【フランス人の道最終日】聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着

こんにちわ、わらびです。

ル・ピュイ・アン・ヴレから歩き始めて57日目、とうとうキリスト教三大聖地のひとつサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着します。

長かった巡礼の道のりもこれで一区切り。街で少し休んだのち、再び最果ての地フィステーラへと向けて歩きはじめますが、ひとまず今回でフランス人の道編は終了。

57日目、フランス人の道最終日

スペイン巡礼57日目。

今日でとうとうサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着します。

朝食は、前日飲み切れなかったガスパチョ。相変わらず青臭いキュウリみたいな味でテンションが下がる。

午前中にはサンティアゴに着きたかったので、早めの6時15分に出発。

自分と同じことを考えてているのか、こんな朝早くから歩いてる巡礼者が何人もいます。

みんな、どこから歩いて来たか分からないけど今日で最後だ!

頑張っていこう!

まだ日も登らない早朝。街を出るとさっそく森の中へ突っ込む。

他の巡礼者たちは、街灯のある大通りを通って歩いて行くようです。しかし自分は周囲から一目置かれる真面目な巡礼者。最後の最後で巡礼路を逸れて歩くなんて出来ようはずもない。

スマホのライトだけを頼りに暗い森の中を歩いて行く。ライトを使ってもスマホでは光が弱くあまり役に立たないということに気付く。光が弱いというよりは手前の広範囲を照らせるようになっているので、暗がりを歩くのには向いていない。

巡礼の長い道のりの中では、艱難辛苦を乗り越え様々なことを学んでいく。

暗い道を歩くには懐中電灯が一番。

割とどうでもいいが、これはきっと巡礼に出なければ知らなかったことだろう。

木々の間から空を見上げると、空がうっすらと白み始めていた。

しかし相変わらず森の中は真っ暗。

一寸先は闇とはよく言うものだが、風で草木が揺れるたびに暗闇の中に怪物か何かが潜んでいるのではないかと恐怖がこみ上げてくる。

怪物みたいな人間が森の中の怪物に怯える。もしかしたら向こうの怪物も自分に対して怯えているのかもしれない。

お互い怪物だしね。

森を抜けるころには明るくなり、近くの村から歩きだした巡礼者の姿も見かけるようになってくる。

ついさっきまで化け物が潜んでいるかもしれない森の中にいたので、他の人間がいるというのはとても心強い。

まさか彼らも、化け物に対抗するための頭数に入れられているとは思うまい。

サンティアゴまであと2時間ほど、通りかかった村では人には臆さないネコがいたのでしばらく戯れる。

巡礼路では人懐っこいネコに幾度となく出会った。その都度足を止めて写真を撮り、場合によっては座り込んで休憩することもあった。

これほどネコに足止めされた巡礼者はそうはいないだろう。

ネコに別れを告げてしばらく歩くと…

とうとう巡礼の目的地、キリスト教の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂」がその姿を現しました!

長かった、本当に長かった。ここまで来るのに57日かかりました。

思い返せば道中で酒ばかり飲んでいた。

足に疲労は全くないが、もう肩が限界。

無茶をし過ぎたピッチャーのように既に肩は使い物にならない。

思えば、巡礼とは常に何かとの戦いだった。

雨、寒さ、痛み、重い荷物、強い日差し、酒、虫刺されのかゆみ。

ダニに幾度となく刺され、何度もかいてたら出血してしまった。

酒の誘惑に耐えきれず幾度となく歩いている途中で酒を飲んでしまった。

重すぎる荷物ゆえに左肩に治らない怪我を抱えてしまった。

おや?

まだ大聖堂についていないというのに、危うくまとめに入ってしまっていた。

焦るな、まだ早い。

大聖堂までの距離は残り4.7km。

あと1時間ちょっとで到着します。

再びネコ発見!

この子は全然人懐っこくは無いので近寄ると逃げてしまう。しかしその孤高さもまた良い。

スマホのカメラでは遠目からでしか写真を撮れないので、一眼カメラの望遠カメラを使って撮影タイム。またまたネコに足止めされてしまう。

自発的に足を止めているので、全然足止めではない。

何を勝手にネコのせいにしているのか?

人間とはなんと傲慢な生き物なのだろうか。

やれ、人間の食べ物は毒だからネコに与えてはいけないだの、人間本位な考えで生殖機能を奪うだのとんでもない話でしかない。

ネコだって腹をすかして生きながらえるより、毒でもいいから腹を満たして死にたいだろう。ましてや、もともと必要でついている器官を取るなんて論外。

だいたい「ねこのきもち」とは何ぞ?

同じ人間の気持ちすら分からない奴らが、別の生物の気持ちなど理解出来ようはずもない。

これも巡礼中に気付いたことである。

本当に、歩きながら酒かどうでもいい事ばかり考えている。

いよいよ街中に入り、大聖堂までの距離はあと僅か。最後の最後でビールを飲んでラストスパートを掛けに行きます。

この巡礼中、幾度となく酒には助けられてきた。

飲んでいるときだけ肩の痛みも嫌なことも忘れられる。

「君となら、どこへでも行けそうな気がする」

私が勝手に考えた、サン・ミゲルビールのキャッチコピー。

スペイン語版では「Vamos!」となる。

お気づきだろうか?

最終日だというのに、ここまでの文章はほぼ巡礼路には関係のない事ばかり。

最後まで不真面目な巡礼者。

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いよいよ大聖堂前の広場まで近付いて来た。

グループの巡礼者が歌いながら行進している。巡礼者の多い夏しか見ることのできない光景。

どうやらスペインには巡礼の歌みたいなのがあるらしい。

この先でル・ピュイ・アン・ヴレから始まった巡礼の道は終わりを迎えます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着

午前10時、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に到着。

フランス南部からル・ピュイの道を歩き、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーまで。そこからフランス人の道を歩き続けてきた距離は「1,520.9km」。

実際には、酒を買うために巡礼路を逸れたりランニングしていたので、1600kmくらいかと思われます。

25kgの大荷物を抱えよくここまで歩いてこれたものです。

前例が無い訳ではないけど、普通の人間にはまず不可能。

ランニングなど途中していたことを含めると、かなりぶっ飛んだことを成し遂げてしまいました。

別に誇れるような偉業でも何でもない。

巡礼者たちは今までの苦労を分かち合うように抱擁し、涙を流す者もいる。

おそらく多くは、サリアから5日ほどかけて歩いて来た人達。

彼らに対し歩いた距離でマウントを取ろうとする者もいるそうだ。

しかし、実に楽しそうではないか。

距離に関わらず歩き終わって楽しい思い出になったのであればそれが一番なのだ。

どうせなら私に対してマウントを取ってみろというのだ。そんなこと出来る巡礼者なんてほぼ存在しないけどね。

自転車で来た人や別のルートを歩いてきた人たち、様々な国からそれぞれ違う目的を持ってこの地に集う。

色んな人がいるんだな~

と、自分もその顕著な例だけど非常に浅い感想を抱きながら周囲を眺める。

周りの人に合わせて自分も大聖堂の前で足を投げ出してしばし余韻に浸る。

巡礼中に知り合った友人と語らう人が多い。

私の場合は歩くペースが同じ巡礼者はほとんどいないので、知り合いなんかが全くいない。

フランス人の道には韓国人が多く何人も知り合いができました。

しかし、韓国人巡礼者はこのサンティアゴではなく、ポルトガルのポルトが最終目的地。途中でみんな別のルートに進むのでサンティアゴまでやって来る韓国人は稀。

まあつまり、私は孤独なのである。

靴の裏はたったの2ヶ月で溝が無くなってしまった。石を踏むと刺さって痛い。

総重量100kg、強力な脚力で悪路なんかを駆け抜けてきたのであっという間にこうなってしまう。

腕もビックリするくらい焼けてしまった。

ブラックジャックみたいになっている。

普段自分を被写体にすることは殆ど無いが、偉業を成し遂げたしせっかくなので記念撮影。

自分で言うのもなんだがスタイルが良い。これが偉業でもないけど、とんでもないことを成し遂げた男の顔である。

終わりみたいな雰囲気になっているけど、あと4日ほどフィステーラという所まで歩かなければなりません。

本当の終わりまではあと少し。

しかしここが大きな区切りとなります。歩き終わってみると何も感慨深いこともないし、達成感もありませんでした。

もともと面白そうという理由だけで始めただけで、これからも海外旅行は続くので当然といえば当然でしょう。

巡礼が終わろうとも道半ば。

とりあえず、巡礼証明書を発行した後は大聖堂のミサに参加します。

これにてフランス人の道は終了です。

移動距離

57日目

ペドロウゾ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ:19.9km
総移動距離:1520.9km

巡礼宿情報

宿情報
名前Albergue A Fonte de Compostela
住所Rúa de Estocolmo, 15707 Santiago de Compostela, A Coruña, スペイン
料金20ユーロ
設備WiFi、自炊可能なキッチン
備考一般のホステル、連泊、事前予約可能、

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「旅」という言葉が意識高い気がするので嫌いな長期の旅行者です。たまに有益な情報を発信する可能性があるのでお見逃しなく! 実は複数の言語ができるなど無職だが意外とスペック高め…?