こんにちわ、わらびです。
ザンジバルの玄関口。世界遺産にも登録されてる「ストーン・タウン」。
パジェやヌングイが自然を満喫できるビーチリゾートならば、こちらはザンジバルの歴史を象徴するエリアになります。
パジェでは何もしない日々にどっぷり浸かって、虚ろな目でどこを見ているか分からない廃人のような生活を続けていました。
せっかくザンジバルに来た以上は、さすがに行かないという選択肢は無いので、重い腰を上げて片道2時間ほどかかるけど日帰りで観光にやって来ました。
その時の気持ちは無職時代に頑張って何か行動した時のようでした。
ストーン・タウンとは?
「ストーン・タウン」は、ザンジバルの中心として栄えてきた歴史を持ちます。
アジアとアフリカを結ぶインド洋交易の要衝で、島には10世紀ごろからアラブ人の商人が定住をし始めました。15世紀にはポルトガルによる支配がはじまり、その後もオマーン、イギリスと支配者が変わり複数の文化がもたらされました。
タンザニア本土とは異なる独自の文化を持つザンジバル。
その特徴が顕著に表れているのがストーンタウン。
旧市街に広がるヨーロッパとアラブの様式が融合した3階以上の石造りの建物。これは他の東アフリカ地域では見られない独自の珍しい景観なんです。
「ザンジバル島のストーン・タウン」として世界遺産に登録。
①細い路地
かつては奴隷と象牙、金の集積地として栄えたストーンタウン。ザンジバルの歴史を象徴する場所になります。
サンゴ礁から作られた白い建物が並び、その間を迷路のように細い路地が張り巡らされています。
建物の多くが3階建て以上なので見上げる空が狭い。
通りの両脇のお土産屋には「POLEPOLE」と書かれた板。
スワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」という意味。
のんびりとした雰囲気の漂うこの島にはぴったりな言葉。
どうせ目的もこの後の予定もないし、ゆっくりと観光していきましょう。
細い路地を観光客が行き交い時たまバイクも通り過ぎていく。
道の両脇はベンチのように少し高くなった「バラザ」があり、これもストーンタウンの特徴。
普段は人々が腰かけて休み商品を置いて商売したりするこの場所は、雨季になり道路が水没したら歩道としても使われます。
木製の彫刻ドアは「ザンジバルドア」としてこれも見どころのひとつ。インドから伝わった技法で作らていています。
ストーンタウンで出会った地元の子供。カメラを向けると逆ピースで応えてくれました。
思い返してみると、自分にもこのように純真無垢だった時期があったような気がします。
今さらもうあの頃には戻れない…
②フレディ・マーキュリーの生家
ストーン・タウンで一番有名な場所といえばおそらくここ。
「フレディ・マーキュリーミュージアム」。
イギリスのロックバンド「Queen」。そのボーカルであるフレディ・マーキュリーとストーンタウンに何の関係が?
と思うかもしれませんが、彼の生まれ故郷はこのストーンタウンなんです。
彼の生家は博物館に改装され多くの観光客が訪れています。
ただし、ここに来た人の大半は、博物館の前で記念撮影をするだけで中までは入りません。
確かに知名度は高く世界的な有名人ではあるけど、ファンでもない限りはわざわざお金を払ってまで見ていかない様子でした。
事実自分もそう。
どちらかといえば有名な撮影スポットという感じです。
③人懐っこいネコたち
ザンジバルでは人懐っこいネコがたくさんいますが、その中でもとりわけストーンタウン周辺は他の地域の比ではありません。
道を歩くとそこら中にネコ、ネコ、ネコ。大げさな誇張ではなく数十メートルおきに出会います。
ザンジバルの住民のほとんどがイスラム教徒のため、ネコを大切にする文化が浸透し、地域ネコのように住民たちで面倒を見ているんです。
どの子も人慣れしているので、近づいてカメラを向けても気にする素振りもありません。
遊んで欲しいのか、それともエサが欲しいのか体を擦り付けてくる子もいます。
観光し終わって気が付きましたがここで撮ったのはネコの写真ばかり。周りの景観には目もくれずネコばかり撮影していました。
④お土産のスパイス
ザンジバルは古くから香辛料の産地として有名。
ストーンタウンのお土産屋を見てみると、サフラン、シナモン、クミン、ショウガ、胡椒など。お洒落なパッケージのスパイスの詰め合わせが売られています。
自炊をよくするので買って行こうとも思ったけど、既にマサラとか持っているので断念。
スパイスを勢いで買って最初の方は使うけど、気が付いたら全く使わなくなり、最終的に湿気てダマになっているのはあるあるですね。
スパイスを練り込んだ石鹸も売られていたので、レモングラスとクローヴの石鹸を購入。
一個20,000TZS=120円と安いし、毎日使えて消費も早いのでおすすめです。
レモングラスはともかく、クローヴといえば肉にぶっ刺して臭みを消す高級香辛料。
石鹸とはいえこんなに安く手に入って凄くお得です。
⑤タコ料理
海外では悪魔の使いやデビルフィッシュだなんだと呼ばれ気味悪がれているタコ。
ここタンザニアでは一般的な食材として食べられ、屋台からレストラン、様々なところで見かけます。
持論ですが、海沿いの地域で食べるシーフードこそが至高。しかもリーズナブルときた。
これは食べない訳には行きません。好物を前に出し惜しみする金などない。
ザンジバルで水揚げされた新鮮なタコのバーベキュー。
味付けはシンプルに塩のみ。
タコにはもともと出汁がとれるくらい旨みの強い食材なので、無駄な小細工なんて労する必要ないのである。
さすがは海に囲まれたザンジバルの人たち。美味い食べ方知ってるじゃありませんか?
タコは何度も食べたことはあるけど、刺し身かタコ焼きくらいでしか食べたことが無い。あと巡礼で食べたやつ。
足一本を豪快に焼いたのなんて初めて。
程よい弾力と香ばしいかおり。噛めば噛むほど旨みが染み出す。
私の語彙力の無さを抜きにしてもこれは「美味い」の一言しか出てきません。
おわり
重い腰を上げてやってきたストーンタウン。
可愛いネコたちにも出会えたし、美味しいタコ料理も食べれたしで何やかんやで来て良かった。
12日間のザンジバル滞在もこれにてお終い。次はダルエルサラームから南下してモザンビークを目指します。
帰りのフェリーでは、窓際に席を取ったら隣の席の人がゲロを吐いて逃げ場が無くてもう大変。
幸い、現実逃避することで事なきを得ました。