませんでした。
2本のミナレットのある正門の上を見上げると鍾乳洞を模したムカルナス。
私はこのアーチの下の装飾が一番好きです。なれるのであればこのムカルナス専門の職人になりたいものです。
モスク内に入るとそこにはヒジャブを纏った女性たちがたくさんいました。
ビックリするほど男性がいないので少し焦りましたがそこら辺をおじいさんが歩いていたので一安心。
正門を裏側から見ると意外と薄くてびっくり。
しかもコレ、そこまで強度の高くない干しレンガだというのですからおっかない。
とりあえず、グランドモスク内へと入って行きます。
中では女性たちがお祈り中。
一応周囲には男性も少なからずいましたが、どう考えても女性の礼拝時間。
すぐに踵を返そうとしたところ、再びおじいさんがやってきて「写真を撮りなさい…」と謎のお言葉。
言われた手前撮らないのも悪いので軽く数枚だけ撮ってモスクを後にしました。
壁のタイルは全てモザイクタイルでできています。
モスク建築ではムカルナスが一番好きで、次いでモザイクタイルが好きです。ムカルナス職人が無理であればモザイクタイル職人になりたいものであります。
ふむ、…意外と見るところがない。
金曜モスクはヤズドのシンボル的ではありますが、実はそんなに広くもなく見どころもそこまでありません。
30分もあれば充分見て周れます。
何より女性の礼拝時間だったのが大きいですね。
別に出て行けと注意されるわけではありませんが、さすがに気まずいというか何だか申し訳ない。
なんやかんやで気遣いのできる人間には耐えれませんでした。
基本情報
名前 | ヤズドの金曜モスク |
住所 | Yazd Province, Yazd, Masjed Jame’ St, W929+HCF イラン |
営業時間 | 8:00~21:00・金曜日休み |
料金 | 無料 |