こんにちは。わらびです。
前回の石窟寺院は少し拍子抜けというか期待しすぎたというか、終わってみると「えっ、こんなもん⁉」となってしまいました。
ですが断言します!
バダミでは石窟寺院よりもこの記事で紹介する場所の方が楽しいです。
※ひねくれ者の個人的な見解です。
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もくじ
バダミの天空寺院?
石窟寺院観光は4つしか石窟が無いので呆気なく見終わってしまいずいぶん拍子抜けしました。
さて、時間が余ってどうしましょう?
そんな時におすすめなのが、池を挟んで向こう側の岩山の上に見える「シヴァラヤ寺院」。
バダミの観光情報を調べても石窟のことしか基本的には書かれていないし、何だろうあれ?と気になっていたやつ。
よく分かりませんが、岩山の上に建てられ見るからに天空の寺院とかきっとそんな感じの場所に違いありません。
どうせやることないし、時間と体力も有り余っていたので暑いけど行ってみることに。
アガスティアティルタ池
謎の天空寺院を目指す前に2つの岩山の間にある巨大な貯水池も見ていきます。
この池は「アガスティアティルタ池」といい、5世紀に造られた1km四方の貯水池で、地元の人が沐浴や洗濯をしていたりとインドらしい光景が広がっています。
バダミの日常風景
池の周囲はインドの川沿いでよく見る階段状のガートになっています。
この時は1月の乾季に当たる季節なので貯水量は少なめ。
沐浴している人や釣りをしている人、釣り針がどこかに引っ掛かてしまったので泳いで外しに行く人。皆思い思いに過ごしています。
私が言えたことではありませんが、君たちちゃんと働いてるの?
水は人々の生活に必要不可欠、この貯水池周辺にはバダミの人々の日常風景が広がっています。
昔出会った旅人さんがおっしゃっていました。「インドでは水の周辺にこそ真の日常がある」と…
まあ、今適当に考えた嘘なんですけどね。
池で洗濯する親子。
洗ったものを思いっきり階段にバシバシ叩きつけて脱水していました。
そんなことしなくても絞るとかすればいいのでは…
ですがここはインドです。我々の常識なんて通じません。
きっとああすることでカレーのしつこいシミ汚れなども簡単に落とすことが出来るのでしょう。
知らないけどね。
水上寺院
そうこうしている内に池の中に浮かぶ寺院にやってきました。
揺らめく水面に反射する太陽光が寺院内を照らします。ちょぴり幻想的。
人がおらず静かな空気が漂う昼下がりの水上寺院、これといって珍しいものもないしやることも無いのですぐ立ち去りますけど。
天空のシヴァラヤ寺院
天空寺院への入り口は2つあり、ひとつはこの博物館の敷地内からの道、もうひとつは岩山の裏手から行く道。
さて、ここで博物館から入ろうとしたところ、突然インド人がやってきて「上まで無料で案内してやるよ!」と名乗りを上げるではありませんか。
当然後でお金を要求してくるに違いないし、こいつはきっと悪徳インド人です。
断ってもグイグイ来るし、勝手についてきてガイドを始めて結局お金を要求してきそうなのでここはひとまず身を引くことに。面倒ですが裏手の道を使って頂上を目指すことにしました。
ところで、警備員は笑って見てないで追い払ってほしいものです。
天空寺院への道のり
悪いインド人のせいで遠回りすることになった天空寺院への道のり。
観光客は博物館からの道を使うのでこちら側はほとんど使いませんが、しっかりと整備されています。小さい糞がコロコロ転がっている様子から推測するに、こっちの道は地元の羊飼いなどが使う道のようです。
岩の割れ目に造られた道を10分ほど登ると山頂へ到着します。
後ほど紹介しますが、博物館から来る道の方は裏道とは比べ物にならないほどワクワクドキドキの冒険アドベンチャーです。
山頂に到着すると何もない岩の大地が広がるばかり、地元の女性たちがハローと一言だけ挨拶して去っていきました。
とうとう発見天空寺院!
山頂に着たはいいが何もない岩の大地が広がるばかり、当てもなくしばらくさまよっていると…
見えてきました!
いや、実際逆光であまり見えないけど天空寺院!
どうやら、博物館から登ってくるとすぐ寺院に着くようですが、裏道からだと少し歩くようです。
遠回りさせた悪徳インド人許すまじ。
夕陽に照らされる寺院もそうですが、ここから一望するバダミの街の眺めも素晴らしい。
バダミはインドの中では田舎町ですが、それはあくまで世界一の人口を誇るインドにおいて他の街と比較した話。私の地元の青森と比較するとこれはとてつもない大都会です。
私は郷土愛が一切ないので青森県を平然とディスりますが、これが地元ラブな同級生などに見つかったらきっと村八分に会うことでしょう。
ああ、これもディスってしまってるな。
まあいいか別に、青森県にはネット環境なんてもの無いから誰も見れないし。
すぐ近くには……、何だコレ?
石を積み上げてできたサイコロをコロコロするカップみたいなやつ。
扉と足場みたいなの付いてるけど、いや、本当に何だコレ?
天空寺院の脇には大きな割れ目があり、更にその向こうには別の寺院のようなものがあります。
軽く歩いただけですがここワクワクが過ぎやしませんか?
はち切れます。
岩山の上を縦横無尽に駆け巡りいい感じのアングルを探しまわる。
実際には岩の割れ目がそこらにあり縦横無尽とはいかず遠回りするのですが、そこがまたRPGみたいで楽しいではありませんか。
ここ楽しい。しかも無料。
テンション上げ過ぎて少し頭がクラクラする。
RPGだけにこれは何の状態異常かと思いきや熱中症の初期症状です。
別にここで死んでも良いのですが、とりあえずホテルに帰ることにします。
ですが、この帰り道もワクワクが止まりません!
岩山の割れ目に作られ道、こう…、うまく言えませんが冒険しているようで楽しい!
来るときに通った裏側の道はクソつまりませんでしたが、博物館側から来る道はこんなにエキサイティング!
更にその途中で見つけてしまいました。
わずかな岩の切れ目から指す陽の光。階段らしきものもあるではありませんか。
とりあえず登ってみると…
なんかありました。
まるで三内丸山遺跡の「大型掘立柱建物」のような遺跡。
どうでもいいけど、三内丸山遺跡は発見されている同時期の縄文遺跡では最大の遺跡なので、これはつまり青森は日本の旧首都と言っても過言ではありません。
最近青森をディスってばかりなのでたまにはアゲていこうと思います。
えっ、これもディスってるって?
知らんがな。
この隙間抜けた先に寺院造ろうぜ!
となったかは知りませんが、昔のバダミ人のセンスの良さには脱帽です。
天空寺院からの帰り道の出来事
天空寺院からの帰り道、熱中症で頭がクラクラするので日陰で休んでいると…
やってきました、インド人。
観光地からの帰り道ではインド人に絡まれるとそのままなし崩し的に連れまわされることが多いので急いで帰ることが多かったのですが今回は失敗してしまいました。
そしてこのインド人たちが怖かった。
自分の持っているカメラの値段から、腕時計、履いてる靴に至るまで持ち物は当然挙句貯金額まで…
怖いねえ…
インドではヨーロッパなどとは違い宗教観がしっかりしているからスリや窃盗が少ないという人もいますが、実際は強盗や詐欺、その他数多の犯罪行為が非常に多いではありませんか。
こっそり盗むのはダメだけど、騙す、襲う、犯す、奪う、殺めるのは良いとは一体如何なる宗教観か?
述べよ。
結局このインド人たちに軽く連れまわされ、最終的にその内の一人がキレ気味で自分に何か要求してきました。
最終的に周りの仲間が「おいやめろって!」みたいな感じで止めてくれたので難を逃れましたが、いますよね、ヤンキーだけど止め役に回る良識のあるやつ。
そこは日本も同じなのでなんだか親近感がわいてホッコリしました。