こんにちは。わらびです。
現在スペイン巡礼中、具合が悪いわけではありませんが咳が止まりません。
一抹の不安残すような近況報告をしたところで本題へ。
今回はイランの4大観光地のひとつ「カーシャーン」の観光情報をササッと適当に紹介していきます。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
もくじ
イランの歴史的都市カーシャーン
ゴムの次にやって来たのは、イラン4大観光地がひとつ「カーシャーン」。
この「イラン4大観光地」というのは、イラン人に有名な観光地を聞いたらイスファハーン、ヤズド、シーラーズ、カーシャーンの4カ所が返ってくるので私が勝手にそう呼んでいるだけです。
まあ三大和牛とかも皆が勝手に言ってるだけで「三大」といいながら実際には4,5種類あるのでそれに比べたらこっちは4つあるのでちゃんとしているかと。
それにしても日本人て「三大○○」とか好きですよね。
カーシャーンの歴史は非常に古く、7000年以上前から定住がはじまっていたとされ人類最古の都市のひとつとも言われています。
国の中心に位置するため交通網と商業の中心地として発展し、サファヴィー朝時代は王の住居も置かれました。サファヴィーの最盛期を築いたシャー・アッバース1世の墓所もこのカーシャーンにあります。
長い歴史の中で多くの浮き沈みを経験してきたので、古代遺跡や地下都市、キャラバン、中世の歴史的邸宅などなど時代も全く異なる見どころがたくさん。
最低でも観光には3日くらいは欲しいところです。
カーシャーンのホテル
まずはカーシャーンでの宿泊事情から。
カーシャーンには古い邸宅を利用したホテルが多くあり、大半はこれらに泊まることになると思います。
普通に住むには不便なので取り壊されてしまったものも多くありますが、このように改装してホテルに生まれ変わったものも。
私は有名な安宿「Sana Histrical Hostel」に宿泊しました。
迷路のような細い路地の先にあり門扉をくぐるとこのようなステキ空間が広がっています。
シェアドミトリーが朝食付きで1泊7ドル。
安宿といえど普通に綺麗で快適。暑さと寒さから身を守るために地下に居住スペースが設けられています。
ペルシャ絨毯付きのオシャレな東屋で夜はお香を焚いていました。
夜は10℃台まで寒くなりますが、地下の居住スペースはじんわり温かい。日中は出かけていたので分かりませんがきっと適温なのでしょう。
他に宿泊がいないので一人で使っていました。
屋上からは「アガー・ボゾルグモスク」も見えます。
WiFiが非常に弱いので基本的に使用不可。
世界遺産のフィン庭園
世界遺産に登録されているペルシャ式庭園のひとつがここカーシャーンにある「フィン庭園」。
「カナート」と呼ばれる地下水脈を利用した送水システムを利用した噴水もあります。
外国人の入場料は2ドル。
市内からはちょっと遠いし時間が無い場合は飛ばしていいかもしれません。
歴史的邸宅巡り
カーシャーン旧市街の大きな見どころが歴史的邸宅巡り。
富豪たちが作った宮殿のような邸宅が数多く残され、中でも有名なのは「タバタバイ邸」に「ボルジェルディ邸」、「アバーシヤン邸」の3つ。
どれも近くに固まってるので観光しやすいのも利点です。
そしてボルジェルディ邸にまつわるロマンチックな恋物語もお忘れなく。
邸宅ではありませんが「アフマド公衆浴場」も必見。
屋上の採光窓がエイリアンの巣みたいになっていて面白いです。エイリアンの巣見たこと無いので実際はどんなのか分かりませんが。
有識者の方がいたらご教授お願いします。
ノーシャーバードの地下都市
カーシャーン郊外のノーシャーバードにある「ウーイーの地下都市」
2005年に自宅で井戸を掘っていた男性により発見されました。
ササン朝ペルシア時代に作られたと推測され、それ以降の時代でもアラブ人勢力やモンゴル帝国の侵攻から人々の身を守るのに使われてきました。
カーシャーンからはSnappで片道100円ほどで簡単にアクセス可能、あまりメジャーではありませんが個人的におススメの観光地です。
入場料は2ドル、無料でガイドも付いてきます(ペルシャ語の)。
カーシャーンバザール
バザールはイランではどの街にもある屋内市場ですが、カーシャーンのバザールは一味違います。
巨大な花のような天蓋を持つにキャラバンサライはこの街の大きな見どころ、ここで飲むお茶はなんだか特別な味…のような気もしました。
ちなみにこのお茶セット、わずか100円ほど。
アブヤーネ村
アブヤーネ村があるのはカーシャーンから南へ50キロほど。位置するのはイスファハーン側になりますが、実はカーシャーンからの方が近く片道1時間ほどでアクセスできます。
周辺で産出される赤色の土が民家に使われているため赤い村として有名な観光名所になっています。
公共交通網が無いのでタクシーをチャーターして訪れますが、往復+村での待ち時間3時間で10ドルしかかかりません。
冬や春のオフシーズンはお土産屋などのお店は空いていません。
カーシャーンのお土産といえば!
カーシャーンでマールーフタランなソゥガトといえばそう!ゴラーブですね。
ペルシャ語わかるので調子ぶっこきましたが、カーシャーンで最も有名なお土産はローズウォーターという意味です。
カーシャーンは有名なバラの産地でそこらに名産のバラが自生しています。
バラといえばフラメンコの人が咥えているやつをイメージしがちですが、カーシャーンのバラは小ぶり。
口に咥えることは出来ませんが食べることは可能です。
ローズウォーター
そしてこのバラを使った有名なプロダクトがローズウォーター
香り高いバラの香りが心地よく1級、2級と等級が分かれペットボトルで売られています。
1級ともなるとさぞお高いんでしょう?
と、そう思いますよね?
まあ確かに高いです。意識高い人の飲む水や芸能人おススメのナントカ水と比べると。
この1級のローズウォーター、500mlで約250円…
予想以上に安かったので買っちゃいました。
飲料水と考えると確かに高いですが、そもそもの用途が料理やお茶に入れるなど。
一応そのまま飲めますが結構きついのでボトルのキャップ一杯くらいで飲むのが基本だそうです。
私の場合はコーラに入れて飲んでいました。
ローズエッセンス、オイル
さて、バラ関連商品をもうひとつ。
小瓶に入ったローズオイルとエッセンス。
まあ、片方は「ロジャー」というマッサージ用のオイルなんですが。
これはそれなりにするんだろうと思っていましたがオイルの方が1ドル、エッセンスの方は3ドルと激安。あまりの安さに勢いで買ってしまいました。
エッセンスはお茶やコーラに混ぜて飲むから良いとして問題はオイル、なんか体に塗っていい香りを出すのが主の用途なんですが、おっさんがバラの香りをさせてもしょうがないししょうもない。
さてどうしたことか?
とりあえず、小さくて持ち運びも便利なのでお土産におすすめです。
おわり
カーシャーンの観光地をざっと軽く紹介しましたがまだまだ他にも紹介していない場所があります。
イランの中でも特に深い歴史のある場所だけに、古代遺跡から歴史的邸宅までなんでもござれ、とにかく幅広く多種多様な観光名所のある街です。
3日と言わず4日でも、見どころが多くついつい長居したくなるような不思議な魅力を持つ街です。