【フランス人の道】巡礼34~37日目ログローニョ~ブルゴス【おうちdeバル】

こんにちわ、わらびです。

今回はスペイン巡礼34~37日目、「フランス人の道」の記録になります?

巡礼路の様子はほぼ書かれておらず、基本的には飲んだお酒と自炊で作ったおつまみの記事になっています。

37日目は世界遺産の大聖堂がある街ブルゴスに到着です。

巡礼34~37日目の出来事

  • 34日目
    • ログローニョ→アソフラ
  • 35日目
    • アソフラ→ベロラト
  • 36日目
    • ベロラト→アタプエルカ
  • 37日目
    • アタプエルカ→ブルゴス

34日目、おうちdeバル

巡礼34日目。

今日も飯と酒の話、多分これからも飯と酒の話。

スペイン巡礼も始まって1カ月を過ぎ、フランスのじめじめした気候も懐かしいこの頃。

連日歩き通しで過酷な毎日を過ごしていますが、最近、歩いている途中でも酒が手放せなくなってきました。

イランに40日間滞在していた時は、そもそも酒が手に入らないので飲まずとも特に問題はありませんでした。

しかし、手に入る状況だとどうしても我慢できない性分みたいです。

さあ、34日目の巡礼路の様子ですが…

マジで書くことが無い。

……

無え!

巡礼中に書いていた日記を見返しても、この日の道中のことは

「乾燥した気候で地面もカラカラ。歩くと砂埃が舞い、あっという間に足元が赤土だらけになる。」

としか書いていない。

以上。

道もずっと平坦で疲れないのはもちろん、湿度が低いので汗もあまりかかなくなってきました。

働いて食べるご飯は美味しいやら、汗をかいた後に飲む酒は美味しいとか、そんな充実感や疲労感という曖昧なもので食事や酒の味が左右されるような人間ではないので特に問題はありません。

働いてなくても、美味しいものは美味しいのだ。

そもそも汗をかいたら飲むべきは酒ではなく水。

さて今日は、おうちdeバルをやってみます。家じゃないけど。

スペインのバルでよく見るマッシュルームのタパスを作りましょう。

スライスしたニンニクをオリーブオイルで熱して、焦げ目がついてきたらマッシュルームを投入。

とりあえず、スペイン料理の基礎と言えばオリーブオイルとニンニク。どちらもスペインの特産で、日本で自炊していたときはよくモラド産のニンニクにお世話になっていました。

カサの中に軽く塩を振りニンニクを入れていきます。

さらにそこへ追いオリーブとバジルも軽く散らしましょう。

スプーンでオリーブオイルをすくい、マッシュルームにかけながら完成を待ちます。

ふう、どうよこの出来栄え?

他にも小エビとかジェノベーゼなど入れて色んなバリエーションを作れます。簡単に作れるので今後のおつまみリスト入り確定。

移動距離

34日目

ログローニョ→アソフラ:34km
総移動距離:949.2km

巡礼宿情報

アソフラで宿泊した巡礼宿はベッドがふたつある個室でした。

アソフラはそこまで巡礼者が泊りに来る場所ではないので、人がほとんどいなくて少し怖い。

いつも人が多くいるのに慣れてしまったのか、弱くなってしまったものだ。

宿情報
名前Albergue de Peregrinos Municipal de Azofra
住所Calle Las Parras, 7, 26323 Azofra, La Rioja, スペイン
料金個室(2ベッド)、12ユーロ
設備WiFi、自炊可能なキッチン

35日目、美しい道

巡礼35日目。

今日もまた、いつも通り何も無い日が始まる。

アソフラを出てすぐなだらかな丘に差し掛かりそこからの景色が、良い感じに「道」って感じでした。

巡礼ではペルドン峠ピレネー山脈など道中の景色が美しい所は、見どころとしてピックアップされていたりしますが、思いがけずこのように名もなき美しい絶景に巡り合うことも。

毎朝、今日もいつもと同じ退屈な1日が始まると思っていても、実は自分が見ようとしていないだけで、そこには心洗われるような美しい景色が常にあるのだ。

そうだ…、

明日からはもっとゆっくり歩いてみよう。

道の脇に生えた名も無き花を愛でてみよう。

鳥の鳴き声に、木々のざわめきに耳を傾けよう。

辛く険しい道のりだけど、終わったときに、心の片隅でいいから決して忘れることのない思い出として留めておけるように、

この一瞬を、一歩一歩を大切に踏みしめて進もう。

そんな意識高いことを思ったけども、どう考えても気の迷い。

マジで書くことが無えんだわ。

途中の「グラニョン|Grañón」の村。

民家のベランダには可愛い植木鉢。

近頃標高も上がってきたので半袖では寒くなってきた。

肌寒いけど途中しっかりビールは飲む、まさに巡礼者の鏡。

飲んだら幸せな気分になれるとかそんなんではないが、体が必要としている気がするので飲む。

アホみたいに重い荷物を持ってるせいで、最近やたら肩が痛い。飲んだら痛みも少し和らぐ気がするのでこうして飲まなければならないのだ。

今日の目的地「ベロラド|Belorado」。

さあ、昨日に引き続き今日もおうちdeバル!

人のおうちdeバル!

今日はマッシュルームで一体何を作るのでしょう?

分かるかな~?

まずはマッシュルームの茎をみじん切りにして塩をもみ込み味をなじませ、それをマッシュルームのカサに入れます。

次に生ハムをみじん切りにして、それもマッシュルームのカサに入れていきます。

みじん切りにしたニンニクをオリーブオイルで炒め、香りが付いてきたらマッシュルームを投入。

ニンニクは焦げてしまうのでスプーンですくってカサの中に入れます。

スプーンでオリーブオイルをすくいながらかける。今日はジェノベーゼも乗せます。

クツクツと油がはじけ、焼いているときの音がとても幸せ。

今日も今日とて、マッシュルームのタパスで御座います!

昨日のはマッシュルームをニンニクで香り付けしただけのものでしたが、今回は生ハムとジェノベーゼを入れた完成版。

パーフェクト人のおうちdeバル。

うむ、美味しい!

ビールのつまみにはピッタリ。作り方も簡単だし手軽にスペイン料理が味わえるので幸福な日々である。

出来立ては中の油が熱いので要注意。

食後の白ワイン。

お気づきだろうか?

ここ最近の巡礼路の記事は、ほとんどがお酒と食べ物のことばかり。

白ワインのあとは、お外deビール。

夜9時だというのにまだまだ明るい。

外でビールを飲んでいたら、頭に何かぽとっと落ちる感覚があったので落ち葉か何かだと思い払い落としたら、その何かが足に落ちる。

同時にチクッとした鋭い痛みが走る。

痛みのあった場所に目を向けると、そこからブーン飛び立つ蜂。

痛え。

15年ぶりくらいに蜂に刺されてしまいましたわい。

言わずもがなギャーギャー喚くほどではなく注射よりちょっと痛いくらい。

刺された場所には蜂の臓器がくっついた針が残っていましたが、酔っ払いを刺して散っていった蜂が気の毒でならない。

移動距離

35日目

アソフラ→ベロラト:37.9km
総移動距離:987.1km

巡礼宿情報

宿情報
名前Albergue parroquial de Belorado
住所09250 Belorado, Burgos, スペイン
料金ドミトリー、寄付制
設備WiFiなし、自炊可能なキッチン

36日目、肩の痛みとお酒

巡礼36日目。

スペインに入ってからというものの、道は平坦で非常に歩きやすいところばかり。フランスで歩いたような急な坂や悪路はほぼ皆無。

普通の巡礼者からすればこれは良いことのように思えるが、25kgの荷物を抱える自分からするとなかなかに受け入れがたいこと。

平坦でデコボコもない道では肩にかかる重さが一切分散されず常に一カ所にかかり続ける。実は重い荷物がある場合は悪路や坂のほうが肩には負担がかからない。

おかげで最近肩がかなり痛い。なんかもうビリビリしびれたりもする。結構ヤバい状態。

登り坂の怪物にも意外な弱点があったのだ。

皆さん、もし登り坂の怪物に出会ってしまった場合は、左肩を重点的に攻撃してください。

それに今日はワインも入っているのでいつもより重い。

本当にヤバい。

肩の痛みが凄まじくこれ以上重い荷物を背負って歩けそうにない。

さて、こんなときどうする?

なので必然的にこうなる。

実は私はアル中という訳ではなく、肩の痛みを鎮静化するために仕方なく道中酒を飲んでいるのです。

1本では効き目が薄いので2本飲む必要があるとお医者さんが言っていました。酒は百薬の長とも言うし、本当に仕方がないことなのです。

こればっかりはどうしようもない。

関係ないけどスナックをセットで購入するようになってしまった。

もはや末期。

こいつはもう駄目である。

このままではダメだなと思うようになってきた。

アル中かどうかわからないけど、少しは酒を控えようとする意志があるのでこれは実質断酒が成功しているようなものだと思います。

断酒云々は置いといて、今日の道。

歩きやすい道ではあるけど標高も上がってくる。

登りは緩やかなもので特にきついと思うほどではない。しかし標高の高さゆえか晴れると陽射しが強烈。

洗濯物がすぐ乾きそうで良い天気。

途中山を通る。

犬。

肩の痛みに耐えながら「アタプエルカ|Atapuerca」に到着。

この村には世界遺産の考古遺跡があるけど、暑いし面倒なのでやめておいた。

移動距離

36日目

ベロラト→アタプエルカ:30.1km
総移動距離:1,017.2km

巡礼宿情報

宿情報
名前Hostel La Plazuela Verde
住所Calle San Polo, 41, 09199 Atapuerca, Burgos, スペイン
料金ドミトリー、14ユーロ
設備WiFi、自炊可能なキッチン

巡礼37日目、無意識の酒

巡礼37日目。

巡礼者といえば長距離を歩き足に負担がかかる。

足の裏のマメが割れ、爪に血が溜まる。膝にサポーターやテーピングを巻き痛みに耐えながら、夏はじりじりと照り付ける太陽に、冬は吹き付ける寒風に晒され歩く。

一般人の体力であれば、そのような過酷な状況だからこそ、何気ない道でも

「これ以上足に力が入らない…」

「一度休むともう動けなくなる」

「宿にチェックインしたら泥のように眠る」

といったドラマチックな文章を書けるのだろうが、一方で私はただひたすら肩が痛い。

さてどうだろう?

「肩がやたら痛い」

「痛みを酒でごまかす」

1000km歩いてきたにもかかわらず体の不調に関してはこれしか書けないし、体力は有り余っているので泥のように眠ることも無い。

「肩が痛い」

31歳の年齢でこれだと、まるで体に早めのガタが来たおっさんでしかない。

今日の巡礼路も書くことが無いので、こうして駄文を書く。

今日の目的地は大きな街「ブルゴス|Burgos」。

世界遺産の大聖堂がある街で有名な観光地。

今日は少し驚いたことがあった。

ブルゴスの街を歩いていた時のことだが、無意識のうちに酒を購入して飲んでいた。

これには本当に驚いた。

ちゃんとお金払ったよね?

心配。

移動距離

37日目

アタプエルカ→ブルゴス:19.8km
総移動距離:1037km

巡礼宿情報

宿情報
名前Capilla de la Divina Pastora
住所C. de Lain Calvo, 10, 09003 Burgos, スペイン
料金ドミトリー、10ユーロ
設備WiFi
備考連泊可能

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