スペイン巡礼59日目、最後の巡礼路「フィステーラの道」開始

こんにちわ、わらびです。

ル・ピュイの道フランス人の道だけでは終わらない私のスペイン巡礼。

巡礼路の怪物が新たに目指すは、大地の終わり「フィステーラ」。

サンティアゴ・デ・コンポステーラからムシアを経由し真の終わりの地フィステーラへと向かいます。

長かったスペイン巡礼も残すところあと僅か、最後まで気を抜かずいつも通り酒浸りで歩いて行こうかなと。

フィステーラの道開始

57日目でサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に到着し、一日休息日を経て再び歩きはじめます。

次に目指すはスペイン巡礼では真の終点とされる「フィステーラ|Fisterra」。

名前の由来

ラテン語の「終わり|Finis」と「大地|Terrae」を組み合わせた「フィニステラ|Finisterrae」に由来し「地の終わり」「大地の果て」という意味があります。

その名が示す通りスペイン巡礼では真の終わりの地ともされています。

フィステーラの道はサンティアゴ・デ・コンポステーラから4日ほどの短いルートですが、アップダウンの激しい山を越え海を目指します。

あとちょっと…、あと4日だけ持ってくれよ、左肩!

59日目、サンティアゴ・デ・コンポステーラ→ネグレイラ

再び今日から4日間、本当の終わりまで歩き始めます。

ル・ピュイを発って実に57日間、一日も休むことなく大荷物を背負って歩いてきて、久しぶりに休息を挟みましたが、その休みを経ても肩の痛みが改善されるということはありませんでした。

ちょっと引くくらい左肩が痛い…

むしろ休んだせいで体がちょっと鈍っているような感覚。

軍隊の訓練よりもハードなことしているのに運動不足気味という、常軌を逸した事態に驚きを隠せない。

きっと自衛隊に入隊していたらレンジャーの訓練課程なんかも大した苦も無く突破できてしまうのだろう。

本当に、普通の人間の感覚というのが昔から全く理解できない。

これからは、自分が化け物という自覚をしっかりと持って生きていこう。

そう決意を新たにして一歩踏み出し始まった59日目、フィニステーラの道。

まずは朝7時に宿を出て、大聖堂前を素通り。

さすがに朝早い時間だとまだ巡礼者もほとんどいません。

まあ、他人なんてどうでもいいけど。

サンティアゴを過ぎて海が近付いてくると雨が降りやすくなってくるそうです。事実この日もずっと曇りで小雨が降っています。

小雨程度では雨具は使わない主義。広げたはいいが畳むのが心底面倒。

サリア~サンティアゴ間は連日数百人の巡礼者が歩いていましたが、フィステーラの道を歩く人は10分の一以下にまで減ってしまう。

サンティアゴで巡礼を終える人もいれば、一応フィステーラへ向かう巡礼者も一定数いますが、大抵はバスを使ってアクセスするそうです。

人が少なくなると巡礼宿は静かだし、マナーが悪い人もいないので正直有難い。

ヨーロッパでは一番お行儀の良いイメージのあったドイツ人のマナーが意外と悪く驚いたものです。

それと韓国人。

韓国でカミーノは大きなブームとなっていて、巡礼宿にハングル語の案内があるほど韓国人巡礼者は多い。彼らはマナーが悪い訳でもないし悪事を働いている訳でもないけど、何故か他の国の人たちからはかなり嫌われていたりする…

最近ではK-POPのお陰で好感を持っている人もちょくちょくいるがけど、

韓国人よ、君たちはなぜそんなに嫌われているのだ?

フィステーラの道は、フランス人の道とは打て変わってアップダウンが激しい。向かう先は海だが、道中はほとんどが山。

朝から湿度が高くじめっとした空気でしたが、お昼を過ぎると

ああ…、とうとう降りだしてしまった。

山の天気は変わりやすいと言うが、海から流れ込んできた湿気の多い空気が山にぶつかり上昇気流とかそんなのになるのでしょう。

しばらく止みそうにないので、木陰で休息。

通り過ぎていく巡礼者達はみんな雨合羽を着て歩いている。

木陰で雨宿りする自分を見て、雨具が無いのかと心配する人もいる。

徐々に雨脚が強くなり、木々の間から雨粒が零れ落ちてきます。雨具を開くのが心底面倒なのでギリギリまで止むのを待って粘るも結局雨具を着て再出発。

いつも無意味に粘って時間を消費するだけ。

雨具をバサバサとなびかせながら今日の目的地「ネグレイラ|Negreira」に到着。

起伏の激しい道のりだが肩への負担が軽減されるので願わくばこれからもこのような道が続いてほしい。

ピミエントスデパドロン

ネグレイラで晩御飯の食材を買いにスーパーへ行くと…

あるじゃないですか、ガリシア名物ピミエントスデパドロン。

お店で頼むと一皿5ユーロ。

自分で買って調理すると2皿分の量で2.5ユーロ。

これは迷う必要なんてありませんね?

今日の晩御飯はこいつに決定です。

軽く水洗いし、フォークでぶすぶすと穴をあけ破裂しないようにしたら

油に投入。

しっかり水を切っていなかったので油が撥ねる。空気穴開けているけど普通にボンボン爆ぜる。

水洗いも空気穴も必要ないですねこれは。

次から気を付けよう。

1皿目はオーソドックスに塩をかけて。2皿目はニンニクと唐辛子を一緒に炒めペペロンチーノ風にアレンジ。

400gはちょっと多いかなと思ったけど全然そんなことは無かった。

しかしこれだけでは晩御飯たりえないのでいつも通りパエリアを作って食べました。

移動距離

59日目

サンティアゴ・デ・コンポスエーラ→ネグレイラ:20.5km
総移動距離:1541.4km

巡礼宿情報

宿情報
名前Albergue Alecrín
住所Av. Santiago, 53, 15830 Negreira, A Coruña, スペイン
料金ドミトリー、14ユーロ
設備WiFi、自炊可能なキッチン

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