こんにちわ、わらびです。
なんかイランの記事を書くのは久しぶりな気がします。
気のせいとかではなく実際に久しぶりなんですが。
確か前回はヤズドで終わっていたので、今回はその続きの「ケルマーン」という街からです。イラン旅行ではそこまでスポットが当たらない街ですが何でやって来たんだっけ?
まあいいや。
イランで訪れた街の中でもあまり記憶が残っていない場所ですが、残っているかどうかわからない記憶をオリーブオイルのようにドロッと絞りだして記事を書いてみようともいます。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
もくじ
どこそこ、ケルマーン?
イラン観光ではあまりスポットライトが当たることの無いケルマーン
街自体には世界遺産や有名な遺跡があるわけでもなく、イランの中でもあまりパッとしない都市。
何でこんなとこに来たんだっけ?こんなとこって言うのも失礼だけど。
思い返してみると、イラン入国時に同じバスに乗っていたイラン人がおススメしていたので来た次第にございます。
ケルマーン州はイランで一番大きい州なので、州内にはバム城塞、メイマンドの集落、ルート砂漠など世界遺産も多くありますが、街自体の見どころはこう…、ね。
深い歴史と歴史的建造物がちゃんとありますが、ここに至るまでカーシャーン、ヤズドという有名な観光都市を見てきただけにどうしても見劣りするのは否めません。
これは止む無し。
別段ケルマーンは悪くないし私も悪くない。
ケルマーンの観光スポット
ガンジャ・ハーン歴史広場
街の中心にある「ガンジャ・ハーン歴史広場」、ケルマーンの一大観光スポット。
ガージャール朝時代に建てられた複合施設で、モスク、学校、貯水池、バザールが含まれていて、ケルマーン観光はここ一カ所でほとんどが済んでしまいます。
あまり詳しいことは分かりませんが、イスファハーン様式で建築されているそうです。
この時まだイスファハーンに行く前だったので、そんな建築様式がどうのこうのって言われても分かりませんでした。何なら今も分かんないんですけどね。
バキール・バザール
どこの街でも観光の大きな目玉となるバザール。
ここケルマーンとて例外ではありませんが、まあ書くこと無いのでアザールで買えるケルマーン州のお土産を紹介しときます。
ざっとこんな感じ。
イランはピスタチオの生産量が世界2位。そしてこのケルマーン州ではイランにおけるピスタチオの生産量の7割を占める一大産地。
産地によって値段は多少変わりますが、100gで200円行かないくらいです。
イランには「クミンをケルマーンに持って行く」という諺があり、意味は「何かを無駄にする」。
この諺から分かるように昔からクミンの有名な産地でもあります。
イランの織物といえばペルシャ絨毯が思い浮かびますが、ケルマーンではこの地方の伝統的な刺繍や独自のカーペット織が盛んに行われそちらの方が有名。
バザールを歩いているとよく見かけましたが、ペルシャ絨毯との違いが全く分からない…
そもそも荷物になるから買えないのである。
自分の琴線に触れる品物にはお目にかかれませんでしたが、アーケードの上にあるなんかイイ感じにオシャレなカフェ(笑)を見つけたのでここでレモネード飲んでいました。
女性とか好きそうな写真映えしそうなスポットです。
ヤズドでもありましたがおしゃれカフェ(笑)で休憩♪
場所はバザールの西側の入り口にあります。
ガンジャリー・ハーン公衆浴場
金曜モスクの回廊内にある「ガンジャリー・ハーン公衆浴場」
正直こういう事を言うのは心苦しいのですが、よくある公衆浴場跡で御座います。
どこの公衆浴場でも当時の様子を再現したろう人形が展示されています。しかも結構リアル。
ここまで丁寧に半裸ないしほぼ全らのおっさんたちの様子を再現せずとも良いのではと思います。お湯はないのに心なしか暑苦しい。
よくある公衆浴場ですが、強いて言えば浴場跡に鯉がいたのはポイントが高いですね。
ファタハーバード庭園
ケルマーン郊外にある再建された貴族の邸宅「ファタハーバード邸」
邸宅自体はまあ大した見どころではありませんが、夜になりライトアップされると、その姿が邸宅前の池に写りこみ筆舌に尽くしがたい美しい光景を生み出します。
この光景を見れただけでもケルマーンに来た甲斐があったというもの。
一応昼でもオープンしていますが、当然行くなら夜ですね。
アクセスはタクシーのみになり、往復で10ドルが相場です。
シャバリイ・ヒストリカル・ドーム
街の郊外にある「シャバリイ・ヒストリカル・ドーム」
ゾロアスター教の寺院、もしくは長老の墓所とされています。一般的なゾロアスター教寺院とは構造が大きく違うのが特徴的。
入場料1ドル。
内部は石碑の展示された博物館になっています。
街の郊外にありアクセスもちょっと面倒、安いけど入場料もかかり、10分ほどで見終わるのでわざわざ行くほどの場所でないかと。
時間に余裕、というか暇でやることない場合は行ってみても良いかもしれませんね。
ケルマーン州の郷土料理
ケルマーン州の郷土料理を堪能できるおそらく有名なレストラン「Keykhosro Complex」
ケルマーンの郷土料理といえばコレ!…、かどうか分かりませんが「ボズゴルメ」
アーブグーシュトの亜種?のような料理。
ヒヨコ豆、ニンニク、タマネギ、ヤギの肉をペースト状になるまですり潰しケルマーン特産のクルミ、オニオンフライ、オリーブオイルをかけた一品。
一般的なアーブグーシュトはトマトとシナモンで味付けされています。また、自分で具材をゴリゴリすり潰しますが、ボズゴルメはすでに潰された状態で出てきます。
マッシュドポテトみたいで美味。
不思議なことに醤油ラーメンの味がほんのりとしました。
おわり
個人的にはイマイチパッとしない都市ケルマーン
と、青森県出身の田舎者が申しておりますが、ここ単体で見た場合は充分に観光都市。
パッとしないのではなく、カーシャーンやヤズド、イスファハーンが凄すぎるので、比較すると見劣りしてしまうというのが問題ですね。
いいとこだからみんなおいでよケルマーン!