こんにちわ、わらびです。
現在まだインドやイランの記事をまとめている最中ですが、今やっているスペイン巡礼で感動するくらい美味しい料理に出会ったので、急遽スペイン巡礼の記事を書く次第にあります。
いずれまとめようと思っていたスペイン巡礼の記事。
まさかの一発目はフランス人の道で出会ったスペインの伝統料理「コシード・マラガト」について。
なんかあれでですね、たまに美味しい料理を食べて感動するとこうやって突発的に記事を書いてしまいますね。
別段特に問題はないのでしょうが。
スペインの伝統料理コシード・マラガト
「コシード・マラガト」はスペイン北西部、カスティージャ・イ・レオン州のレオン県の伝統料理で、肉と野菜、ひよこ豆を煮込んだ料理。
「コシード」とは、肉と野菜、豆を煮込んで作るスペインの伝統料理。味付けは塩とオリーブオイルで素材の旨みを最大限に引き出した一品。地域によって使う素材などに違いがある。
フランス人の道の途中にコシード・マラガトで有名な街があるので、日本を出る前から食べてみたいと思っていた料理なんですね。
コシードという料理には各地で違いがあるそうで、コシードといえば一般的にマドリードのものを指すそうです。
そして、コシード・マラガトにはどんな郷土色があるかというと、それは料理の提供される順番。
マドリード・コシードは普通のコース料理のような順番ですが、マラガトの方はメインの肉からスタートという反骨神あふれる提供スタイル。
1皿目でお腹がいっぱいになってしまいそうですね。
コシード・マラガト実食!
このコシード・マラガトが有名なのは主にアストルガ、カストリージョ・デ・ロス・ポルバサレスといった巡礼路上の村。
特にカストリージョ・デ・ロス・ポルバサレスという村では、多くのコシード・マラガト専門店があるのですが、今回はアストルガで食べることにしました。
訪れたお店は旧市街の入り口あたりにある「Casa Maragata Ⅱ」。
もうお店の名前にマラガトと付いてしまっていますね。
つまりは、コシード・マラガトの名店です。
店内の様子
入店してさっそく店員に
「コシード・マラガト!」
と元気よくオーダー。
コシード・マラガトの料金は1人28ユーロ。
ちなみに、ワインと水のボトルが1本ずつ付いてきます。
確かに肉、野菜、スープの順に書かれています。
お店の中はエレガント。私のような者には場違いな気がします。
席に着くとそこには既に南インド料理のドーサが…、
と思ったらナプキンでした。
ダメだ、テーブルマナーなんて全く分からない。
参考までにこれがドーサです↓
似てないな全然。
サラダ
あたふたしていると、さっそくスターターのトマトサラダが運ばれてきました。
しかも今更だけど、街歩き用の派手な柄の短パンで来てしまった。
コレはパジャマも兼ねています。
けど一応前の日に選択しておいたのでキレイではあります。
まあでも、他のお客さんの服装もだいぶラフ。
みんな自分みたいに半袖短パン。
メインの肉料理
自分の服装にホッと一息ついたところでメインのお肉さんが運ばれてきました。
…思いのほか量が多い。
これだけなら一人でも食べきれそうですが、ぼっち飯もとい孤独のグルメ向けではありませんね。
というかこれ1人前なの?
ここでワインも行っちゃいます。
味付けはシンプルに塩とオリーブオイルで素材の味を最大限に活かしています。
チョリソーや乾燥させた塩漬け肉、野菜と一緒に煮込まれているので、塩だけで煮込んだとは思えないほどしっかり美味い。
「美味い」というよりは「旨い」。
文字通り肉と野菜の旨みがぎゅっと詰まっています。
それにしてもワインにもよく合いますな。
一人で黙々食べるのはちょっと辛いものがあったので、Wi-Fiを繋いでスカイプで友人に電話しながら食べることに。
豚の皮とか鳥の何でしょうね?
このコラーゲンたっぷり入ってそうな感じの部位。毎日歩き通しの巡礼者の膝にはちょうどいい感じなのではないでしょうか?
私はほぼダメージがありませんが。
野菜の煮込み
肉を食べ終えたら次は野菜の煮込みです。
キャベツやジャガイモ、ひよこ豆をじっくりコトコト煮込んだと思しき旨みが染み込んだ素晴らしい一品ですが、
…さすがに食べきるのは到底出来ません。
というか肉の段階で結構満足。
溶ける寸前まで煮込まれたキャベツとかかなり美味しいのですが、スープを吸ってて重い…。
何よりひよこ豆がかなりヘビー。
どう考えても食べきれる量ではないので、これだけであとはお残し。
絶品スープ
続いてのスープももちろんかなりの量。しかも極細のパスタも入っています。
こんなデカい器に入ってきました。
一応パンもありますが食べれるわけがない。
ですがここで予想外の事態が起きます。
肉と野菜の煮汁で作られたこのスープはですね、
………
……
…
何と信じられないくらい美味しいのです!
肉と野菜の旨みが溶けだし、もはやコンソメの上位互換とでもいうのでしょうか?
ダメですね、うまく説明できません。
それでもこの美味しさを分かり易く説明すると、
満腹にも関わらず完食しちゃいました。
今まで食べたスープの中では一番美味しかったと、そう断言できる味でした。
デザート
さあ、最後はデザートです。
デザートもかなりの量がやって来るのではないかと思っていましたがこれに関しては1人前。
シナモンパウダーが降りかけられたカスタードクリームで、カステラのようなパンを入れて食べるみたいです。
このくらいの量であれば特に問題ないのでササッと完食。
ワインもボトル1本空けました。
一応最後にコーヒーもあったのですが、満腹以前に単純にコーヒーが飲めないのでこれでお終い。
かなり量が多かったのでさすがに全部食べきるのは無理でした。
それでも、スープに関しては満腹状態でも完食してしまうほどの美味しさ。
何かヤバいものでも入っていたのでしょうか?
歩き通しでつらいスペイン巡礼の日々も、こうしてたまに贅沢することで英気を養い乗り切る。
まあ、私は別段疲れていないのですが。