今晩は、わらびです。
今回はアスワンから日帰り可能なコム・オンボ神殿について紹介します。
ナイル川クルーズツアーではよく日程に組み込まれている割と定番の観光スポット。
しかし、アスワンからわざわざ足を伸ばしてやって来るという観光客はそこまで多くはありません。
エジプトに作られた神殿では珍しい構造をしているだけではなく、ジョジョの奇妙な冒険3部の闘いの舞台にもなっている聖地的な場所。
この記事の情報は2023年8月時点でのものになります。
- カイロ
- ルクソール
- アスワン
- ダハブ、フルガダ
- シワ
もくじ
コム・オンボ神殿
「コム・オンボ神殿」は、ハヤブサの頭を持つホルス神とワニの頭を持つセベク神、ふたつの神に対して捧げられた神殿。二神に捧げられたため入り口から至聖所まで、鏡写しになったような二重構造をしている非常に珍しい神殿。
建設はプトレマイオス朝時代から始まり、完成したのはローマ皇帝アウグストゥスの時代になってから。
地名はアラビア語で「オリンポスの丘」という意味で、小高い丘の上に作られた神殿はギリシャのアクロポリスに似たような見た目となっています。
ジョジョの奇妙な冒険3部のポルナレフとアヌビス神の闘いの舞台でもあります。
アクセス方法
アスワンからコム・オンボまでの行き方は現状マイクロバス一択。
一応鉄道もありますが、アスワン⇔ルクソール間の乗車は距離に関わらず料金は一律。
さらに外国人料金が適用されるため大した距離でなくとも往復で5000円ほどかかり、マイクロバスとは50倍ほどの差があります。
①アスワン→コム・オンボ
アスワンのマオガフの場所は中心から北に5kmほど。
駅前を北に向かう乗り合いバスは必ず前を通るのでこれを利用しましょう。
大半の方はアラビア語が分からないと思うので乗り場はそこら辺にいる人にでも聞いてください。
マイクロバスは人数が定員に達し次第出発。
コム・オンボ行きのマイクロバスは日中であれば頻発しているのでそこまで待つ必要はありません。
- 料金・11EGP
- 所要時間・50分
到着場所はコム・オンボのマオガフになります。
②マオガフ→コムオンボ神殿
コム・オンボの到着場所(マオガフ)から神殿までは約4km。
神殿の近くまで乗り合いトラックが出ているのでそれを利用しましょう。トラックはマオガフから歩いて10分ほどのところに待機場所があります。
このような車両が何台も待機しています。
ナイル川方面へ向かうトラックであればどれでも神殿近くまで行き、終点から出発した地点まで戻るので帰りも同じ場所から乗れば問題ありません。
終点から神殿までは500mほど歩きます。
料金は3EGP。
営業時間と入場料
- 営業時間・7:00~21:00
- 入場料・240EGP(クロコダイルミュージアムも含む)
エジプト観光ではVISAカードが必須
強烈な外貨不足に悩まされるエジプトでは、外貨獲得のために、2023年からは政府が運営する観光施設では現金での支払いが禁止されています。
入場料の支払いはすべてVISAカードでのみ可能となっており、他のブランドは使用不可。
冗談抜きでVISAカード無しでは大半の観光施設には入場できないというのが現状です。
コム・オンボ神殿観光
相も変わらずクソ暑い中で始まるコム・オンボ神殿観光。
全く観光客がいません。
今まで見てきたエジプトの遺跡とは違た雰囲気のコム・オンボ神殿。
ローマ帝国の時代になってから完成したため、どことなくギリシャ建築からインスパイアを受けているらしい。
確かに、言われてみればギリシャのパルテノン神殿とかに似ている気もしなくない。
行ったことが無いので分からないけど。
正面から見て左側がホルス神の神殿。
右側がセベク神の神殿となっています。
列柱室は、ジョジョの奇妙な冒険3部でポルナレフとアヌビス神の闘った場所でもあります。
柱の上部は花が開いたようなパピルス柱スタイル。
ワニの頭を持つセベク神。
100日後に死ぬワニ、もしくは鬼滅の刃の作者の自画像を想起します。
天井裏には、死者の守り神であるネクベト女真の色彩画がしっかりと残っています。
とりあえず天井にベネクト女神描かれがち。
雨…、は降らないとして、強烈な日差しや細かい砂を巻き込んだ風に晒されないため、天井に描かれたものってほとんど劣化しないんですよね。
皆さん、もし自分の色彩画を後世にまで残したいのであれば天井裏がおすすめですよ。
ホルス神とセベク神に捧げられた神殿のためふたつの神が並んで彫られているレリーフも。
神たちのツーショット。
列柱室を過ぎると建物はほとんど残っていません。
至聖所は完全に取り壊され、聖船の置かれていたと思しき台座がふたつ残っているばかり。
ポルナレフとアヌビス神の闘いの舞台
ジョジョの奇妙な冒険3部。
その最終パートはエジプトを舞台に繰り広げられる物語でアスワンからコム・オンボ、ルクソール、ギザ、カイロと北上していきました。
このコム・オンボ神殿は、ポルナレフと刀に宿ったスタンドのアヌビス神の闘いの舞台にもなっている場所。
エジプト各地の街で激戦を繰り広げた承太郎たちですが、実は現実の特定の場所で行われたという戦闘はほとんど無く、コム・オンボ神殿は数少ない実在する闘いの舞台。
アマプラで確認してみましたが、闘いの舞台となったのは神殿の前庭から列柱室にかけての部分。
戦闘をする上での演出上、実際のレイアウトと柱の数は大幅に違うものの、柱に掘られた彫刻のデザインはここにあるものとほぼ同じ。
アヌビス神の刀はこの巨大な柱をすり抜け、時には切断しポルナレフを追い詰めました。
アヌビス神の攻撃に追い詰められたポルナレフが登ったと思われる前庭にある半分に折れた柱。
この柱の上に逃れたポルナレフに対して、アヌビス神は近くにある柱を切り倒し攻撃を仕掛けます。しかし、ポルナレフの奥の手による反撃で一度は敗北し、次なる戦いの舞台エドフへと移ります。
周りに誰もいなかったので隠れて自撮りしてきました。
気分はさながら柱の影からポルナレフを狙うアヌビス神。
…一体何をやっているのでしょうね?
せめてジョジョ立ちでもして撮影しろって話ですよ。
おわり
珍しいだけではなくジョジョファンにとっては聖地ともいえるコム・オンボ神殿。
カイロの日本人宿に確か漫画が置いているので、もし行くという方は事前にジョジョの奇妙な冒険3部を履修して行くことをおすすめします。